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zoom RSS 西宮灘五郷の銘酒を生み出すのが「宮水」 表層を流れる地下水で、銘酒製造の生命線である

<<   作成日時 : 2016/12/29 21:38   >>

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西宮市の観光案内より
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宮水は西宮市石在町の500m四方程度の狭い範囲(上の地図で四角で囲んだところ)でのみ入手できる貴重な水である。西宮の銘酒つくりの生命線であり、この水なしでは西宮の酒造メーカーの存立は考えられない。それほどに貴重な水である。

石在町には西宮の多く(すべて?)の酒造メーカーが自社の用水井戸を持っている(下の写真集を見ていただけると分かる)。ただ、私が驚いたのは、この地下水が地表からわずか3m程度のところを流れているということである。

石在町は低層住宅(10m以下)が建っている。ここに、30mのマンションを建てようという話である。上の地図でいうと赤色の星印を施したところである。下に示した「守る会」は景観保全を前面に押し出している。だが、地下水が非常に浅いところを流れているので、宮水の揚水井戸の下流ではあるのだが、地下水の流れに影響を与える可能性もあるのではないか、とも思える。

このマンション、11月に着工予定であったようだが、まだ工事には入っていない。

西宮の宮水。阪神大震災にも、そして北部の都市化の波にも耐えてきた奇跡の水。だが、下の記事の記載された「宮水は近代化の中で何度も危機にさらされた。明治末期からの港湾整備や台風などの影響で海水が井戸水に浸透。今では南北数百メートルにわたって仕込みに適した水が採れなくなった。」からもその行く末が心配される。

西宮の宮水は自然の微妙なバランスの上に成り立っている。



西宮市のかけがえのない財産である、酒蔵地帯(市内石在町)の景観と住環境を損なう10階建て高層マンション建設計画の抜本的見直しをしてほしい。 抜粋

私たちは「西宮市石在町環境を守る会」です。酒蔵の町としての景観と住環境を守るという観点から、町内に建設予定の10階建て高層マンションに対する反対運動を進めています。

私たちの町(西宮市石在町)は、日本一の酒どころである灘の清酒づくりに欠かせない「宮水」の井戸が密集する地域です。宮水は、地元酒造会社にとってなくてはならないものであると同時に、地域住民にとっても生活・飲料・防災用水としてかけがえのない財産となっています。

これまで石在町では、自治会と地元酒造会社との連携関係のもとで、一貫して高層建築物の建設を抑止してきました。かけがえのない宮水の水脈を守り、落ち着いた町並みと静穏な住環境を維持するためです。

石在町の当該地域は、酒蔵地帯としての歴史的経緯から「準工業地帯」としての指定を現在受けていますが、昔ながらの軒高10m以下の平屋・低階層住宅が建ちならぶ落ち着いた町並みを維持しています。



宮水発祥の地の碑
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この奥、南500m×東500mが宮水地帯
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マンション建設予定地 10階建2棟 85戸
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その建設計画 この11月から建設開始となっているが、地元の反対?でまだ着手されていない
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宮水井戸に設置されている板書より

宮水の成り立ち
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宮水の成分
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宮水の危機
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読売新聞 2014年11月11日

<西宮・宮水>銘柄の井戸群守り抜く


 西宮市から神戸市灘区にかけて広がる日本有数の酒所、灘五郷。その酒造りには、西宮市南部の湧き水「宮水みやみず」が欠かせない。

 西宮神社(西宮市社家町)の南東、500メートル四方の地域に白鹿、大関、日本盛など数多くの銘柄の井戸が集まる。キレのある灘の酒を生むのは、六甲山の麓でもこの「宮水地帯」の地下3〜4メートルを流れる硬度の高い水だけだ。

 宮水地帯は太古、海底だった。地層には貝殻などが堆積しており、六甲山から流れてきた水はそこでミネラル分を吸収し、酵母の栄養分となるリンやカリウムを豊富に含む水となる。

 宮水は近代化の中で何度も危機にさらされた。明治末期からの港湾整備や台風などの影響で海水が井戸水に浸透。今では南北数百メートルにわたって仕込みに適した水が採れなくなった。



兵庫・灘の酒、キレの秘密は奇跡の「宮水」
[日本経済新聞大阪夕刊関西View2014年3月11日付]より

■500メートル四方にだけ湧く宮水
■リン成分、一般的な酒造り用の水の10倍
■3つの伏流水がブレンド

 縄文時代、宮水の井戸群がある北側は現在の市役所付近まで入り江の海だったという。そして、宮水は北から流れる札場筋(ふだばすじ)伏流、遠く武庫川水系に源流を持つ東の法安寺伏流、六甲山方面から流れる西の戎(えびす)伏流の3つの伏流水が混じり合ってできるという。

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 法安寺伏流と札場筋伏流はかつて海だった地層を通るため、リンやカリウム、塩分など生命の母なる海が持つ栄養分をたっぷり含む。西の戎伏流は六甲山からの傾斜で流れが速く、酸素を多く含み2つの伏流水とぶつかる。

 酸素は酒造りの大敵である鉄分と結合し、酸化鉄を形成して除去する。こうして、酒造りに必要な養分を含みつつも、鉄分が少ない宮水ができあがる。宮水が「天与の霊水」と呼ばれる由縁だ。

■港湾整備や建築工事の影響も

 井戸は海水の影響を受けやすい。これまで港湾整備や台風などの影響で塩分の濃度が上がり、宮水が湧く地域はだんだん減ってきた。建築工事の掘削による影響もある。2キロ離れた工事現場の揚水の影響で水位が1メートル以上下がったこともある。宮水は伏流水と海水の浸透圧のバランスが大切。伏流水の水量が減ると、塩分が増え酒造りに使えなくなる。



写真集

 宮水の井戸地帯近辺     各社の宮水揚水井戸 および マンション建築予定地

 そこから東方向に進む          マンション建設予定地からまっすぐ東へ、そして今津港へ

 西宮神社             西宮駅の西南に隣接、年明け開門と同時に全力疾走で年男が決まる



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