倒産件数とその負債総額の減少は景気が良くなっていることの証拠か?

日本経済新聞10月2日の第1面、トップニュースには「景気回復なお鈍く、短観は小幅な改善、円安は中小に重荷、設備投資・賃上げカギ」の見出しが踊る。

景気はどちらの方向に向いているのか。東京商工リサーチのデータによると、倒産件数と負債総額は減少に向かっている。このデータを見ると、バブル終末期(1990年)に向けても倒産件数と負債総額が減少する方向にあるのが見て取れる。そうすると、今現在、景気は良い方向に向かって行っているのか。悪い方向に向かっているとは思わないが、生活実感としては良い方向にも向かっていない。あと数年経てば結果がわかる。

さて、安倍首相は経済を活気付ける対策の一つとして、開業・廃業(開廃業)の多産多死に触れたかと思う。理想は多産少死であるかもしれないが、世の中に求められなくなった企業は自然淘汰されていくと考えると、当然、多産多死になってくる。そういう目で、下に引用した中小企業白書の図をみてみるとまだまだこれからである。

現在、倒産件数と負債総額に減少が見られるのが、景気循環指数が指し示す通りに、景気が上り坂にあるシグナルであってほしいと思っている。



東京商工リサーチ 1952年(昭和27年)~ 全国企業倒産状況
ここに示されている倒産件数と負債総額をグラフ化した。

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中小企業白書 2014年版
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日本経済新聞 7月26日

歴史的大相場の入り口? 景気サイクルに乗る投資

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この記事へのコメント

匿名
2014年10月04日 09:43
日本の企業(株式会社)の90%は中小企業です。

倒産件数が依然として少なくないのはこれら中小企業が倒産しているからです。
負債総額が少ないのは中小企業故でしょう。

中小企業もオリンパスのように二十年あまりにも渡って粉飾決算で延命できれば良いのですがね。
2014年10月04日 15:35
中小企業は資金繰りですね。黒字倒産などというのもあります。今回は景気は急拡大はしていませんので、この黒字倒産は少ないでしょうが、社員・パート・アルバイトなど働き手が集まらなくて仕事があるのに稼働率が低下し、損益分岐点を割るなどと笑っていられない状況が中小企業(および一部の飲食業)を襲っています。求人をかけても人が集まらない、今年は中小企業にとって大変な年のようです。
匿名
2014年10月04日 16:03
中小企業に人が集まらない理由に大企業の定年65歳までの延長があるそうです。

定年退職者を高給(時間給)で募集しても応募者は居ないそうです。高齢者よりも高い時給でも若い人は集まらないそうです。そういえば高卒求人倍率が高くなり且つ大卒就職率も高くなっているので全年齢層?で人手不足?になっているようです。

案外人手が余っているのは正社員の中年層かもしれません。今時かつてのリストラという手荒い事はしなくなり40歳昇進昇給停止で雇用の代わりに給料を上げないようです。
2014年10月05日 07:44
会社という組織も、やはり人。それぞれの能力と個性を持った人たちが寄り集まってシナジー効果を生み出す期間です。その役割分担に虫食いが生じてしまうというのは問題です。あの、よく働くというアリの社会でも、1割程度のアリは何もせずに遊んでおり、何かことが起こった場合にはじめてその能力を発揮するようになると聞いたことがあります。持続できる社会には「遊び」「余裕」が必要です。これが亡くなった時、異常事態への対応が不可能となり、組織の存続に関わる大問題に発展してくる可能性を孕むことになります。これに照らせば、今の日本の現状は社会はどうなのでしょう?

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