住友電機工業のレドックスフロー蓄電池はアベノミックスの第三の矢の一本とあり得るか?

住友電気工業(通称は住友電工)が開発したレドックスフロー蓄電池が注目を集めている。この電池は体積当たり・重量当たりの電力直積能力は小さいが、発火の心配がなく繰り返し使用に耐える。さらに安価である。住友電工はこの蓄電池をすでに上市しているが、国はこの電池を日本が誇る世界の蓄電池としたい意向である。

太陽電池発電などの自然エネルギーからの電力を一時ストックするのに有望とされる。

住友電工は蓄電池の分野でひとつの技術を作り上げることに成功した。その開発の経緯を調べてみると、着手したのが昭和60年以前である。そして、昭和60年の公開特許から始まり、現在までに出願されているこの電池に関する出願特許の件数は230件を数える。これほどまでに、集中して技術を確立しなければ世界とは戦っていけない。

百年の計とはいわないが、せめて十年の計を持つことが日本の企業に求められるのではと考えさせられた事例である

レドックスフロー電池(Wikipedia)
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日本経済新聞 1月8日

住友電工、次世代蓄電池の生産コスト10分の1に




経済産業省 2014年4月15日

日本提案によるレドックスフロー電池の国際標準化審議がスタートします




半導体産業新聞 2013年9月20日


再エネ向け大容量2次電池の本命はどれか


 レドックスフロー電池は、エネルギー密度は低いものの、サイクル数が1万回以上と圧倒的に高いほか、バナジウム、鉄、クロムなど燃焼性の低い物質を使うため安全性にも優れている。逆にエネルギー密度が低いため小型化には不向きで、もっぱら大型用途が中心となる。国内では住友電気工業(株)(大阪市北浜)が製品化している。
 同社は12年7月から横浜製作所(横浜市栄区)において国内最大規模の集光型太陽光発電装置とレドックスフロー電池を組み合わせた実証実験を開始した。また、今年7月には経済産業省の「大型蓄電システム緊急実証事業」に採択され、北海道電力の南早来変電所(北海道勇払郡安平町)に60MWhシステムを導入する。一方で、レドックスフロー電池の最大の課題はシステムが大がかりになる点で、基本的には都市部には向かないと言われている。
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この記事へのコメント

匿名
2015年01月09日 09:57
使用する材料の腐喰や劣化による装置の寿命が気に掛かります。

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