アルケミストは考えた

アクセスカウンタ

zoom RSS バナナの皮で滑る、そのメカニズムを追求して日本人がイグ・ノーベル賞

<<   作成日時 : 2014/09/19 20:44   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 2

バナナ(Wikipedia)にも「滑る」とは書いてない。Banana(Wikipedia)には次のように記されている。ある人がバナナの皮で滑ったのが面白く、見ていた男がその光景を弟が見逃したので、もう一度滑ってくれないとお願いしている(1910年のアメリカの小噺)。

A person slipping on a banana peel has been a staple of physical comedy for generations. A 1910 USA comedy recording features a popular character of the time, "Uncle Josh", claiming to describe his own such incident:[107]

Now I don't think much of the man that throws a banana peelin' on the sidewalk, and I don't think much of the banana peel that throws a man on the sidewalk neither ... my foot hit the bananer peelin' and I went up in the air, and I come down ker-plunk, jist as I was pickin' myself up a little boy come runnin' across the street ... he says, "Oh mister, won't you please do that agin? My little brother didn't see you do it."

また、「なぜ」、「どのくらい」滑るのかについて調べてみた。「どのくらい」については答えがあり、雪上のスキーよりも滑りやすいとのこと。しかし、「なぜ」については答えが見つからなかった。

イグ・ノーベル賞受賞の馬淵先生のご専門は人工関節である。スムーズな滑りが要求される。必要に迫られた研究が、受賞に結びついたわけだ。イグ・ノーベル賞受賞の要件は、「吹き出しそうになる面白い研究を大真面目にすること」であるから、必要に迫られて行った研究も、結果的にこの範疇に収まったわけだ。

過去の受賞記録を見ると、その社会的なインパクトは別にして、研究とはこんなにも楽しいものだということが実感できる。



バナナの皮はなぜ滑る?

バナナの皮は、物と物との間にぬって摩擦を小さくできる油と同じはたらきをしているのです。
河内啓ニ(東京大学先端科学技術研究センター教授)


バナナの皮はどのくらい滑りやすいのか?「雪や氷に匹敵する」

機械工学便覧から、身近な物質の摩擦係数をあげると、

・鉄vs鉄 … 0.52
・レンガvsレンガ … 0.6〜0.7
・ゴムvsゴム … 0.5
・鉄vs氷 … 0.027
・スキーvs雪(0℃) … 0.08

となり、雪の上でスキーをはいた状態なら、体重100kgの巨漢も8kg分の力で動かすことができる。

バナナの皮の摩擦係数はどのくらいなのか?そんな研究結果があるはずもないと思っていたところ、予想に反して大マジメなデータが存在した。日本トライボロジー学会の資料によると、床材リノリウムと靴底の間に挟んだバナナの皮の摩擦係数は、

・バナナなし … 0.357
・古いバナナ … 0.076〜0.158
・新鮮なバナナ … 0.045〜0.101

で、条件の良いバナナを選べばスキーより滑りやすいことが分かった。



東京新聞 9月19日

「バナナは滑る」証明 馬渕教授らイグ・ノーベル賞

 ユーモアで笑わせた後、なるほどと考えさせる研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の2014年授賞式が18日、米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で開かれ、物理学賞にバナナの皮の摩擦係数を測定して実際に滑りやすいと証明した北里大の馬渕清資(きよし)教授ら四人を選んだ。

 日本人のイグ・ノーベル賞受賞は八年連続。人工関節の研究をしている馬渕さんは「痛みの元になる摩擦を減らす仕組みはバナナの滑りやすさと同じだが、実際に滑りやすさを測定した学術的なデータはなかった」と研究の動機を語った。授賞式でも実際にバナナや人工関節の模型を掲げ、研究内容を歌いながら説明し笑いを誘った。

 馬渕さんによると、バナナの皮の内側は粘液が詰まったつぶがたくさんあり足で踏むとつぶれて滑る原因になる。バナナの皮の上を歩いた時の摩擦係数は通常と比べて六分の一しかないという。ほか三人の受賞者は北里大の酒井利奈准教授ら研究チームのメンバー。

 授賞式には、〇五年に栄養学賞を受賞した発明家のドクター中松こと中松義郎さんも参加した。


jijicom 9月19日

ドクター・中松さん、命懸けの発明=イグ・ノーベル授賞式で喝采−米

 米マサチューセッツ州ケンブリッジで18日行われた奇想天外な研究をたたえる「イグ・ノーベル賞」授賞式では、末期の前立腺がんで2015年末までの命と宣告された発明家のドクター・中松こと中松義郎さん(86)が基調演説し、がん撲滅食を発明したと「発表」し、1000人を超える聴衆から拍手喝采を浴びた。

 今年のテーマは「食べ物」。中松さんは自らの食事を34年間毎日写真に撮り、食事の体への影響を分析して05年の栄養学賞を受賞した。体調不良を押して日本から駆け付けた中松さんは、笑いを誘いながら食の大切さを訴えた。

 がん撲滅食は20種の薬草などでつくったお茶「トゥエンティー」と、がんを悪化させる肉や塩などを取らずに必須アミノ酸を摂取できるふりかけ「がんがんおいしい」など。中松さんは取材に「誰も考えなかったがんと闘う兵器を発明しないと私は死ぬ。これからが勝負」と、新発明への抱負を語った。



イグノーベル賞日本人受賞者の一覧(Wikipedia)



関連する過去に記したブログ

日本人がイグノーベル賞を受賞 この賞は人間の生きる活力を表彰するもの 日本の将来は明るい

イグノーベル賞を受賞したワサビ臭利用火災警報器は今?

ミツバチは花から花へと最短距離で飛び回り、粘菌はエサからエサへの最短コースを発見する 不思議




          ブログ一覧に戻る        ホームページ「アルケミストの小部屋」に戻る



テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
ミツバチは花から花へと最短距離で飛び回り、粘菌はエサからエサへの最短コースを発見する 不思議

この研究は、動物行動学でコンラッド、ローレンツが受賞して以来の正真正銘のノーベル賞に値する、と思う。
匿名
2014/09/20 11:04
ローレンツの著書は昔々、動物はすごい能力を持っているのだな、と思いながら読みました。鳥の渡りやミツバチの帰巣など、どのように方向を知るのか、人智を超えるところがあります。人間は自然から学ぶべき多くの事柄があります。自然に対して謙虚に対峙しなければいけないと思います。自然は偉大です。
畑啓之
2014/09/20 20:40

コメントする help

ニックネーム
本 文
バナナの皮で滑る、そのメカニズムを追求して日本人がイグ・ノーベル賞 アルケミストは考えた/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる