その壁の向こうに「チーズ」はあるか? わからないから人生は楽しい?

簡単に得られるものに価値はあるか? 価値はないか?

これは難しい問題です。人それぞれに価値観が違いますから、ある人にとっては欲しいモノが簡単に手に入るに越したことはないし、他の人はそうは考えない場合もあるし。また、欲しいものその物の性質・性格によってもその判断は変わってきます。


これが欲しい、こういうものが欲しい。こういうものがあったならば。常にこういう考えのもとに行動している人種のひとつが研究者です。いつもテーマを持ち、情報を取り入れながら行動しているのですが、求める成果はなかなか得られません。とくに、求めているもののレベルが高ければ高いほど、それを手に入れられる確率が小さくなります。その確率が小さければ逆にそれを手に入れようと、さらに頑張ります。

多くの実験をしてそれらしい結果が出てきた場合には、これぞ私が求めていたものと、喜び勇みます。その答えが正しい場合もありますし、研究者自身が騙されている場合もあります。特に何か、とはここでは書きませんが、勇み足での研究発表をし、その内容が尤もらしいので、世界を驚かせ注目を受けた研究がこれまでにも多くありますし、これからもこの種の発表が多くなされることと思います。

本当の果実はどこにあるのか? その在り処がわからないから皆が探す。失敗を恐れずに探す。この行為こそが科学を進歩させ、人間を幸せにするのだと科学者は信じています。人類は失敗の連続です。その失敗の上に文明を築いてきました。そして、これからも、科学だけに限らず、多くの人の努力がより良き社会・文明を築き上げていくことに貢献するものと思います。

失敗を恐れては何もできない。進歩もしない。壁の向こうに何があるかは見えないが、壁の裏側に回ってみると果実(宝物)があるかないかがわかる。たとえ、そこに宝物がなかったとしても、そこに宝物がないことがわかったことは大きな成果として誇ってもいいのではないでしょうか。文明を前進させていくエネルギーとはそういうものだと思います。


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