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zoom RSS 「遺伝子操作不妊蚊」を利用して蚊を根絶する計画とあるのだが・・・

<<   作成日時 : 2014/08/21 22:05   >>

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最近は蚊が多いように感じている。この原因としてはいくつか思い当たるところがある。

まず、天敵がいなくなったことだ。蜻蛉(トンボ)、燕(ツバメ)、雀(スズメ)、蝙蝠(コウモリ)、蛙(蛙)、蜘蛛(クモ)、魚(サカナ)の数がすっかり減ったように感じている。

魚の減少に関しては、河川が汚染されたこと、各戸の簡易浄化槽からの水が用水路に流れ込み、その用水路にはコンクリート製の蓋がされてしまっていること。これでは蜻蛉は卵を産み付けることができず、水蠆(ヤゴ)が水中に育たない。

魚や水蠆、蛙などの天敵がいない、しかもCODやBODが高い流れのない用水路は蚊にとっては絶好の繁殖場所である。

蚊の数を減らすことができるのか。これに答を出すのが不妊虫放飼(下にWikipediaの引用)である。蚊には以前のブログで紹介したように多くの種類があり、種類ごとに抹殺していく必要がある。まず計画に上がっているのが、デング熱を媒介するネッタイシマカである。予算と年月さえあれば、抹殺は可能であると考えられるが、なにしろ「遺伝子組み換え」である。これを野に放つことへの反対は大きい。また、自然界において「蚊にも役割がある」との意見も強いようである。

東洋経済に『あなたを悩ます「蚊」、殲滅へのカウントダウン』とあるが、今は何時何分であろうか?



msnニュース 6月20日

蚊の絶滅方法 「遺伝子操作」めぐり侃々諤々

 6月10日付の英科学誌に、遺伝子操作によって蚊を絶滅させる方法の論文が掲載された。嫌われ者の蚊だけに大歓迎されたかというと、さにあらず。ネット上では「生態系に甚大な影響が生じる」と否定的な見方が多い。

 論文を発表したのは、英ロンドン大などの研究チーム。研究を行った背景は、「刺されるとかゆくて不愉快だから」ではなく、蚊の媒介で世界の死者数が毎年150万人に上っているマラリアの感染をできるかぎり食い止めたいという真剣なものだ。

 チームは蚊の遺伝子に、雌の蚊が生まれてくるのに必要なX染色体が正常に働かなくなる遺伝子を組み込んだ。その結果、通常は生まれてくる蚊の雌雄比率が50%ずつなのに対し、遺伝子操作を行った場合は雄が95%を占めるようになった。

 遺伝子を組み換えた雄50匹と、通常の野生の雌50匹をケースに入れて飼育したところ、世代交代とともに雌の不足のため繁殖できなくなり、6世代以内に全滅したという。研究チームは、「マラリアを撲滅する革新的な手段だ」と主張している。

 生態系への悪影響に対する懸念
  「蚊や幼虫のボウフラを食べる生物が困る」
  「小型の鳥類や昆虫類、魚類などが激減する」
  「マラリアで死んでいた有害な獣類が大繁殖するかも」

                  マラリヤを媒介するネッタイシマカ(Wikipedia)
画像




東洋経済 8月21日

あなたを悩ます「蚊」、殲滅へのカウントダウン
 <動画>「子孫を殺すオスの蚊」の破壊力(2分20秒)もあり



不妊虫放飼(Wikipedia)

不妊虫放飼(ふにんちゅうほうし)は、害虫駆除の方法の一つで、人工的に不妊化した害虫を大量に放すことで、害虫の繁殖を妨げる方法である。特定害虫の根絶を目的に行われる。

不妊虫放飼法を発案したのはアメリカ合衆国のE.F.ニップリングである。彼は北アメリカ南部地方で、幼虫がヒツジなど家畜に寄生して被害を与えるクロバエ科オビキンバエ亜科のラセンウジバエの駆除法としてこれを開発し、1955年にキュラソー島での根絶に成功、アメリカ本土での駆除にかかり、1959年までに、フロリダ地方での根絶に成功した。

沖縄のウリミバエ

久米島での根絶事業は1972年に始まり、1977年に農林省から「根絶に成功した」との発表が行われた。この間に放飼したハエの数は約3億匹に上る。那覇市にウリミバエ生産工場が造られ、最高で週に200万匹を生産、送り出した。ちなみに久米島の面積は約60平方キロ、ウリミバエは作物だけでなく野生の果実にも付く。事業開始当初のウリミバエの雄の個体数は、さまざまな調査の結果、11月下旬に最も多く、このときの個体数は1ヘクタールあたり650匹、島全体では250万匹という推定値が出ている。ちなみに、生まれてくる個体数はもっと多く、約4倍と見積もられている。

久米島に続いて、規模の小さい宮古群島での根絶事業が行われた。その後に沖縄本島の根絶事業が始まった。第1弾として雄を誘引する薬剤による駆除が行われ、これによって個体数を減少させ、それから不妊虫放飼にかかる段取りである。沖縄本島では1986年に実際の作業が始まり、1990年、根絶の成功が発表された。最後の八重山諸島では、1993年に根絶が確認された。

全事業に要した費用は169億6400万円、この間に放飼されたハエの数は約530億7743万匹に上る。

沖縄のゾウムシ

アリモドキゾウムシの根絶防除事業で核となるのは不妊虫放飼法と雄除去法である. 久米島(面積6000ha)でのアリモドキゾウムシの根絶防除事業は1994年に開始され,初期には密度抑圧のための性フェロモンと農薬を染み込ませた誘殺板の散布が行われた,その後1999年から不妊虫放飼が開始され,一時期週当たり最大300万頭が放飼された.これらの防除が効果を奏し,2002年に島の全域で行われたトラップ調査で捕獲された無マーク虫(野生虫)はほぼゼロだった.その後,急峻な海岸林や放置水田跡のノアサガオからアリモドキゾウムシが寄生した茎が見つかり,不妊虫放飼法と雄除去法による防除を継続しつつ,生息場所を潰していく地道な作業が続けられた.事業は難航したものの,2012年6月から2012年12月28日まで根絶確認調査が行われ,2013年1月11日,事業開始から18年後を経て,同島でのアリモドキゾウムシの根絶が達成されたことが那覇植物防疫事務所から発表された.2013年4月22日にはアリモドキゾウムシの移動規制対象地域から久米島町を解除する省令改正が農林水産省でも完了し,久米島での根絶が宣言された.

双翅目昆虫では不妊虫放飼法を用いた根絶成功例は数あるものの,鞘翅目昆虫の広域的な根絶事例は久米島でのアリモドキゾウムシが世界で初めてである.1999年以降,この根絶事業で放飼された不妊虫の累計は4億6千万頭にのぼる.


ネッタイシマカ対策[編集]

オックスフォード大学とイギリスのバイオテクノロジー企業オキシテックは、遺伝子組み換え(GM)技術で不妊化した雄のネッタイシマカを作り出した。「OX513」という単一遺伝子を組み込んだGM蚊は、繁殖することはできるが、子孫を残すことはできない。生まれた子供は、生殖機能が発達する前に死ぬようにプログラムされているためである。

作り出した目的は、GM蚊を大量に放って野生の雌と交配させ、デング熱などを媒介するネッタイシマカを減少させるためである。現在、安全性と効果を確かめるための予備実験をマレーシアで実施中である。

読売新聞2011年1月28日の記事には、「マレーシア政府は1月25日、遺伝子を組み換えた雄の蚊6000匹をクアラルンプールの近郊の森林に試験的に放ったと発表した」とある。また同時に、「予測できない突然変異を引き起こして、より危険な蚊を作り出すなど、生態系を攪乱するとの懸念も根強く、米英など世界116団体が計画中止を求める声明を相次いで発表している」とも書かれている。




追加情報




朝日新聞 8月27日

デング熱の国内感染を確認、約70年ぶり 埼玉の女性

 厚生労働省は27日、埼玉県内に住む10代後半の女性が、東南アジアや中南米で流行しているデング熱に感染したと発表した。女性は海外への渡航歴がなく、国内で感染したとみられる。海外渡航者の感染は毎年200人程度確認されているが、渡航歴がない人の国内での感染確認は約70年ぶりという。厚労省は、海外で感染して帰国した人から、蚊を介して感染した可能性が高いとみている。



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日本でもヒトスジシマカ(ヤブカ)がデング熱を媒介するようになったか
70年ぶりに国内でデング熱の感染が確認できたとのニュースである。日本も亜熱帯気候になってきた? 関西では雨続き、水害続きであったが関東では暑い日が続いたようだ。特に、埼玉と聞けば熊谷と応えるように、日本で一番熱い土地柄だ。Yahooの天気より熊谷の8月の記録を転記すると次のようになっている。やはり暑い。 ...続きを見る
アルケミストは考えた
2014/08/27 19:17

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
100年後の記事予想

絶滅危惧種の蚊...天然記念物に指定....過去には害虫として駆除されていた。
匿名
2014/09/25 07:42
そうなることが人類の理想であると思います。蚊がいなくなって困ることは? きっと「蚊」を閉じ込めた琥珀の価格が上がるでしょう
畑啓之
2014/09/25 22:12
蚊は止水生昆虫(水溜りに生息する昆虫)だそうです。自然界の食物連鎖ではゲンゴロウが蚊の幼虫を捕食するそうです。つまり、蚊が減るとゲンゴロウが居なくなりゲンゴロウを食べる虫も動物も居なくなるということです。

言いたいのは蚊が病気(正しくはウイルスや細菌など)を媒介するけれど蚊そのものが病気の原因ではないのです。包丁は料理には欠かせないけれど人殺しにも使うことが出来ますが包丁が無くなれば人殺しが無くなるのではないのです。

蚊もゲンゴロウも蜻蛉も蝶もメダカも蛙も何も居ない田圃や池もそれはそれで良いかもしれません。
匿名
2014/09/26 11:31
匿名様のおっしゃることはごもっともです。

このブログの本文からの抜粋です。

 生態系への悪影響に対する懸念
  「蚊や幼虫のボウフラを食べる生物が困る」
  「小型の鳥類や昆虫類、魚類などが激減する」
  「マラリアで死んでいた有害な獣類が大繁殖するかも」

自然は複雑に絡み合っています。良かれと思ったことが悪い方向に転がること(転がったこと)は日常茶飯事でしょう。
畑啓之
2014/09/26 18:53

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