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zoom RSS 「ピーターの法則(米国)」と「アンチ・ピーターの法則(日本)」

<<   作成日時 : 2014/04/26 00:17   >>

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「ピーターの法則」とは、下にWikipediaからの引用を示したように、人は出世していくとやがて自分の能力を超える地位に至り、そこで出世が止まる。その止まった地位においてはその人は間違いなく無能者である。日本のような年功序列人事においては特に起こりそうな話である。実際にそのような例もよく目にする。

さて、タイトルの「アンチ・ピーターの法則」は私が勝手に作った造語である。これは、無能な人間が能力の限界を超えて出世する方法に関する法則である。あくまでもその可能性に言及するものであるのでまだ仮説である。しかし、日本の社会においては十分にありそうな話だと私自身は思っている。

今、ある職場にA君とB君がいるとする。A君は非常に優秀でその職場で将来を嘱望されている。一方、B君は何年か経ったがその優秀さは認められない。人事異動の時が来て、上司はB君を他の部署に出すことにした。

その後、A君はてきぱきと仕事をこなしていたが、上司はA君には仕事の範囲を限定した。なぜならA君が部署の仕事を全てこなせるようになると、上司自身の地位がA君に脅かされるからである。このようなことは日本の会社ではよくある。

B君はというと、次の部署においてもやはり鳴かず飛ばず。しかし、上司が重要な仕事を与えないので、また自分自身でも大きな判断は下さないので、勿論大きな失敗はなく、数年経つと大きな減点もなく次の部署へと移っていく。

入社から20年ほど経つとA君とB君の評価はどうなるか? A君はひとつの部署にとどまり立派な?専門職(スペシャリスト)となっている。成果も上げている。しかし悲しいことに、専門職は日本の社会においては一般的に出世の目はない。一方、B君は多くの部署で大きな失敗もなく仕事をこなした?ことが評価され、ジェネラリストとしての地位が固まってくる。日本のジェネラリストとは一般にこのようなものだろう。特に大きな仕事を成し遂げたわけではない。減点主義の社会において減点がなかっただけだ。

そしてある日、B君は元の職場に部長として戻ってきてA君の上司になる。この時には、B君に実力・能力は必要なくなっている。仕事は指示さえすれば、A君および他の優秀な専門職の部下たちがそつなくこなしてくれるのであるから、B君はやがて取締への階段を上って行くことになる。

以上が日本の会社において起こりそうな「アンチ・ピーターの法則」である。このストーリーに無理があるであろうか?

当然のことながら多くの異論があるものと思うが、日本の専門職、特に技術者は米国と比べて出世からは遠い存在であると私自身は感じている。日本の会社において誰が出世するか? 思っても見ない展開があるので第三者的に事態が眺められる人であれば、きっと小説を読んでいるよりも面白く感じられると思う。



ピーターの法則(Wikipedia)とは組織構成員の労働に関する社会学の法則。
1.能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世する。すると有能な平(ひら)構成員も無能な中間管理職になる。
2.時が経つにつれて人間はみな出世していく。無能な平構成員はそのまま平構成員の地位に落ち着き、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は無能な人間で埋め尽くされる。
3.その組織の仕事は、まだ出世の余地のある、無能レベルに達していない人間によって遂行される。

1969年、南カリフォルニア大学教授の教育学者ローレンス・J・ピーター(Laurence J. Peter)によりレイモンド・ハル(Raymond Hull)との共著 THE PETER PRINCIPLE の中で提唱された。日本では1969年、『ピーターの法則―〈創造的〉無能のすすめ―(ローレンス・J・ピーター/レイモンド・ハル 田中融二訳)』がダイヤモンド社より出版された(2003年再版の新訳は渡辺伸也)。

このユーモアあふれる論文で、ピーターは「ためになる階層社会学」を「うっかり創設してしまった」としている。この原理の理論的妥当性を検証するため、モデル化による研究が行われている。



参考

ディルバートの法則(Wikipedia)

アメリカ合衆国のコマ割り漫画ディルバートの作者スコット・アダムスが述べた1990年代の風刺的見解。

企業は、事業への損害を最小限にとどめるために、系統立てて無能な者から管理職(一般に中間管理職)に昇進させて行く傾向がある。

「ピーターの法則」との関連

この法則は伝統的な人事労務管理のやり方とは矛盾するので、学術的には正確さを欠くと反論されるかもしれないが、風刺の形をとりながらもビジネスの世界で長きにわたって議論されてきた話題を取上げている。

ディルバートの法則はピーターの法則のひとつの変化形である。ピーターの法則では、「現在の地位で有能さを示す者から長所を奪い取る手段として昇進が用いられている」という、階層型組織(企業や政府機関など)の傾向が述べられている。さらにその結果、「有能だった者は不適当な地位に昇進し、そこに無能者として留まる」と述べている。

一方、ディルバートの法則では、「無能な者は害(製品の品質低下、顧客の機嫌を損ねる、他の従業員を不愉快にするなど)をなさないように意図的に昇進させられる」とする。本法則は、「(ある条件下では)組織の上層部は実質の生産にほとんど寄与しておらず、大部分の現実的、生産的な仕事は下層部の人々によってなされている」という考えに基づいており、同一の組織内で両方の法則が同時に成立することもある。



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