英国のダイソンは掃除機、扇風機でガッチリ! その源泉は?

日本経済新聞(4月10日)の記事には、「外資系メーカーの生活家電が一段と勢いを増している」とあり、その実際の例として掃除機の売れ筋を示している。

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外国勢の伸長の源泉は、きめ細かくニーズを掴む商品開発とマーケティングの巧さにあるようだ。ダイソンの掃除機や扇風機は独特の形をしており、その形で消費者の目を惹きつける。期待される性能は十分に満たしているので、多少高い価格を提示しても売れ筋商品となり、大きな利益が確保できる。表中ダイソン掃除機の価格は際立っている。

ダイソンは同社の従来比により騒音を75%抑えた(1/4にした)羽根なし扇風機を新たに発売した。土台部分に内蔵されているモーターの下部にヘルムホルツ式空洞と呼ばれるスペースを設けた。音波が空洞に入ると、音が穴の中でバウンスし、ノイズが大幅に中和されるという。消費者に同社の製品を訴求するには強い武器となりそうだ。

さらに4月10日の記事には「ダイソン、今度はトイレで革命? ハンドドライヤー参入」とある。空気を送る技術に高度に特化したビジネス展開が見て取れる。

ダイソンの快進撃がここまで進むと、本来は悪材料であるはずの製品リコール「ダイソンが自主回収、Hot + Cool AM04 / AM05 ヒーターに内部発火の可能性」もダイソンの誠実さを後押ししているように感じられるから不思議である。顧客第一主義がここに生きている。そしてこれを武器に多くの国に進出している。


ハイテクな製品が売れる製品とは限らない。ちょっとしたアイデアで、消費者の「あったらいいな」を実現する製品がヒット商品となる可能性を秘めている。日本の家電企業は高級を追い求めているが、消費者のニーズやウォンツからは遊離している可能性がある。消費者目線の重要さと、ある種の感動、そして実直で消費者に対して真正面に向き合う姿勢。これらがダイソンの成長を支えていると感じた。



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