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zoom RSS 高齢者用「肺炎ワクチン」でも防げない肺炎がある

<<   作成日時 : 2013/12/18 00:04   >>

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 最近良く耳にする「肺炎ワクチン」です。「摂取すると5年間有効」の文言が独り歩きし、これさえ接種しておけば、老人が肺炎から守られたような錯覚に陥ります。事実、私もそのように信じ込んでいました。

 ところがびっくり! 1年前にこのワクチンの接種を受けた父が肺炎になったのです。なんとか回復に向かっていますが、「このワクチン接種を受けても肺炎にかかることもある」の文言を見落としていました。いや、見た覚えがありません。わたしの思い込みであったかもしれませんが、「肺炎予防のためのワクチン接種」では誤解してしまいます。

 健康に関する情報、健康に関する神話は、その都度、調べる癖をつけなければならないと反省している次第です。

 2010年の論文で、本ワクチンの有効性が確認されたとありますが、有効期間5年はどこから来たのでしょう。「効果が5 年間持続すると仮定すると」などの文字も踊っています。

 と言いながらも、このワクチンには肺炎になる可能性を下げる効果はありそうです。医師に相談して利用すべきではないかと考えます。

 ところで、90価肺炎球菌ポリサッカライドワクチンが開発された時には、ほとんどの肺炎が予防されることになるのでしょうか? 早くそのようなワクチンが開発されることを期待しています。




肺炎球菌ワクチン利用を  高齢者の肺炎予防に効果

  高齢になるほど死亡原因に占める「肺炎」の割合は高くなる。2001年の1年間、日本では約8万5千人が肺炎で死亡しているが、そのほとんどが65歳以上の年配者だ。肺炎の原因は、ウイルスなども含まれるが多くは細菌によるもので、その半分近くが「肺炎球菌」という。

   ▽接種は医療機関と相談を
 肺炎球菌ワクチンは、インフルエンザワクチンと併用することで効果が上がることが海外のデータで分かっており、接種時期を合わせるとよいとされている。
 日本での肺炎球菌ワクチン使用量は2000年度までは毎年数人分程度だったが、01年度には約2万人、02年度にはやっと約15万人分になった(インフルエンザワクチンは毎年1千万人以上が接種)。
 肺炎球菌ワクチンの効果は、人によって異なるが、5年程度続く。ただ、毎年接種するインフルエンザワクチンと異なり、アレルギー反応の可能性があるため、1回だけの接種しか認められていない。


ワクチンのお話

肺炎球菌の話  よりの抜粋

肺炎球菌は免疫のはたらきが十分でない、乳幼児や高齢者に様々な病気を引き起こします。肺炎球菌によって起こる主な病気には、肺炎、気管支炎等の呼吸器感染症や副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎、菌血症などがあります。(中略)ワクチンにより、病気をあらかじめ予防することが以前にも増して大切になってきています。現在、肺炎球菌感染症を予防するワクチンとしては、2歳以上で肺炎球菌疾患にかかるリスクが高い人および高齢者を対象とした23価肺炎球菌多糖体ワクチンと、9歳以下の小児を対象とした7価肺炎球菌結合型ワクチンの2つが発売されています。

2歳以上の罹患リスクが高い人と高齢者に対するワクチン:23価肺炎球菌多糖体ワクチン

このワクチンは1回の接種で肺炎球菌の23種類の型に対して免疫をつけることができます。現在90種類以上の肺炎球菌の型が報告されていますが、この23種類の型で成人の肺炎球菌による感染症の80%以上がカバーできます。しかし、免疫が未熟な乳幼児では、多糖体を有効成分としたこのワクチンでは必要な免疫反応を引き起こすことができません。

接種対象者は、2歳以上で肺炎球菌による重い疾患にかかる危険が高い次のような人です。個人差がありますが、1回の接種で5年以上の効果が期待できます。
・高齢者
・脾臓の摘出手術を受けた人(保険適用あり)
・鎌状赤血球疾患、その他脾臓機能不全である人
・心疾患・呼吸器疾患の慢性疾患、腎不全、肝機能障害、糖尿病、慢性髄液漏等の基礎疾患がある人
・免疫抑制の治療を予定されている人(治療まで14日以上余裕のある人)



参考 成人予防接種のガイダンス 日本内科学会雑誌第101巻第12号・平成24年12月10日 より引用

23 価肺炎球菌ポリサッカライドワクチンについて

臨床効果
 これまでに免疫不全のない成人や種々の基礎疾患を有する成人において,PPV23 のIPDに対する予防効果が報告されています.一方,これまでPPV23 の肺炎予防効果は明らかではありませんでした.しかし,最近になって,丸山らは高齢者介護施設入所者を対象にPPV23 が肺炎球菌性肺炎の予防に有効であり,肺炎球菌性肺炎
による死亡率を減少させることを明らかにしました4)
.さらに,川上らはインフルエンザワクチン接種後の65 歳以上の高齢者を対象にPPV23接種を行い75 歳以上の高齢者,慢性肺疾患症例に対する有意な肺炎予防効果を示しました5).また,65 歳以上の全症例,75 歳以上の高齢者,慢性肺疾患症例におけるPPV23 の肺炎医療費の削
減効果も明らかになりました.これらの研究成果から,2011 年3 月に厚労省予防接種部会ワクチン評価に関する小委員会は,毎年わが国の65歳コホート全員(約175 万人)にPPV23 を接種し,その効果が5 年間持続すると仮定すると,この65 歳コホートにおける医療費が毎年約5,115億円削減されると推定しています6).

4)Maruyama T, et al : Efficacy of 23-valet pneumococcal vaccine in preventing pneumonia and improving survival
in nursing home residents:double blind, randomized and placebo controlled trial. BMJ 340 : c1004, 2010.
5)Kawakami K, et al : Effectiveness of pneumococcal polysaccharide vaccine against pneumonia and cost analysis
for the elderly who receive seasonal influenza vaccine in Japan. Vaccine 28 : 7063―7069, 2010.
6)厚生科学審議会感染症分科会予防接種部会:ワクチン評価に関する小委員会報告書肺炎球菌ポリサッカライド
ワクチン(成人用).2011.3.11 http:www.mhlw.go.jp stfshingi2r98520000014wdd.html.


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