騙してでも報酬を得たいとの心が脳科学でバレバレになる

脳科学の進歩は大したものだ。脳波を測定するだけで、その人がどんな人かがわかるようになってしまうと、そこにはその人の人格を超越したひとつの「科学的な」人間が存在することになる。

その人の意欲や、その人の「うそつき」度合いが、脳の活動を調べればわかるとのこと。あの真面目そうな人が実は「ペテン師」の才能に満ち溢れているなどと判定される時代が来るかもしれない。また、このように意欲があり、人を騙してでも成果を得たいと思う人を企業が求める可能性もある。入社試験でちょっと脳波の検査をなど、下手な面接をするよりこちらのほうが信頼度が高いなどと誰もが認める時代が来るかもしれない。

人間の長年の謎。人の才能は生まれによるものか、それとも、環境によるものか。それと同じく、意欲と嘘つき度合いは生まれによるものか、それとも、環境によるものか。

考えさせられる新聞記事である。



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JIJICOM 8月6日

うそつき、脳で分かる?=活動領域で解明-京大

 脳の活動領域から正直者とうそつきの違いが分かったと、京都大の阿部修士特定准教授らの研究グループが発表した。報酬を期待する際に働く「側坐核」という領域の活動が活発な人ほど、うそをつく割合が高かったという。論文は7日、米科学誌ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス(電子版)に掲載される。

 研究グループは20~30代の学生ら約30人を対象に、2種類の実験で脳活動を測定した。

 第1の実験は表示される画像に従ってボタンをうまく押せば、お金がもらえる仕組み。報酬への期待が大きい人は、側坐核の活動が活発だった。

 第2の実験ではコインの表裏を予測。正解するとお金がもらえるが、不正解だと失う。結果を予測してあらかじめ申告しておく場合と、心の中で予測するだけで当たったかどうかは自己申告に委ねる場合の2条件で試した。申告しない場合の正答率が不自然に高ければ、お金を得るためうそをついたと見なされる。

 この結果、第1の実験で側坐核の活動が活発な人ほど、第2の実験でうそをつく割合が高かった。第1実験で側坐核が活発だったのに、うそをつかなかった人は、理性的な判断や行動をつかさどる脳の領域「背外側前頭前野」がよく活動していた。



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