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zoom RSS 胃がんと、その原因であるピロリ菌は血液で検査が可能

<<   作成日時 : 2014/04/20 00:03   >>

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下の資料は、兵庫県加古川市総合医療センターで配られているものです。わかりやすい資料ですので、このブログに拝借いたしました。

胃がん(Wikipedia)によると、その検査法として次のものが示されている。

検査
胃癌か否かを決定するのは原則として胃から摂取した細胞の病理検査である。

画像検査
他に発見・診断を目的として以下の検査が行われている。
上部消化管造影検査いわゆる「バリウム検査」「胃透視」である。内視鏡検査に先んじて、日本で開発・研究された検査であり、現在でもその功績から、多くの癌検診として広く行われている。内視鏡と比較して安全かつ医師でなくても施行出来るため、集団検診で用いられる。内視鏡で診断しにくいスキルス胃癌の発見に有効なことがある。また、術前検査として正確な位置診断を行うために有用である。

CT・MRI 巨大胃癌でない限り、一般にこれらでの胃癌の診断は困難である。リンパ節、肝などへの転移浸潤の評価、粘膜下腫瘍(SMT)の診断に施行される。

検体検査
ヘリコバクターピロリ ヘリコバクターピロリ感染は胃粘膜の萎縮を引き起こし、胃の発癌要因となるため、感染陽性であれば除菌療法が望ましいとされている。ペプシノゲン法ペプシンの前駆体であるペプシノゲン(PG)の測定を行うことで胃癌高リスク群を類別するという方法で、検診スクリーニングでの有用性が期待されている。PGIは胃底腺の主細胞・副細胞より分泌され、PGUは胃底腺以外より分泌されるが、いずれも胃の慢性萎縮性変化で低値となり、分化型腺癌の発生リスクを類別し、高リスク群に対し内視鏡検査へのサーベイランスを計るというもの。腫瘍マーカー進行してくるとCEA、CA19-9等の上昇が見られる。転移等が出てくる場合に高値が認められる。


また、このWikipediaにはピロリ菌の項目があり、次のように記されている。

ヘリコバクター・ピロリ菌

胃癌の発生過程でヘリコバクター・ピロリ菌(Helicobacter pylori)による「慢性萎縮性胃炎」の関与が示唆されている。ヘリコバクター・ピロリ菌の陽性者では、陰性者と比較して胃癌の発生のリスクは5倍となる。さらに、胃の萎縮の程度が進むと胃癌のリスクも上がり、ヘリコバクター・ピロリ菌感染陽性でかつ、萎縮性胃炎ありのグループでは、陰性で萎縮なしのグループと比較して胃癌の発生リスクは10倍となっている。


ピロリ菌がいた時に生じる抗体値とペプシノゲン法は血液で測定できるので簡単な方法である。その検査で得られた値より胃がんリスクを示しているのが下の資料である。

なお、ペプシノゲン法については、次のサイトも参考になる。

ペプシノゲン法の意義と解説
ABC検診で、胃癌発症の危険度を知ろう!


画像




こちらの文書も参考にしてください。


2010年4月25日文書

ピロリ菌に感染していると60歳以上では胃の変形が認められ、悪性腫瘍へと変化する可能性が

ピロリ菌が胃潰瘍やがんの原因になることが知られてから久しいが、どれほど健康に害を与える菌であるかの認識は薄いように感じられる。事実、私の会社の健康診断でもピロリ菌有無の確認はなされないし、胃検診において問題が発見された場合にもその後の精密検査でピロリ菌に言及されることはないと聞く。

一方、下に引用した研究報告を見るとピロリ菌の健康への影響は顕著である。まず、ピロリ菌に感染している60歳以上では胃に変形(委縮性胃炎)が認められること、また、びらん・潰瘍、ATP(異型上皮)、胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、悪性腫瘍にも大きく関連している。

なかなか衝撃的な研究報告である。

ピロリ菌有無の確認は簡単である。直接に胃を観察しサンプルを採って確認する方法、血液を採取しピロリ菌(抗原)によって生じた血清中の抗体を確認する方法、そして炭素同位体を含む尿素の代謝を利用する尿素呼気法がある。

下のレポートによると、3人に2人は感染しており、年齢が若くても安心はできない。逆に若い年齢で感染していると、加齢に従いその危険性は増加していくともいえる。早い機会に検査しておいた方がよいようである。



大同生命厚生事業団

血清ヘリコバクタ−ピロリ菌抗体測定の意義
−胃癌検診受診率の向上を目指して−

(背景)ピロリ菌は胃癌発生の温床となる萎縮性胃炎を惹起することが証明されており、萎縮性胃炎の診断が早期胃癌の発見に重要と考えられる。そこで、我々は血清ピロリ菌IgG 抗体(以下ピロリ抗体)とピロリ菌感染の有無萎縮性胃炎の有無、および胃粘膜病変の有無の関係について検討し、胃癌検診におけるピロリ抗体測定の意義を考察した。


(目的)茨城県南地区における胃癌検診受診率の向上を図るため、ヘリコバクターピロリ菌の感染の指標となる血清ヘリコバクターピロリ菌抗体価と胃病変との関連性を検討することにより、地域住民への胃癌危険因子としてのピロリ菌感染の重要性を明示し、胃癌検診受診を促す仕組みを確立する。

(対象および方法)人間ドックあるいは外来を受診し、血清ピロリ菌IgG 抗体を測定した80 名。60 歳未満が27 名(男:14、女:13)、60 歳以上が53 名(男:27、女:26)。ピロリ菌の有無は生検法あるいは尿素呼気試験法により診断した。ピロリ抗体測定は特殊免疫研究所のイムニスピロリ抗体EIA キットにより行い、10 u/ml 以上を陽性とした。

(結果)ピロリ菌抗体陽性は52 例(65%)、陰性は28 例(35%)であった。ピロリ菌検索をなし得たのは抗体陽性例の49 例、陰性例の27 例であり、ピロリ菌の陽性率はそれぞれ76%、26%を示し、抗体および菌の陽性率の間に有意な相関が認められた(P<0.0001)(表1)。ピロリ菌抗体と萎縮性胃炎の関係を年齢別に検討すると、60 歳未満では抗体陽性14 例中6例(43%)が未だ萎縮性胃炎を呈していないのに対し、60 歳以上では38 例中36 例(95%)が既に萎縮性胃炎を呈していた(表2)。更にピロリ菌抗体と胃粘膜病変との関連性をみると、びらん・潰瘍、ATP(異型上皮)、胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、悪性腫瘍は、それぞれ抗体陽性例の69%、0%、35%、64%、100%に認められ</span  以下略

(結論)ピロリ菌抗体陽性は、ピロリ菌感染と有意に相関していた。60 歳以上ではピロリ抗体陽性例の大部分が萎縮性胃炎を呈しており、腫瘍性病変はピロリ抗体陽性例に多くみられる傾向があった。



2010年12月14日文書

最近、有罪が決定した「ピロリ菌」にも猶予されるべき状況があった

あのピロリ菌にも効用があることが分かった。ピロリ菌が作り出すコレステロールがぜんそくの予防に効果があるとの記事である。花粉症やアトピーにも理屈上は効果があるといえば、非常な朗報である。

ピロリ菌は第一審では胃炎を起こすくらいで、特に大きな被害を与えることはないと判断され、「疑わしきは罰せず」。その人体に与える影響は注目されはしたが、そのご大きな事件に発展することはなかった。ただし、実際にピロリ菌を自らの見込んで胃炎が起こり、それを抗生物質で治癒させることができることを証明した科学者(ロビン・ウォレンバリー・マーシャル)はノーベル賞を受賞することになった。

第2審ではピロリ菌ががんを誘発することが確かとなってきたために有罪との判決が出され、上告することなくここで有罪が確定した。ピロリ菌は胃表面にコロニーを作り、胃を変形させたり、ガンを発症したりする。

第2審で刑が確定してしまったので、第3審(最高裁)で争われることはもうないが、上告していればピロリ菌に対する情状もあったのではないかと考えられる。なにしろ、裁判員制度による裁判であるのだから。


JIJICOM 12月14日
ピロリ菌にぜんそく予防効果=幼少期の投与で−筑波大

 ピロリ菌が作り出すコレステロールを幼少期に投与すれば、気管支ぜんそくの予防に効果があることを、筑波大の島村道夫研究員らのグループがマウスの実験で発見した。花粉症やアトピー性皮膚炎など、発症メカニズムが同じアレルギー性疾患全般に効果が期待できるという。

 米医学誌ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション電子版に14日掲載された。
 研究グループは、幼少期に感染症の原因となる細菌やウイルスにさらされる機会が少ないと、成長後にアレルギ
ー性疾患にかかりやすいという「衛生仮説」に着目。

 実験では、新生マウスにピロリ菌が作るコレステロール「コレステリルアシルグルコシド(ChAcG)」を投与。成長後、ぜんそくを起こす物質に触れさせ、気道の炎症をみたところ、ChAcGを投与しなかったマウスだけが重症化した。投与したマウスは、炎症の原因となる白血球の値が、投与しなかったマウスの約4分の1だった。

 島村研究員によると、ChAcGの投与で免疫細胞「NKT細胞」が活性化。幼少期にウイルスや菌に触れることで免疫細胞が正常に発達し、成長後アレルギーになりにくい免疫系が形成されると考えられるという。
 島村研究員は「大人になると免疫系が固まって改善が見込まれないが、幼少期での投与は効果的。近い将来、実用的な予防薬を作ることが可能だ」としている。



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