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zoom RSS 夢の人工血液はいまだ「夢の中」に 12年前にはほぼ完成と報道されたのだが

<<   作成日時 : 2014/10/22 00:04   >>

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技術の世界は難しい。もうこれでほぼ完成と思われた事柄であっても、最後の1%をクリアするのが難しい。人工赤血球の開発がその具体的な一例である。

12年前(2002年)に、日本経済新聞に「人工血液完成近づく」の見出しが踊った。人工血液は、血液型に左右されない、ウイルスフリー(C型肝炎、エイズウイルス、デング熱ウイルスなどを含まない)、長期の保存が効くなど、自然の血液にはない特徴が期待されている。日本では「白い血液」問題もあり、その開発が停滞した感があるが、医療現場からはその開発が待ち望まれている。


日本経済新聞 2001年3月22日

人工血液 完成近づく   献血量減少で期待感

1970年代に本格的に始まった人工血液の開発が大詰めを迎えた。
本物の赤血球は冷蔵で3週間しか保存できない。

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Wikipediaより情報を抜粋した。人工血液とはどんなものか。また、世界の人工血液の開発の現状が記されているが、12年前の記事の楽観論とは異なり、いまだ模索の状態が続いているようだ。

代替血液(人工血液)(Wikipedia)

外科手術での輸血の際に血液の代用として用いられる液体のこと。ただし、現実には、血液の役割を代用する液体は現在の科学技術では存在しない。現在使われているものは、あくまでも、失われた血液の量的代替によって、血圧などを維持する効果があるだけである。

概要[編集]

酸素と親和性の高い物質を血中に投与することで赤血球の代替にできないかという研究は第二次世界大戦を境に活発になった。感染症のリスクをほぼ無くすことができる他、輸血用血液の最大の問題である保存期限をクリアできるようになるからである。現在のところ、安全性や有用性の面で実用的なものは完成していない。アプローチとしては、「白い血液」として知られたパーフルオロケミカル (PFC) の乳剤のような非生物材料を用いるもの(旧ミドリ十字製フルオゾール(Fluosol)が著名)と、ヘモグロビンを加工するものとに分けられ、現在のところ後者の方が実現性が高いとみられている。

代替血液は輸血を受ける人がどんな血液型でも使用できる。アルブミン、ES細胞、使用期限切れの血液製剤などから作られる。このうち血液製剤から作るものは、血液製剤中のヘモグロビンを特殊なナノサイズのカプセルに封入したものであり、血液の再利用になるうえ使用可能期間が6ヶ月と長い。


Blood Substitute(Wikipedia)

Northfield Laboratories  PolyHeme
 Completed US Phase III Trial, failed FDA approval.
Biopure Corp  Hemopure
 Current approved for Phase III trials in the United States and was more widely approved in South Africa
but regulatory status is now uncertain.
Biopure Corp  Oxyglobin
 Currently approved for veterinary use US and Europe.
Sangart  Hemospan
 Currently in Phase II trials in the United States.
Dextro-Sang Corp  Dextran-Haemoglobin
 Currently in veterinary trials.
HemoBiotech  Hemotech
 Current approved for Phase I trials.


最近の記事を見つけた。表の一番下、人工赤血球はまだ開発されていないとある。先は長そうである。


A net Vol.18 No.1 2014

人工赤血球の開発とこれからの展望

酒井 宏水 奈良県立医科大学医学部化学教室 教授

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人工赤血球は、移植臓器の保存潅流液としての利用、輸血拒否患者の対応、獣医療領域への利用、レーザー治療のターゲットとしての利用など、様々な可能性が芽生えてきている。問題なのは、現段階で実用化に向けて製薬会社からの支援をなかなか頂けないことである。

少子高齢化でこのままだと2027年には100万人分の献血液が不足するという予測が日本赤十字社から公表されている。有効期限切れとなった献血液や、不規則抗体を有する献血液は現在廃棄されているが、献血者の善意を無駄にせずにこれらを有効利用することは重要な課題ではないだろうか。



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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
全輸血も臓器移植なのですね。
匿名
2014/10/22 08:37
血液と一言でいうと簡単だが成分も形態も多種多様な物の集まりだから簡単ではないですね。

血液成分の何が人工物に置き換えることが出来るのかを言わなければ嘘ではないが正しくない予想になります。
匿名
2014/10/22 14:50
匿名様

成分と代替物を明記されている点、2013年と新しい点で、酒井先生の報文は参考になりました。
畑啓之
2014/10/22 20:37

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