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zoom RSS 面白言葉のいろいろ 時代によりその使われかたも変わっていく

<<   作成日時 : 2013/10/03 04:35   >>

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 日本経済新聞(9月25日)に「慣用表現の誤答目立つ、会話に支障も」という記事があった。例で挙げられているのは次の4つだ。いずれも×の方を正解とした率が高かった。

  噴飯もの      ○おかしくてたまらないこと
              ×腹立たしくて仕方ないこと
  流れに棹さす   ○傾向に乗って、ある事柄の勢いをますような行為
              ×傾向に逆らって、ある事柄の勢いを失わせるような行為
  役不足       ○本人の力量に対して役目が軽すぎること
              ×本人の力量に対して、役目が重すぎること
  気が置けない   ○相手に対して気配りや遠慮をしなくてよい
              ×相手に対して気配りや遠慮をしなくてはならない

 同じく、間違い安いものとして次の慣用句が示されていた。

  ○怒り心頭に発する    ×怒り心頭に達する
  ○押しも押されもせぬ   ×押しも押されぬ
  ○的を射る          ×的を得る

 これらの言葉は普段から意識して使っていないと、誤用してしまうだろう。初めての言葉に触れた時には、辞書で調べる癖をつけておくこと。そうすることで言葉の世界が広がり、感情の細かな動きも伝えられるようになる。社長に向かって「×ご苦労さま」ではなく、「○本日はお疲れ様でした」である。これと同じくらいの誤りが、いや、それ以上の誤りが起こっているのである。上にある4つなどは意味がまるっきりの正反対となってしまっている。喧嘩の起こる原因ともなりそうな予感である。


 さて、同じく日経新聞の春秋(9月26日)には近年よく使われるようになった擬態語が5つ挙げられていた。

  きんきんに冷えたビール     パソコンがさくさく動く     ざっくりとした説明
  気持ちがほっこりする       うるうるとした瞳

 これらの言葉は5年間も使われ続けると、辞書にその用法が収載され、大手を振って世間をわたっていくことになるかもしれない。一番上に示した4つの誤りにしても、多くの人がその間違いを正しいと思い込んで使い続けると、誤った意味がいずれ正解となるかもしれない。発信者・受信者ともに慣用句を誤用し、それを同じ意味合いで理解していれば、情報は間違いなく伝達される。やがてこの多数派を占める間違いに軍配が上がることになる。

 言葉は生き物である。それを使う人間も生き物である。今の人々が紫式部を読もうと思ってもその現代語訳が必要なように、言葉は時代とともに変化していくものである。貴様などはその典型だ。「本来は尊敬語。旧日本海軍では親しい同級士官に対してよく用いられたが、現代では敵対的表現とされる。」 辞書もそのように記述を変えていくのである。逆に、使ってはいけない言葉も時代とともに増えてくる。差別用語などがそうであるが、これは人を人として思いやる心の問題である。聖書が差別用語のオンパレードというのは、非常に不思議な話ではあるが。

 言葉も大事であるが、心と心の会話、顔を見れば何を思っているかが手に取るようにわかる、そんな人間関係にとっては言葉は補助的手段である。


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