ご飯はフォークの背に乗せて 初めて出会った洋食マナー

日本経済新聞1月7日に記されていたコラムのタイトルは「ご飯はフォークの背に乗せて」である。

著者は歌人・京都産業大学教授の永田和宏さんである。著者が小学校の戦後そんなに経っていない頃に、父親から洋食のマナーを教えてもらい、「ご飯」をフォークの背に乗せて食するのがマナーと教えてもらった時のことを記している。「なんでそんな難しい食べ方をするの?」と私。「それがマナーっちゅうもんや」と父親。ほのぼのとした家族の会話が伝わってくる。家庭という単位がしっかりと確保されていた時代である。そして、「ご飯」を「ライス」と言っていないところも、時代である。

私がなぜこの記事に注目したかというと、私自身田舎育ちで、フォークとナイフに遭遇したのは実に大学に入ってからである。大学の学食に初めて行った時、フォークとナイフを使っての食事となっていた。これを見た瞬間はカルチャーショックを感じた。見よう見まねでやってみると、そんなに難しいものではなかったので安堵した覚えがある。今の子供たちは、家庭でもフォークとナイフを使う機会が多いと思うので、私のようにカルチャーショックを受けることはないだろう。

思いを幕末に移すと、当時の人も西洋人と交えた時、同じような、いやこれ以上のカルチャーショックに遭遇したことは容易に想像できる。「フォークとナイフ」はカルチャーショックとしては小さなものであるが、新鮮なカルチャーショックは人の思考に影響を与え、自己を見つめ直す鏡になるのではないか。新鮮なショックを受け続ける環境に自己を置けるように努力したいと思っている。



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この記事へのコメント

匿名
2015年01月09日 09:07
フフォークの背にのせて食べるのはイギリス(貴族)龍の勿体ぶった上品な?食べ方でしょう。

2015年01月13日 23:27
匿名様

私もそのように思います。識別ですね。
でも、田舎出の当時の青年にとっては十分にカルチャーショックでした。

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