人類はスペースデブリス(宇宙ごみ)を量産して目下宇宙も汚染中!
宇宙は危険がいっぱいだ。宇宙飛行士が強い宇宙船にさらされていることはよく知られているが、それ以外にもデブリス(主に衛星の破片)が高速度で飛び回っている。その詳細はスペースデブリス(Wikipedia)に記されている。
昨日の日本経済新聞に宇宙ごみ(スペースデブリス)の記事があったのでその要点を簡単に記す。
10cmを超すものが地球に近い宇宙空間に17000個
0.1mm以上の破片も含めると6兆個を超す
高度2000kmまでにその8割が存在する
09年に米国の通信衛星が運用を終えたロシアの衛星と衝突した。
※下の図で2009年にデブリスが急に増えているのはこのためか
※スペースデブリス(Wikipedia)に宇宙での衝突は詳しく記されている
デブリスを取り除く方法として考えられていること
JAXA 大型のデブリスは、金属ワイヤーを取り付けて減速させて地球に落とす
IHIや九州大学 宇宙で大きなマットを広げ、ここに衝突したものを減速させ、地球に落とす
広い宇宙で、このような方法で一体どの程度の効果が見込めるでしょうか?統計的に処理するか、あるいはモンテカルロシミュレーションをするかすれば、その妥当性が判明すると思います。
何はともあれ、宇宙ごみを増やさないことです。運用が終了した衛星は、地球大気に再突入させる工夫が必要となってくるでしょう。宇宙の彼方へ放り出すという選択肢もあるでしょうが、多くの場合、エネルギー的には候補とはしにくいでしょう。
人類は地球表面、地球大気のみならず宇宙をも汚染しつつあるとのレポートでした。
日本経済新聞 11月16日
過去に記した文書
宇宙ゴミ(Space Debris)と人工衛星の衝突確率は非常に大きい ほんと?(2009年2月22日)
※※※ ここにかなり詳細な記載をしている ※※※
宇宙ごみ 対策へ国際規格 5月 ISOで合意へ (2009年2月24日文書)
宇宙ごみ対策がISOで規格化される方向に向かうようである。この記事によると、大きさ10cmを超える宇宙ごみの数は15000個で、高度2000km以下の低軌道に多く存在する。最も多く存在するのは高度が890km付近で、一辺が数百kmの立方体に1個存在する程度と記している。
10cm以下の宇宙ごみの数については触れられていない。
約3000個ある人工衛星どおしの衝突の確率は小さいと考えられていたのだろう。しかし、宇宙ごみ問題は長年の懸案であったらしく、ISO化への合意が早い。地上のごみ問題解決へ向けての速度とは大違いである。
日本経済新聞 2月23日
宇宙ごみ 対策へ国際規格 5月 ISOで合意へ
日米欧ロなど提案
米ロの衛星衝突の影響は?
NASAなどが分析中
宇宙ごみの寿命(目安)
高度200km以下 ~2、3日
200~600km ~2、3年
600~800km ~数十年
800~2000km ~数百年以上
2000km以上 ~ほぼ永遠
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昨日の日本経済新聞に宇宙ごみ(スペースデブリス)の記事があったのでその要点を簡単に記す。
10cmを超すものが地球に近い宇宙空間に17000個
0.1mm以上の破片も含めると6兆個を超す
高度2000kmまでにその8割が存在する
09年に米国の通信衛星が運用を終えたロシアの衛星と衝突した。
※下の図で2009年にデブリスが急に増えているのはこのためか
※スペースデブリス(Wikipedia)に宇宙での衝突は詳しく記されている
デブリスを取り除く方法として考えられていること
JAXA 大型のデブリスは、金属ワイヤーを取り付けて減速させて地球に落とす
IHIや九州大学 宇宙で大きなマットを広げ、ここに衝突したものを減速させ、地球に落とす
広い宇宙で、このような方法で一体どの程度の効果が見込めるでしょうか?統計的に処理するか、あるいはモンテカルロシミュレーションをするかすれば、その妥当性が判明すると思います。
何はともあれ、宇宙ごみを増やさないことです。運用が終了した衛星は、地球大気に再突入させる工夫が必要となってくるでしょう。宇宙の彼方へ放り出すという選択肢もあるでしょうが、多くの場合、エネルギー的には候補とはしにくいでしょう。
人類は地球表面、地球大気のみならず宇宙をも汚染しつつあるとのレポートでした。
日本経済新聞 11月16日
過去に記した文書
宇宙ゴミ(Space Debris)と人工衛星の衝突確率は非常に大きい ほんと?(2009年2月22日)
※※※ ここにかなり詳細な記載をしている ※※※
宇宙ごみ 対策へ国際規格 5月 ISOで合意へ (2009年2月24日文書)
宇宙ごみ対策がISOで規格化される方向に向かうようである。この記事によると、大きさ10cmを超える宇宙ごみの数は15000個で、高度2000km以下の低軌道に多く存在する。最も多く存在するのは高度が890km付近で、一辺が数百kmの立方体に1個存在する程度と記している。
10cm以下の宇宙ごみの数については触れられていない。
約3000個ある人工衛星どおしの衝突の確率は小さいと考えられていたのだろう。しかし、宇宙ごみ問題は長年の懸案であったらしく、ISO化への合意が早い。地上のごみ問題解決へ向けての速度とは大違いである。
日本経済新聞 2月23日
宇宙ごみ 対策へ国際規格 5月 ISOで合意へ
日米欧ロなど提案
米ロの衛星衝突の影響は?
NASAなどが分析中
宇宙ごみの寿命(目安)
高度200km以下 ~2、3日
200~600km ~2、3年
600~800km ~数十年
800~2000km ~数百年以上
2000km以上 ~ほぼ永遠
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