「利益を3倍にするたった5つの方法」 当たり前のことを当たり前にやる難しさ

 「利益を3倍にするたった5つの方法」 大久保恒夫 (2007、ビジネス社)

 本書は成城石井の社長でもあり、またコンサルタントでもある著者が、社長の目とコンサルの目で見、経験を積んだ結果到達した、小売業の売上と利益を向上させる方法である。5つの方法は次のとおり、言われてみれば当たり前に見えるが、一朝一夕で実行できるものではない。この5つの項目を達成させるための、知見やノウハウが本書の随所に散りばめられている。

 もし、この5つの方法を実践してきたが売り上げが伸びないという小売業者がいたとすれば、それは、どこかで少しのかけ違いがあり、似て非なものとなっている可能性もある。その点検を兼ねながら、本書を読み進めてみても損はないように思う。

 5つの方法

  (1)経営と現場が一体となってお客様の満足を実現する
  (2)仕事を通して現場の人を成長させる
  (3)重要なことに絞り込んですぐやる
  (4)売れ筋商品を価格を下げないで売り込む
  (5)今までのやり方をやめて、構造的に改革する


 (1)に関しての疑問・・・お客様は何を求めて来店なさるのでしょうか?
 (2)に関しての疑問・・・現場の人に問題意識を持たせる方法は?
 (3)に関しての疑問・・・何が重要であるかをどのように見極めるのか?
 (4)に関しての疑問・・・具体的にはどのようにすれば価格定価を防げるのか?
 (5)に関しての疑問・・・いままでのやり方のどこが悪かったのか?

 たとえばということで、(1)~(5)に関しての私の疑問点をこのように挙げてみました。5つの方法はなるほど!ということになっても、それではその方法を具体化し、売上・利益の向上につなげるためには実際にはどうすればよいか?

 経営者と現場の人達が苦しみながらその答えを探し求め、試行錯誤してこそ達成できていく大きな目標です。この5つの方法を我がものとした時、職場には活気がみなぎるすばらしい会社となっていることでしょう。コンサルタントの導入も必要かもしれませんが、それはあくまでも補助的な話。改革の中心となるのは会社で働く人々です。


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