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zoom RSS 線虫を用いるがん検診は、短時間・高精度・安価になるという夢のような話

<<   作成日時 : 2015/03/13 21:54   >>

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昨日のブログは、線虫を用いてがんを高い確率で検出する方法について記した。

がんの確定検査、高等教育を受けた医師と微小生物の線虫、どちらを信じる?

この方法が提供されれば、簡易な試験でがんを今までより早期に見つけることができる可能性があり、人類にとって大きな朗報となりえる。すでにイグ・ノーベル賞の域は超えていると感じた。

さて、このブログについての質問を「匿名氏」より受けた。なるほどと思える疑問点である。昨日のブログは2次情報、新聞情報を主に取り扱ったが、本日のブログでは1次情報にまでさかのぼった。


匿名氏から頂いた質問

242人(健常者218人、がん患者24人) ーーーーーーーー ★ 男女比も知りたい。
膵臓(すいぞう)がんを含む十数種類のがん ーーーーーーーーーーーーー
              ★ 臓器、皮膚、骨など身体部位別にさまざまあるがんなどの種類別を知りたい。



新聞報道は昨日なされたが、九州大学のプレスリリースも昨日出されていた。


九州大学 Press Release 3月12日

尿 1滴で短時間・安価高精度に早期がんを診断! 滴で短時間・安価高精度に早期がんを診断! 滴

線虫は嗅覚受容体を約1200種(犬と同等)有する嗅覚の優れた生物であり、匂いに対する反応も走性行動を指標にして容易に調べることができます。

胃がん、結腸・直腸がん、そして膵臓がんのステージとそのステージに属する患者数。合計20人である。
線虫を用いての検査の結果、健常者群より新たに4人のがん患者が見いだされ、がん患者の数は合計24人となった。
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この図は1次スクリーニング(STEP1)でがん患者を見つける。そして、2次スクリーニング(STEP2)でがんの種類を特定する方法を示している。STEP1で用いる線虫はすべてのがんに感応するが、STEP2で用いる線虫は大腸がんにだけは感応しない。従って、がんの種類は大腸がんであると特定される。
特定のがんに感応しない線虫をラインナップすると、STEP2においてがんの種類を正確に特定できることになる。
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PLOS ONE | DOI:10.1371/journal.pone.0118699 March 11, 2015

RESEARCH ARTICLE
A Highly Accurate Inclusive Cancer Screening Test Using Caenorhabditis elegans Scent Detection
Takaaki Hirotsu1,2,3,4☯*, Hideto Sonoda3,5,7☯*, Takayuki Uozumi1, Yoshiaki Shinden6,
Koshi Mimori6, Yoshihiko Maehara7, Naoko Ueda4, Masayuki Hamakawa1

線虫ががんに感応するとゼロより上に点がプロットされる。右側のがん患者群において1点だけゼロより下に位置している(赤矢印)。左側の健常者群もその一部がゼロより上に位置している。
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がん患者群でゼロより下に外れたがんの種類はBile duct cancer(胆管がん)である。九州大学のPress Release中に示されたがん患者群20名の中には胆管がんはなかった。そうすると、この試験において新たに見いだされた4名の中の1名ということになるのだが、ゼロより下に位置するものは健常者として結論されることになるわけだから、胆管がん患者がなぜ見いだされたのか、???である。
Oesophageal cancerは食道がん、Gastric cancerは胃がん、Breast cancerは乳がん、Pancreatic cancerは膵臓がん、Prostate cancerは前立腺がんである。ここに示されているがんの種類と、九州大学のPress Releaseで示されたがんの種類とその内訳があっていないが、ここでは目をつぶることにする。
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論文15ページ中の13ページの最上段に患者の属性が示されている。この論文(PDF)をダウンロードして、左上の"S1 Table"部分をクリックすると下の表がPDFで示される。
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先ほどと重複するが、Gastric cancerが胃がん、Rectai cancerが肛門がん、colon cancerが結腸癌、Pancreatic cancerが膵臓がんである。合計20名のがん患者の属性である。ここでもまた上表(Table1)に示された情報とは異なったがんの種類が出てきた。同じ論文内で一致が見られない???。この話はここで留めるが、このS1Tableは九州大学のPressReleaseとは一致している。
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本件に関する公開特許はまだ存在しない。
日本国のみに出願した場合でも、出願から2年間は未公開とされる。
この技術が大化けし、人類に恩恵を与えると同時に大きな外貨を呼び込むことを期待する。


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線虫様にある特定の癌特有の臭いを覚えさせて人間の尿の中に在る覚えた癌特有の臭いに向かって行くのを人間が観察して線虫が特定の癌の臭いを嗅ぎ分けたと判定するので線虫の間違いと判定する人間の間違いが在り得る。

線虫の臭い識別神経回路が腫瘍マーカー判定よりも感度が良さそうなのは期待できる。

実験データの捏造や改竄が一切ないことを期待しています。
匿名
2015/03/14 11:56

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