アルケミストは考えた

アクセスカウンタ

zoom RSS NASAが小惑星を捕獲し、月の軌道上に投入・調査する計画を発表

<<   作成日時 : 2014/06/21 06:07   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

手頃な小惑星を捕まえて、月を回る軌道にまで持ってくる。これは昨日NASAが発表した壮大な計画である。

NASAの発表の中に"Itokawa"の文字は読み取れなかったが、共同通信によると、イトカワもこの候補に挙がっているそうである。イトカワの場合は、下のニュースにもあるように、その地表に適当な大きさの岩石があるかの調査から始まることになる。そして、それが見出された時、その岩石を地表から切り離す必要がある。

イトカワ自身が持っている重力は非常に小さいので、岩石の固着度合いが小さければ簡単に切り離せるだろう。しかし、切り離したとたん、その小岩石(小といっても数メーターの大きさ)はあらぬ方向に飛んでいくかもしれない。その小断片を追いかけることも考えておかねばならぬ。いや、そんなことが起こらぬように、前もって候補の岩石はワイヤで捕捉し、その後、切り離し作業をする。しかし、イトカワは砂粒の塊ではなかったか。

イトカワ(Wikipedia)には次のように記載されている。

イトカワの質量と体積から考えて、内部の約40パーセントが空隙であると考えられ、イトカワは瓦礫を寄せ集めたようなラブルパイル天体であると考えられた。またイトカワの分光観測と岩石試料から、イトカワは普通コンドライトの中のLL4、LL5、LL6というタイプの隕石と同様の物質で構成されていることが判明した。そしてイトカワ表面の物質は宇宙風化を起こしていることが明らかとなり、地球上に落下する隕石の約8割を占める普通コンドライトの多くが、S型小惑星を起源とすることが明らかとなった。


NASAとしてもニュースとしての価値を狙うならばイトカワかもしれないが、現実的には質量の分かっている、そしてその重心位置がわかり、加速減速時の衝撃にも耐える、そのような小惑星のかけらを見出すことが、このプロジェクト成功の鍵となるだろう。

NASAの科学者はこのプロジェクトにどの程度の自信を持っているのだろう。もし、大きな自信を持っていれば、私ならば月の軌道などとは言わず、地球の軌道にこの小惑星を投入するケースも選択肢に加える。やはりこのケースはリスクが大きすぎるのであろうか? 誤って、大都市にでも落下させてしまった時には取り返しがつかない。また、調査が終わった小惑星は、将来の危険を回避するために、いずれは地球の軌道から離脱させなければならない。この時にも地球に落下させるリスクが生じる。

月の軌道に投入した小惑星は、数回、場合によっては1回の調査でその目的が達せられるのであろうか? そうだとすると、月の軌道上への投入の方が合理的だ。こちらは、その後の手当の必要性がない。地球の孫衛星として半永久的に月の周囲を回り続け、地球から望遠鏡でも観測できる。

こんなことを考えていたら、夏至の早い朝を迎えた。



産経ニュース 6月20日

将来の有人探査、あの惑星「イトカワ」も候補に NASA

 米航空宇宙局(NASA)は2020年代半ばの実現を目指す有人小惑星探査候補の一つとして、日本の探査機「はやぶさ」が微粒子を持ち帰った「イトカワ」を検討していると発表した。NASAは昨年、直径10メートル以下の小惑星を無人探査機で丸ごと捕獲する構想を発表したが、その後、イトカワのように数百メートル規模の小惑星の表面から直径2〜4メートルの岩石だけを採取する選択肢も追加した。

 19年ごろに打ち上げる探査機が月の近くの軌道まで小惑星や岩石を運び、25年ごろに次世代宇宙船「オリオン」に乗った飛行士が近づいて調べることを想定。探査に適した大きさや軌道を持つ小惑星を探しているが、現時点でイトカワを含む大小それぞれ数個が有力候補に挙がった。18年ごろに最終決定する。

 イトカワは太陽を1年半かけ周回し、長さ約500メートル、幅200〜300メートルの落花生のような形。03年に打ち上げた日本の探査機はやぶさは05年にイトカワに着陸、10年に岩石の微粒子を収めたカプセルを地球に持ち帰った。(共同)




More Information

http://www.nasa.gov/

NASA Announces Progress in Hunt for AsteroidsNASA is on the hunt for an asteroid to capture with a robotic spacecraft, redirect to a stable orbit around the moon, and send astronauts to study in the 2020s -- all on the agency's human Path to Mars. Agency officials announced recent progress to identify candidate asteroids for its Asteroid Redirect Mission (ARM), increase public participation in the search for asteroids, and advance the mission's design.




June 19, 2014
RELEASE 14-176
NASA Announces Latest Progress, Upcoming Milestones in Hunt for Asteroids

NASA plans to launch the ARM robotic spacecraft in 2019 and will make a final choice of the asteroid for the mission about a year before the spacecraft launches. NASA is working on two concepts for the mission: the first is to fully capture a very small asteroid in open space, and the second is to collect a boulder-sized sample off of a much larger asteroid. Both concepts would require redirecting an asteroid less than 32 feet (10 meters) in size into the moon’s orbit. The agency will choose between these two concepts in late 2014 and further refine the mission’s design.


For more information about the BAA and award recipients, visit:

http://go.nasa.gov/1sr6sRn


The findings based on the Spitzer observation were published Thursday in the Astrophysical Journal Letters. For more information, visit:

http://go.nasa.gov/1lJ61Z2


For more information about the workshop and public opportunities through the grand challenge, visit:

http://go.nasa.gov/1lJ5Son
http://www.nasa.gov/asteroidinitiative


http://www.nasa.gov/content/asteroid-grand-challenge-first-anniversary/

Asteroid Grand Challenge First Anniversary June 18, 2014




          ブログ一覧に戻る        ホームページ「アルケミストの小部屋」に戻る


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
NASAが小惑星を捕獲し、月の軌道上に投入・調査する計画を発表 アルケミストは考えた/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる