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zoom RSS 富士フイルムの「アビガン錠」はこのようにして開発された その戦略の素晴らしさ

<<   作成日時 : 2014/11/14 20:20   >>

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いま、西アフリカで流行のエボラ出血熱が世界の大きな関心事になっている。そのポイントは、指数関数的に増加する患者の増加を食い止めること、そして、エボラ出血熱が流行国から世界に拡散するのを防止し封じ込めることである。

ここ数日のニュースは次のようになっている。

日本経済新聞 11月13日
エボラ熱の死者5000人超す 治療施設の不足深刻  アビガン錠の記載あり

YOMIURI ONLINE 11月14日
エボラ患者国内発生時、医師らに「アビガン錠」

ローター 11月14日
エボラ熱で来月から臨床試験、富士フイルムのアビガンも


このアビガン錠については、以前のブログでも触れた。

感染者および死者の指数関数的な増加に関しては、グラフを付けて11月12日のブログ「エボラ出血熱収束に期待を集める富士フイルムのアビガン錠」に示した。また、このアビガン錠については8月10日のブログ「急拡大するエボラ出血熱対策に、富士フイルムの抗ウイルス薬が注目される」に記した。


本日のブログの要点は、なぜ写真フイルムの専門メーカーであった富士フイルムが、世界の注目を浴びる医薬品の開発に至ったかである。本日の日本経済新聞にその説明がなされていたが、なるほどといった内容であった。富士フイルムは医薬品の後発メーカーとなるので、先行他社と同じことをしていたのでは勝目がない。そこで、特徴的な分野を探し求めて富山化学の抗ウイルス薬にたどり着いた。企業戦略のお手本となるようなストーリーである。



日本経済新聞 電子版 11月14日

エボラ熱「治療薬」で結実 富士フイルムの眼力

 富士フイルムホールディングス(HD)が手掛ける医薬品事業に世界の視線が集まっている。西アフリカで猛威を振るうエボラ出血熱に、同社のインフルエンザ治療薬が効く可能性が高まったためだ。医薬品事業に参入して6年。後発の同社が世界の「注目株」に化けた背景には、製薬大手が手掛けない独自分野に狙いを定めた戦略がある。

 「追加の出荷体制を急ぎ整えよう」。富士フイルム傘下の医薬品会社、富山化学工業の富山事業所(…


日本経済新聞 11月14日朝刊

富士フイルム、エボラ熱「治療薬」で注目
医薬 狙い続けた「新作用」
事業買収で技術を融合

後発の同社が世界の「注目株」に化けた背景には、製薬大手が手がけない独自分野に狙いを定めた戦略がある。
大手と同じことをしていても勝てない。出した答えが新規性。「がん」「認知症」「感染症」の3大分野に絞り、他にはない仕組みで治療する医薬品開発を狙った。
アビガンは細胞内でウイルスが遺伝子を複製すること自体を阻止する(他の薬剤にはない特徴)
開発中のアルツハイマー型認知症治療薬も神経細胞が死滅するのを防ぐ(他の薬剤にはない特徴)
強い分野をひたすら追求する研究色の強い富山化学に資金や人材を重点投入し、開発スピードを速めた。



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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
M&Aの成功例ですね。
匿名
2014/11/15 07:15
匿名様

久しぶりに目が覚める話です。
畑啓之
2014/11/15 20:03
カビから発見された抗生物質の類は細菌の細胞膜生成を阻害することで最近の増殖を抑え化膿などを防ぐだけでなく正常な細胞の細胞膜生成をも阻害しそれに伴う副作用がある。

このアビガン錠はDNAの複製を阻害するのでそれに伴う副作用があるはずだがその副作用が何であるかは未知である。
匿名
2014/11/16 11:08

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