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zoom RSS 微生物の能力は無限、そして人間の能力も鍛え方次第

<<   作成日時 : 2014/05/03 00:18   >>

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昨日は抗生物質の効かない菌、耐性菌の出現が問題になっているとブログに書きました。

人間にとって都合の悪い微生物は、このような抗生物質耐性菌や、あるいは食物を腐らせる腐敗菌などです。納豆などは腐っているようにも見えますが、人にとっての有用成分が多く含まれているので、こちらは発酵といいます。発酵にはよく知られている、醤油や味噌、あるいは日本酒やワインなどの製造があります。腐敗も発酵も、その判断基準は、微生物の代謝産物が人にとって有用かどうかということ、ただそれだけです。

人にとって有用な微生物を作り上げるために、人は微生物の選択を繰り返します。良い日本酒を作る微生物の選択、あるいは高濃度でアルコールを与える微生物の選択などはその良い例でしょう。

私たちは、注射をする時に、アルコールを含ませた綿でまず注射予定部位を拭います。エタノール(エチルアルコール)で雑菌(微生物)を殺すことが目的です。微生物は本来アルコールには弱いものです。一般的には、濃度10%以上のエタノール中で微生物は死滅します。しかし、同じ微生物でも、その細胞の一つ一つを見たときには、アルコールに弱いものや強いものが存在しますので、少しずつエタノール濃度を高くして生き残るものを培養していけば、エタノール濃度が高くなってもその中で生き、発酵を行うことができる菌に育てていくことができます。

この手法は、微生物のみならず植物の世界でもよく行われているものです。掛け合わせて、生育の良いものや生産性の良いものを選び出す作業を毎年続けていくと、悪条件でもよく育ち、しかも収量・味ともに良い株が得られる、いわゆる育種が可能となります。

人間ではこのような実験をすることは倫理的な問題があり、実際にこのような実験は行われていないと思います。人の才能は遺伝的なものであるか、それとも環境が決定するものかなど、双子の双方を比較する研究も多くなされてきましたが、人は微生物ほどに単純ではなく、これといった結論は出しにくいようです。鳶が鷹の子を生んだり、あるいは鷹の子が鳶であったりすることなどからも、人に育種のルールを当てはめるのは難しいかと思います。

ただ、歴史の皮肉といいますか、意識せずに才能が選択されてきた例はあると思います。例えば、アフリカよりアメリカ大陸に連れてこられた奴隷は、その途中で体の弱いものの多くはなくなり、また、アメリカ大陸においてもその過酷な労働から、頑強なもののみが生き抜くことができ、その結果、身体的な頑強さ、あるいは俊敏さが、白人やその他の人種に比べて秀でているのではないかと想像します。

また、ユダヤ人もその長い歴史において虐げられ、頭を使う以外に生き延びる術がなかった結果、頭の使い方を子供の時から鍛えるシステムが出来上がり、世界に名立たるユダヤ人の地位を築いてきたものと考えられます。

微生物と人を一緒に議論するのは少しばかり問題かとは思いますが、苦難が人の才能を伸ばすことは想像できます。苦難が大きすぎるとその苦難が人を押しつぶす場合もありますので、適度な苦難ということです。「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」とは積極的には思わないにしても、ひところ言われた「平和ボケ」は返上して、世界の中での日本の立ち位置は認識しておく必要があります。日本の現状を認識すれば、好む好まざるにかかわらずいたるところに苦難があると認識できると思うからです。


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