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zoom RSS 日本巨大公的マネー・クジラは海外投資家に勝ち資金を増やすことはできるか

<<   作成日時 : 2015/03/15 00:41   >>

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乱高下する米国株をしり目に、このところ日本株は順調に値を上げている。この日本の強さは本物なのか?

どの株が上がるかは「美人投票」であるといわれて久しい。わたしはそんな株が上がるとは思っていないが、皆が上がると思うこの株を買えば儲かる。ケインズはこれで儲けた。したがって、これは真理である。

そして、今や日本株全体が上がると皆が信じ、そう思い込もうとしている。「美人投票」と同じく、「他の人がそう思うから、株式相場は上昇して行くと私もそう思う」という非常にもろい根拠の上に構築された真理である。

個別銘柄にしても株式相場全体にしても、ある日、誰かがなぜ彼女が「美人」なのかといい始めた時、他の多くが同調すれば、その美人はもはや美人ではなくなり、しばし美人がいなくなるか、あるいはまた新たな美人が誕生する。誠に株式相場とはとらえようのないもののようである。

株式相場で儲けようという人たちにとっては株価が大きく乱高下することが重要である。そのためにも、美人を不在にしてみたり、あるいは常に美人をとっかえひっかえする必要がある。ナゼ?という銘柄がストップ高になることもある。だが、市場参加者はこの高値を美人と見て集まり、夢覚めてまた去っていく。

株式相場というものは、自分の頭で考えて勝てるものだろうか。正月に「百人一首」の競技会の様子が放送されることがあるが、これは知的・歴史的な行事というよりは、やはり競技という言葉がふさわしい。ミリ秒とは言わないがデシ秒を争そう競技である。条件反射が重要である。

ビッグデータで株式投資とは、この移ろい行く人心を瞬時々々に捕まえることを目的としているとは思うが、はたして日々移ろう心を持たぬ人心を瞬時に捕まえることができるだろうか。投資の多くの部分が、コンピュータがミリ秒で判断し自動投資する世の中となっている。こちらも「百人一首」と同じく条件反射の世界となっている。ビッグデータなどを解析していては間に合わないような気がする。

話が変わって、日本株式には公的マネー(下表)からの膨大な資金が投入されていると皆が信じている。このような状況においては、美人であろうと不美人であろうと、株式を持ってないこと自体がリスクとなる。皆がそう思っている。したがって、公的マネーが投入されたと聞くや買いが買いを呼び、相場が上昇する。今の日本株式の高値はこのようにして導かれているものではないのか?

「クジラ」とよばれる公的資金の買い余力は27兆円、それに対して公募日本株式投信の残高は合計で19兆円だそうである。証券会社のストラテジストが「日本株式の相場の動きを理路整然と解説することができない」というのは、この大物クジラが我が物顔で暴れまわってるためかもしれない。

相場が上がると思って多くを仕込んだところ、クジラが全く動かず、相場急降下、大損を出すということも十分可能性がある。クジラ自身もさらに太らなければならないし、その一方で日本株式を高値安定させる使命も担っている。海外勢に金銭を持っていかれないような工夫も必要となる。

株式相場全体がパイを大きくしていけばよいのだが、ゼロサムゲームに近い場合、クジラ、外人投資家、そして一般投資家の誰が利益を出すか?少なくとも外人投資家に公的マネーを持っていかれないようにだけはしてもらいたい。そのためには、5頭のクジラ間での阿吽の呼吸が必要になるとは思うが、あまりにシンクロナイズしすぎると証券等取引監視委員会から目をつけられることになる。組織間で協調できないのが日本の特徴であるからそのような心配はないとは思うのだが。

日本の経済実力に見合った株式相場を形成していただきたいというのが私の願いである。オーバーシュートは日本の実力を内外ともに見誤らせ、バブル崩壊で悲劇を生む可能性があるし、過去にもそのようなことがあった。



日本経済新聞 3月12日

「クジア買い」の爆発力
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内 容 ニックネーム/日時
美人には美人の条件があることを忘れてはいけない。

景気が「気」と言うなら経済学も気であり後付であれ何であれ理論も何もない。

国税収入が先細り予測では国債が売れなくなれば(過去の国債の償還が始まれば)為替相場と連動する株式市場にその金が流れるのは当然の事だ。

国債は固定金利だが株式は為替連動の金利なので為替操作で株価は如何様にでも資金があればあるほど変えることが出来る博奕なのである。
匿名
2015/03/15 18:13

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