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zoom RSS 電力の大量蓄積法開発が社会の要請 日立造船がその端緒を掴んだと株価急騰

<<   作成日時 : 2014/12/22 21:18   >>

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杜仲茶で一躍有名になった日立造船は、造船からはイメージがかけ離れた意外性のある会社だ。本社を売り払い、一旦は倒産した会社だ。それだけに、造船以外の他の分野もがむしゃらに追い求める術を心得る。


日立造船(Wikipedia)

造船不況の打開策として手掛けた事業の多角化によって、一時期は造船会社のイメージとはかけ離れた杜仲茶の製造や旅行予約ウェブサイト「旅の窓口」の運営を行っていたこともあったが、杜仲茶は小林製薬へ、「旅の窓口」は楽天へ事業売却した。また、子会社に東証二部上場の日立造船富岡機械があったが、今後の事業展開が見込めないとして2004年(平成16年)に通常清算(経営破綻していない会社の資産を売却し残余金を株主に分配し解散させること)している。上場会社の通常清算はきわめて珍しいケースである。



本日の株式市場で、この日立造船がストップ高をつけた。



日立造船 日足 2014年12月22日 (Yahoo Finance)
画像




これに関連するニュースは、

朝日新聞デジタル 12月22日13時18分

日立造船はストップ高で売買交錯、新電池に期待の一方で資金の逃

 日立造船(7004)は後場775円(100円高)ストップ高を交えて売買交錯となり、11時過ぎにストップ高に達したまま今年1月に次ぐ戻り高値となっている。次世代電池として注目される「亜鉛空気電池」の円筒型二次電池を開発と日刊工業新聞が伝えたとして人気化した。師走相場は材料株物色が強まるため、ストップ高を重ねる急伸を想定する雰囲気がある。この一方、師走相場は資金の逃げ足も速いことが特徴とされる。このため、昨年後半に800円どころの水準で長期モミ合いを続けたことを根拠に、800円に接近すれば戻り待ちの売りが増えるとの見方もある。報道では2016年度末までに製品化を目指すとされるため、深追いを避けて押し目を狙う姿勢もあるようだ。


このストップ高の原因となったと考えられる記事は、

日刊工業新聞 12月22日

日立造船、「亜鉛空気電池」の円筒型二次電池を開発−容量、リチウムの5倍

日立造船は次世代二次電池として期待される「亜鉛空気電池」の円筒型二次電池を開発した。仕様や量産化技術の確立、耐久性の検証を進め、2016年度末までに製品化する。

 同じ重量当たりのエネルギー容量はリチウムイオン二次電池の約5倍。出火などのリスクがほぼなく、充放電を繰り返しても性能劣化がほとんど起こらない。自然エネルギーによる分散型小規模エネルギー網(マイクログリッド)で採用を狙う。車載電池へも応用できるという。

 陽極にあたる空気極に炭素を使わず、ペロブスカイト型酸化物のみで形成して劣化を抑えた。


センセーショナルなタイトルだ。すごい発明に見える。日刊工業新聞は朝刊であるから、株式市場が開く朝9時には誰もがこのニュースを知っていたものと思われる。そして、その中のごく一部の人が日立造船株の買いに入ったが、後が続かずに株価は下がっていく。ところが、11時頃から大きな買いが入り、午前の立会でストップ高に至る。買いが買いを呼ぶという展開である。午後もしばらくはストップ高を続けていたが、その後、亜鉛空気電池の現実を見つめて熱が冷めたのか、あるいは利益確定売りが優勢になったのか、株価は急激に下がっていく。


亜鉛空気電池はよく知られた電池のようで、Wikipediaにも下のように記されている。

それでも、このニュースで株価がストップ高を記録したということは、エネルギー分野、特に大容量の電気をどのように蓄えるかが社会的要請だ。これを解決できる会社は売上と利益を伸ばしていけることを暗示している。偶然に見かけた日立造船の株価の動きを見てそのように思った。


空気亜鉛電池(Wikipedia)

空気亜鉛電池の歴史は古く、1907年にフランスのフェリーによって考案された。しばらくは大型のものしかなく、電話交換機用や気象観測用ブイなどに使用された。現在のようなボタン形の空気電池は1970年代後半に米国のグールド社(現在のデュラセル社)によって開発された。日本では1980年に開発されたが、特許の関係で販売が開始されたのは1986年になってからである。1970年代、1990年代には一時期電気自動車の電源として試験された。1990年代に欧州で試験された時はメカニカルチャージ式(電解液と陰極を交換)だった。充電式の空気亜鉛電池の場合、空気極とは別に充電用の電極が空気極と陰極の間に設けられていた。充電時のデンドライト(樹枝状) 析出により、セパレータを突き抜けて両極の短絡・ 活物質の脱落をもたらすため充電回数が限られる。

長所
 放電時の電圧変動が少ない
 温度変化に・・・
 比較的大容量
 安価

短所
 気温が5度の酷く寒い場所で使用すると著しく電池性能の寿命が低下する。
 湿度は60%が最適であり、それ以上でもそれ以下でも 十分な電池性能(寿命)が発揮されない。
 暖房機器から発生する二酸化炭素によりアルカリ性の電解液が炭酸塩を生成することにより劣化する。



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コメント(5件)

内 容 ニックネーム/日時
日立造船のホームページにはそのような記事は掲載されていませんね、何故でしょうか?

蓄電池よりも蓄熱の方が魅力あると思います。

三機工業
http://www.sanki.co.jp/product/thc/index.html
匿名
2014/12/23 10:38
匿名様

業界新聞というのは、最新のトピックスもありますが、多くの場合、またあのニュースかという場合も多いと思います。おそらく、今回のニュースはそのたぐいのものでしょう。大きなニュースがなかったので埋め記事といったところだと思います。株式市場にも大きなニュースがなかったので、誰かがこれを持ち上げただけというのが真相ではないかと思っています。

トランスヒートコンテナー方式は、その用途しだいでしょう。

畑啓之
2014/12/23 21:15
個人がすれば違法だが証券会社のマスコミ(を通じた)株価操作ではないでしょうか?

トランスヒートコンテナー方式は冷暖房の熱源に使用できます。
定期的に配達しなければならないのが難点ですがパイプラインを使用した地域冷暖房なら水素より安価でしょう。熱が定温で供給できるのが何よりも良い。
匿名
2014/12/24 08:47
匿名様

トランスヒートコンテナ方式は酢酸ナトリウム・3水塩の相転移に大量のエネルギーが関わることを利用しています。すなわち、固体が大量の熱を吸収して液体となり、使用側では液体が固体となる時に大量の熱を出すことを利用しています。パイプラインでつなぐとどこかの部分で固体が析出してしまい、熱媒(酢酸ナトリウム・3水塩)のサイクルができなくなります。
畑啓之
2014/12/24 22:56
パイプラインと言っても長距離では近隣のビル群などを対象にした地域冷暖房でもダメですか?
匿名
2014/12/25 08:51

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