動物の平均寿命、人間の平均寿命とそのバラツキ

動物は人間が健康状態を管理しながら飼育すると、野生の場合に比べて約1.5~2倍の年数を生きるようである。人間もそうであるが、栄養状態と医療体制が寿命に大きく影響を及ぼしているためと考えられる。

人間の場合には、どの国に生まれるかによってその平均寿命(WHO、2013年)は大きく異なる。下に示したWikipediaによると幼児の死亡率が高いためとしているが、これは間違いであるように感じられる。2011年の国別新生児・乳児死亡率を差し引いても、寿命はそんなに長くはならない。やはり、栄養と医療、そして安全が寿命を決めるのだろう。


以下にデータを示す。

動物の寿命

ここには多くの動物の野生寿命と飼育寿命が示されている。総じて飼育寿命が野生寿命よりも長くなっている。ア行に示されている動物を引用させていただいた。カ行から後にも多くの動物が示されている。

野生寿命飼育下寿命野生寿命飼育下寿命
アカアシドゥクラングール25イノシシ6~1015~20
アカカンガルー12~1827イロワケイルカ1519
アカギツネ5~1012インドオオコウモリ20
アカゲザル1530インドガウル (ガウル)24
アカシカ20~25インドサイ40~45
アカテタマリン1015ウォンバット(ヒメウォンバット)12~1525
アカハナグマ7~814~15ウーリーモンキー

 (コモンウーリーモンキー)
25
アクシスジカ8~1415~20ウンピョウ1113~15
アグーチ613~20エジプトルーセット

 オオコウモリ
8~1020
アジアゴールデンキャット20エゾジカ3~415~20
アジアゾウ (インドゾウ)50~7050~70エゾヒグマ15~3037
アジルテナガザル2530~40エゾリス6~7
アナグマ10~15エランド20~25
アヌビスヒヒ30エリマキキツネザル (クロシロエリマキキツネザル)2036
アフリカスイギュウ1626オオアリクイ15~20
アフリカゾウ50~7050~70オオカミ16
アフリカタテガミヤマアラシ12~1520オオガラゴ14~18
アミメキリン1428オオカンガルー7~1015~20
アムールトラ15オオツノヒツジ15
アムールヒョウ15~20オオミミギツネ14
アメリカアカリス59オオヤマネコ10~1524
アメリカクロクマ1825~30オカピ15
アメリカバイソン10~1525オグロヌー20
アメリカバク30オグロプレーリードッグ

 (プレーリードック)
3~47~8
アメリカビーバー15~2020~25オグロワラビー12~15
アメリカマナティー3060オセロット7~1021
アライグマ10~20オタリア15~2025~30
アラビアオリックス15~20オランウータン30~5040~50
アルパカ5~1015~20



犬と猫については少し古いデータ(1981-82年)であるが、こちらに示されている。

人の寿命は、寿命(Wikipedia)に示されている。これによると、住む国により平均寿命に大きな広がりがある。

平均寿命は一般に先進国の方が開発途上国より長いが、これは発展途上国の新生児死亡率が先進国よりはるかに高いことが主な原因と考えられる。新生児死亡は死亡年齢の低さから平均値を大きく引き下げる働きがあるからである。また、戦争などで一時的に若者が多く死亡した場合、一時的に平均寿命が低くなる。若年層の死亡率がその時期だけ高くなり、同じく平均を強く引き下げることによる。とある。

画像




老化(Wikipedia)

考えられる老化の原因として次の説が解説されている。

2 動物個体の老化
2.1 原因
2.2 プログラム説
2.3 エラー説
2.4 活性酸素説 2.4.1 摂取カロリー説
2.4.2 糖化反応説



老化の比較生物学 ― 「老化の進化学」の提案

こちらには、老化とはどのようなものであり、ことであるかがうまく解説されている。

東京大学大学院農学生命科学研究科獣医病理学研究室
中山 裕之

 日本人の平均寿命は世界一です。男性でも79歳、女性は何と86歳です。人間の寿命ばかりでなく、犬や猫の寿命も獣医療の進歩によって飛躍的に延びました。それでも多くの動物は15歳までは生きられません。動物の種による寿命の違いはなぜ生じるのでしょうか。老化の比較生物学について、少々考えてみました。

はじめに
第1章 老化と寿命
第2章 動物の腫瘍
第3章 老齢動物の脳の変化
第4章 動物にアルツハイマー病はあるのか
第5章 老化の進化
おわりに
参考文献・図書


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