アルケミストは考えた

アクセスカウンタ

zoom RSS とうとうあのマイナスイオンで節電までが可能になる、この不思議

<<   作成日時 : 2014/06/23 00:03   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

科学リテラシーという言葉があるが、こと科学に関してはその読解力には大きな個人差がある。これは、多少なりとも科学に携わる人とそうでない人がいる限り、致し方ないことだ。

人は、その物事が確からしい、いや何かがおかしい、とどこで判断するのだろうか。人によってはまずは自分自身で調べ、そして多少なりともその分野に明るい人に疑問をぶつける。そうすると、その物事が正しいのか、間違っているのか、それとも現段階ではその判断ができないのかの仕分けは出来てくる。つまり、白か黒か、あるいは灰色への分類だ。

皆がそう言っているから、とマイナスイオンもかつては大ブームになった。信用している家電会社が「なんとかいう」健康に良い、あるいは美肌に良いシステムを売り出したから、皆でウエルカムした結果、一大ブームになった。だが、その熱気が覚めて冷静に考えてみると、なぜ私はマイナスイオンに踊らされたのだろうと、その理由に思い悩むことになる。皆がマイナスイオンなどないのでは、と言い出したからである。

マイナスイオンがいいという時にも、これは科学的な立証がなされていないという時にも、それぞれオピニオンリーダーがいるものである。皆が、ではなくて、誰がそう言っているのかだけでも確認すれば、下の記事にあるような被害は多少なりとも防げるのではないだろうか。

蛇足ではあるが、世の中にはいろいろ不思議な話が蔓延している。「そんなことが起こるはずなんかあるものか」と私が思っても、別に人にとっては「なぜあなたはそれが信じられないの。おかしいんじゃない?」ということになる。こう言われた時に、科学に関して自信が持てない人は、ついたじろいでしまい、信じる方向へと追い詰められる。隠れた静かな暴力といってもいいかもしれない。これが業者の常套手段である。

白か、黒か、灰色かが問題の時に、これは白でしょ! なぜあなたはこれを黒だというのですか。その証拠を示しなさい! と言われているわけである。本当であれば、相手がこれが白であることを証明しなければならないところである。この主従逆転を許してしまえば当方の負けである。この分野の科学?の多くは、たいていの場合、科学とは次元を異にするため白黒をつけることが不可能か、たとえ白黒が付けられたとしてもその効果は微々たるものであり、その微々たる効果を証明するために膨大な努力と時間を必要とする。

もう一つ蛇足ながら、このマイナスイオンには強力な信奉者がいる。自称ssfs氏である。彼からお叱りのお言葉をもらった人は多くいるものと思う。”ssfs マイナスイオン”でググルと多くの結果が表示される。彼の言葉に耳を貸さない自信が持てれば、自ら疑似科学の世界に飛び込む確率も小さくなるであろう。




ssfs氏のお叱りと私の回答

ssfs氏

私はマイナスイオン関連技術を賞賛しているのではなく、どんな情報があるかを手広く調べているだけです。マイナスイオンに関する過大な期待や宣伝は厳しくチェックしています。本当に否定的な材料があれば大変面白いのですが、いまだに出会ったことがありません。

マイナスイオンを語るのに、精神世界と物質世界を持ち出すいわれはありません。あなたの対応は、数多くの事実を突き付けられても自分が受け入れたくないことは見なかったことにする「確証バイアス」の典型例に見えます。ヤフー知恵ノートでダメ出しをした長崎大や京都女子大の資料を無批判に引用しているからです。

科学的な研究が進んでいるマイナスイオンを、わざわざそうでないようなものとして扱うのは科学的ではありません。自分の情報不足から間違った判断をしかけていることにそろそろ気づいてもいい頃かと思います。

外国に目を転じましょう。グーグルスカラーで「negative air ion」をキーワードに検索すると、まとまった数の学術論文がヒットします。著者の傾向は(1)大気中のイオン量を観測し、エアロゾルの成因を追求する欧州の大気科学者(2)薬物を用いないうつ病治療にマイナスイオンの応用を模索する米国の医学者(3)都市域や室内の空気浄化でマイナスイオンの効果を実証しつつある中国の工学者――と大きく3タイプに分けられます。

こうした真面目な科学者の活動に目を向けずに、マイナスイオンを単純にニセ科学扱いするのは「ニセモノのニセ科学批判」のそしりを免れないでしょう。

ちょうどニセ科学日報のトップにこのエントリが掲載されました。
http://paper.li/Mochimasa/1307797868/2012/01/20
ニセ科学問題に関心がある人々が私のコメントを読み、考えを改めるきっかけになればよいと思います。




ssfs様
コメントありがとうございます。ニセ科学日報を確認いたしました。
http://paper.li/Mochimasa/1307797868/2012/01/20
このサイトを運営する会社の主旨および仕事は以下の通り記されていました。
ところで、「ニセ科学問題に関心がある人々が私のコメントを読み、考えを改めるきっかけになればよいと思います。」とあるのですが、このサイトを開いていくと、ssfs様のコメントが記されているということでしょうか?


A (very) short introduction

Paper.li is a content curation service. It enables people to publish newspapers based on topics they like and treat their readers to fresh news, daily.

以下省略


We're Hiring

Our goal at Paper.li is to help people more easily share and discover content that can benefit everyone.

以下省略


ssfs氏

マイナスイオンに関する認識を改める気配が見られないので、そろそろ「マイナスイオン」監視室で、「残念なブログ」の1つに取り上げようと考えています。もし見直すところがあるならば、週内に善処ください。




佐賀新聞 6月21日

節電うたい、シール購入を勧誘

国民生活センターが注意

 「ブレーカーに貼ると、マイナスイオン効果で電気代が安くなる」として、高額なシールの購入を勧誘されたとの相談が昨年から各地の消費生活センターに相次いで寄せられていることが21日、分かった。国民生活センターによると、相談者の多くが「効果がなかった」と話している。

 「原発ゼロ」で迎える見通しとなった今夏は、西日本を中心に電力需給が厳しくなるとみられており、国民生活センターの担当者は「節電効果を売り物にした悪質商法が増える恐れがある」と注意を呼び掛けている。

 センターによると、知人らの紹介で販売元のセミナーなどに参加し、シールの購入を勧誘されるケースが多い。また、人にシールを紹介すると販売元から報酬がもらえるといい、マルチ商法の仕組みと酷似している。

 シールは縦約2センチ、横約5センチで販売価格は3万〜5万円とみられる。屋内のブレーカーなどに貼ると、マイナスイオンが発生し、静電気を緩和することで電気の流れが良くなり、電気代が3〜4割安くなるとうたっている。



マイナスイオン(Wikipedia)

※ここに記されている記事は、非常に長文ですが、よく調査されまとまっています。ただし、マイナスイオンを信じる信じないの差はあるとは思いますが、読んでいて苦しくなる内容です。



          ブログ一覧に戻る        ホームページ「アルケミストの小部屋」に戻る


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
あれこれと検索しているうちにこの新しいブログを見つけました。シールの詐欺販売があったからといって、それがマイナスイオンのどんな落ち度につながるか、考察経路を示さないのは困ります。支離滅裂なウィキぺディアのマイナスイオンの項目をほめるようでは、リテラシー欠如は否めません。

この知恵袋でも読んで勉強しなおしてください。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n142879
ssfs
2014/08/07 00:09
ssfsさん
お元気なご様子、なによりです。

あることの証明は簡単です。ひとつの事実があればあることの証明はできます。
ないことの証明は困難を極めます。「ない、ない」といっても、あるという事実がひとつ見つかると、「ない」という主張は崩れ去ってしまうからです。「ない」ことを証明することの困難さを称して「悪魔の証明」ともいいます。
ssfsさんの論法は、「ない」ことが証明できないから「ある」のだ、という構成になっています。
話は飛びますが、小保方さんのSTAP細胞も「ある」との確実な証拠が示されれば、それで科学としての位置は確固としたものになります。小保方さんは「ない」ことを証明するために頑張っているのではなく、「ある」ことを証明するために頑張っているのですから。

マイナスイオンは自然界に確かに存在はするでしょう。ただ、そのマイナスイオンが定量的に、どのようなメカニズムで作用して効果を現すか、これを証明しない限り、科学ではありません。「ない」ことが証明できないから「ある」のだという、「悪魔の証明」を盾にその存在と効果を主張しているに過ぎないこととなっています。

ところで、ssfsさんは次のブログ記事をどう思いますか? 「ある」「ない」、「信じて良い」「信じてはいけない」のどちらでしょう。

超高密度炭素ネックレスは強力な遠赤外線を発している???
http://alchemist-jp.at.webry.info/201403/article_10.html





畑啓之
2014/08/11 05:36

コメントする help

ニックネーム
本 文
とうとうあのマイナスイオンで節電までが可能になる、この不思議 アルケミストは考えた/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる