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zoom RSS コンサルタントとしての技術士と中小企業診断士

<<   作成日時 : 2013/12/03 05:48   >>

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 アベノミックスによって景気が高揚してきたようには感じられるが、中小企業にとってはまだその恩恵を享受できるまでにはまだ時間を要すると思われる。どの企業も必死で今までの低迷より抜け出すべく努力を重ねていることは確かである。培ってきた技術やノウハウを活かして新製品を開発する会社、その製品をブランドとして海外進出を図る会社や、親会社の海外シフトにより日本では生き残れないと海外まで付い行くく会社など、実に様々である。

 だが、一つ言えることは、日本にとどまるにしても、海外に展開するにしても、独自の技術やノウハウを持っていない会社は、いずれは衰退する運命にあるということである。今現在、残念ながらそのような実力を保有していない会社であっても、非常に近い将来、それらを身につけるべく努力しなければならないということである。

 技術やノウハウ、これらにはモノづくりの技術はもちろんのこと経営の技術も含まれるが、一朝一夕で身につけることは難しい。難しい故に、一度その能力を身に付けた会社は競争力を持つことができるのである。そして、ある水準をクリアできた会社は日本でのオンリーワン企業、世界でのオンリーワン企業を目指して登っていくことができる。

 このようにして育った企業には、その企業独特の前向きな企業文化が生まれる。日本の優秀な若者を社員として雇用することも可能となる。新たに雇われた社員は、その社風の中でその能力を磨き、次代の会社の発展を支えていくことになる。

 会社が新たな目標に向かって歩み出すためにはきっかけが必要である。今まで努力してきたがその成果が現れていない会社は、その努力を続けても、思うような効果が出せる可能性は小さい。成果がでないのにはその原因があり、成果を出すためにはその原因を乗り越えるための何らかの変更を加えなければならない。そこで、活躍するのがコンサルタントである。

 コンサルタントの世界は不思議なもので、「私はコンサルタントです」と名乗りさえすれば、誰であってもその日からコンサルタントである。特別な資格などは必要ない。ただし、一番の問題は顧客となる会社が、その人をコンサルタントとして認識するかである。その認識が得られて初めてコンサルタントとなることができる。

 技術士と中小企業診断士は共に国家資格である。難しい試験を乗り越えて初めて得られる資格である。ただし、独占権をもたない資格であるので、口の悪い人は名前だけの資格であるという。この資格を持っている人は、「技術士」、「中小企業診断士」と名刺に刷り込み、また名乗れるという、ただそれだけである。ただそれだけであるが、人物を評価するための面接までも含む難関試験により国がある一定以上のレベルを保証しているので、企業側からすれば安心感がある。技術士や中小企業診断士になる時のそんなプロセスを知っている中小企業者にとっては、特にその信頼が厚くなるものと考えられる。

 技術士は、製品開発や生産工程の改善など、技術に関するコンサルを主な領域とする。技術の分野は、機械、建設、化学・・・などのように細かく分野に分かれているので、自ずと技術士もそれぞれの分野の専門家ということになる。ある専門範囲を深く知っているので、知りたい事柄にマッチした技術士に依頼すれば、問題が解決できる確率が高くなる。技術士の基本的な考え方としては、常にコンサルの出来る範囲を広げる努力はするが、今持っている実力でその問題を解決できないときには素直にできないことを認め、人材のネットワークを駆使して、依頼された事項にマッチする専門家を紹介する。この、できないことをできないと潔く認める勇気、そしてその代替案として他の相応しい専門家を紹介する姿勢、これが技術士の特徴である。技術士は日本技術士会や各県の技術士会に所属し、広い人財ネットワークを持っている。

 中小企業診断士は企業のホームドクターである。経営戦略から企業会計まで、企業に関するありとあらゆる事柄を手がける実力を身に付けている。経営を一から見直し、その経営システムを変革し、根本的に会社を生まれ変わらせる力を持っている。実際に、中小企業診断士試験でも、その実力を確認するための多岐にわたる出題がなされる。したがって、中小企業診断士は、技術に関すること以外は、企業からの相談や要求の多くに応える能力を有する。企業からの要望に対しては、ほとんどの場合、依頼を受けた中小企業診断士がひとりで対処できる。問題が複雑である場合には、各県の中小企業診断協会の仲間や、その他の士業、例えば弁護士、公認会計士、技術士などとの連携をとり、問題解決にあたることができる。中小企業診断士の強みは、その知識の広さと人財ネットワークの広さにある。

 このように、技術士においては自信のある専門に特化したコンサルを行うのに対して、中小企業診断士の場合には技術以外の広範囲なコンサルを行う。そして、いずれのコンサルにおいても、持てるネットワークをフルに利用して依頼会社の問題を解決していく姿勢は一緒である。自助努力したにも関わらず、成長できない会社は、自社の内部から問題を見つけ出す能力に限界がある可能性がある。見える問題、見えない問題を解決して成長路線へと舵を切るために、国がその実力を認定した技術士や中小企業診断士に一度相談してみてはどうだろうか。国や県でも、このための各種補助制度を設けているので、それらをうまく使いこなせれば、会社への負担を抑えながら成果を得ることも夢ではない。

 ところで、技術士や中小企業診断士は、先程より言っているようにその国家試験が難しく、成るのにはかなりの努力を必要とするが、その一方でこれらの資格は知名度がまだまだ低いとも言われている。技術士という資格について、知っていましたか? 中小企業診断士という資格について知ってましたか? 中小企業がこれらの資格を知っていてコンサルを依頼しないのには費用が発生することや、それ以外にもそれなりの理由があると考えられるが、その存在を知らないで依頼していないことがあるならば、会社が変われるというそのチャンスを自ら逃している可能性もある。


日本経済新聞 2013年1月8日
 取得したい資格ランキング

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日本経済新聞 2014年1月7日
 仕事に役立っている資格ランキング

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