最近迷ったこと、「小遣い」は「こづかい」?、それとも「こずかい」?

普段何気なく使っている言葉「小遣い」。コンピュータでは「こづかい」と入れても「こずかい」と入れても、「小遣い」に変換される。どちらの読みが正しいのだろうか。最近は「こずかい」と聞くことが圧倒的に多いのだが。

まず、Googleで検索するとヒットの数は、「こづかい」43万件、「こずかい」222万件、そして「小遣い」1560万件。圧倒的に「こずかい」の勝利である。

国語辞典ではこ‐づかい〔‐づかひ〕【小遣い】.となっている。従って、「こづかい」が正解となるのだが。

また、文部科学省の現代仮名遣いにおいても「おこづかい(小遣)」と記されている。従って、「こづかい」である。

ついでながら、現代仮名遣いを「かなづかい」というか?「かなずかい」というか? 同じくGoogle検索で、「かなづかい」73万件、「かなずかい」36万件、「仮名遣い」36万件である。

「づ」と発音するよりも「ず」と発音する方が簡単なのであろうか?

もともと「こづかい」という発音があって、そこに当て字で「小遣い」とした可能性もある。そこで「小遣い」の語源を調べてみた。

「小遣い」の語源
「小遣銭(こづかいせん)」が、語源です。
雑費に充てる金銭や、自由に使える金銭を指しました。
それが転じて、子供に与える金になったのでしょうね。
なお、「銭」は、もう使われなくなりましたが、円の百分の一の単位です。
戦前までは使われていたので、そのころに定着した言葉ではないでしょうか。

けん【遣】.

[常用漢字] [音]ケン(呉)(漢) [訓]つかう つかわす やる よこす しむ
1 一部を割いて差し向ける。使いをやる。「遣唐使/差遣・先遣・派遣・分遣」
2 追いやる。憂さを晴らす。「遣懐/消遣」

稼ぎの一部より自分の自由に使えるお金を差し向けた(遣)ことがその語源と考えられる。従って、漢字ありきでそこから発音が出てきたと考えるべきだろう。そうするとやはり「こづかい」である。

「小遣い」を例にとって、その正しい発音の仕方を調べてみた。正解は「こづかい」であるが、一般に多く使われているのは「こずかい」である。ことばは時代とともに変化していくもの。「てふてふ」ではないが、現在では「ちょうちょ」あるいは「ちょうちょう」である。多数派が使う言葉が正解となっていき、使われなくなった言葉は死語となる。これが言語の世界である。



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この記事へのコメント

2015年07月17日 10:48
一年も前のブログにすみません。
小遣いはスマホ(ATOK)でもパソコン(win7)でもこずかいで変換できません。
その検索結果の小遣いはこづかいと打ち変換した人間が圧倒的に多いと思います。
なので圧倒的なのはこづかいだと思われます。

重複をじゅうふく、相殺をそうさつ、代替をだいがえと読むよりも少数派であると、個人的には感じます。
少なくとも、こずかいは圧倒的ではありません。
音声学者
2017年11月26日 14:24
「ず」と「づ」の発音を区別できる人がいることに驚きました
2017年11月27日 07:51
従来にない読み方をする人の数が増えていけば、そちらの読み方が主流となり、「あたりまえ」となってくるようです。相殺をソウサイと読む人の比率は、私の周りでは少なく、ソウサツが圧倒的であるように感じます。
言葉というものは、生き物であり、成長?しながら移り変わっていって行くものなのでしょう。漢字の読みもそうですし、英語などはスペルごとに発音を覚えなければならないなど、そんなものであるとの認識が必要なようです。

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