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zoom RSS 独逸航空機墜落は副操縦士の意図、免震ゴム偽装は担当者の惰性 再発防止法はあるか

<<   作成日時 : 2015/03/26 22:37   >>

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独逸航空機が墜落した原因は、副操縦士が機長をコックピットから締め出し、その上で自らの意志で航空機を急降下させ山にぶつけたものと報道された。その本当の原因、副操縦士がなぜそんなことをしたかはまだ報じられていない。

これに類する事故としては、日航ジャンボ機墜落事故がある。日本航空350便墜落事故(Wikipedia)によるとその原因(ポイント)は、

フライトプランに沿って順調に飛行し、1982年2月9日8時35分には羽田空港への着陸許可を受け車輪、フラップをおろして着陸準備に入った。機長は突如として操縦桿を前に倒し、機首を下げながらエンジンの推力を絞る操作と、エンジン4基のうち2基の逆噴射装置を作動させる操作を行ったため、機体は前のめりになって降下し始め、滑走路直前の浅い海面に機首から墜落した。

機長は、初期の精神分裂病、うつ状態、心身症。事故当日の350便の乗務中には、ついには「敵に捕まって残忍な方法で殺されるよりも、自分から先に死んだほうがマシだ」という妄想を抱くに至り、しばらく恐怖に震えた後に現実に戻る、という精神状態にあった。



今回の独逸航空機の副操縦士の精神状態および思想的な背景については、これから周囲への聞き取りである程度は明らかにされるものと思う。


Yomiuri online 3月26日

独機墜落「副操縦士が意図的に急降下」…仏検察

フランス南東部のアルプス山中で24日に墜落したドイツの格安航空会社ジャーマンウィングスの旅客機を巡り、仏検察当局のブリス・ロバン検察官は26日、仏南部マルセイユで記者会見し、機長がコックピットの外に出た後、副操縦士が意図的に機体を急降下させたことを明らかにした。

 検察官は、副操縦士を殺人容疑で捜査する考えを示した。



一方、最近気になっているニュースが免震ゴム偽装である。こちらも大地震が起こりビルが倒壊すると人命にかかわる恐れが十分にある。パイロットは直接に人を殺すが、こちらは天災により人が死ぬのであり、免震装置が働いても自然の力の前には防ぎようがなかった、と自分自身を思い込ませることは可能だ。

しかし、もし建物が倒れて人が死に、そして(and)、もし数値偽装が発覚したならば、担当者は十分に有罪である。そんな大きな地震は耐震装置の保証期間内には起こらないと思っていたのかもしれない。一度取り付けた装置は数十年はそのままで、取り換え時に多少の性能低下が認められてもそれは経年劣化であるとの理屈が立つ。

3月25日の日本経済新聞に「十字路・経営者教育の効果」という欄があり、次のような部分があった。

まず「知る」こと。(重要なのは)「適切な問い」を発するための思考法である。よくわからないという理由で専門スタッフに丸投げする事態を回避できる。


この一文が東洋ゴム工業の経営者に向けられたものとは思わないが、時機をとらえた一文である。知らない間に不正が行われ、気が付くと煮え湯を飲まされる結果になっていたというのが今回の事件だ。部下にある程度丸投げをするのは仕方がないにしても、記録とチェック体制、それも複数人数でのチェック体制を設けることは重要である。

人間というものは、先のパイロットの例からも完全なものではない。航空機が異常な作動をした時、そして免震ゴム検査装置が異常な数値をはじき出したとき、その時には自動的に指揮権を人間から機械側へ一時的に取り上げる(移行させる)必要があると感じられる。

人間は万全ではない。機械を使いこなしているように思ってはいるが、機械が365日同じ動きをするのに対して人間には揺らぎがある。この揺らぎがある範囲を逸脱した時、これを防ぐ方法を開発し、事前に盛り込んでおく所に人間の知恵の使い方がある。

失敗の上に工夫を重ね、その失敗の再発を防いできたのが人間(人類)の歴史であるが、片方で人間は忘れる動物である。やはり、強制的な再発防止は必要である。



日本経済新聞 3月26日

免震ゴム偽装、新たに195棟調査 東洋ゴム

 マンションなどの建物に使う免震ゴムの性能偽装問題で、東洋ゴム工業(大阪市)は25日、これまで公表した以外の製品でも国の認定基準を満たしていない疑いがある、と発表した。同社の免震ゴムは、公表した55棟以外に195棟で使われており、問題はさらに広がる可能性が出てきた。

 社内調査を依頼された弁護士事務所が免震ゴムのデータを偽装した疑いがある社員に聞き、これまで公表した製品のほかにも問題があることがわかった。東洋ゴムが製品の検査データを調べたところ、一部が基準を満たしていない疑いが出てきたため、24日に国土交通省に報告した。

 東洋ゴムは195棟をすべて調べる。まず、公表した不適合品に似ている製品が使われた129棟から調査。このうち51件のデータを解析したところ、免震性能の数値を操作した形跡があったという。残りはデータの解析に手間取り、終えるまで2週間程度かかる見通しだ。




朝日新聞デジタル 3月27日

副操縦士の自宅から「就労不可」の診断書 独旅客機墜落



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東洋ゴム工業
http://www.toyo-ci.co.jp/product/isolation/construction/construction_01.html

ここに問題の解説がある。
http://www.toyo-rubber.co.jp/uploads/2015/03/150313.pdf


スケールモデル(実物よりも小さい製品)の試験結果を「補正係数」を用いて、大きな製品の「性能」に変換する手法は、スケールモデル「実験用試作品」の大きさの一定倍数未満の実物に適用するように改めるべきだ。

解説のような2MNモデルを26倍製品に換算するのは問題だ。
匿名
2015/03/27 08:45
ドイツのLCC機音声記録がフランス当局ではなくアメリカで最初に報道されたのは何故でしょう?
匿名
2015/03/27 09:08
国土交通省(東洋ゴム工業の免震ゴムについた)
http://www.mlit.go.jp/common/001082560.pdf

免震ゴム(ブリジストン)
http://www.bridgestone.co.jp/products/dp/antiseismic_rubber/index.html

免震ゴムの建設時据え付け状況
1)http://seibuhouse.co.jp/report/surftower/%E7%AC%AC11%E5%9B%9E%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%E3%80%80%E5%85%8D%E9%9C%87%E8%A3%85%E7%BD%AE%E6%8D%AE%E4%BB%98%E5%B7%A5%E4%BA%8B%EF%BC%8F%E5%85%8D%E9%9C%87%E8%A3%85%E7%BD%AE%E6%8D%AE%E4%BB%98%E7%A2%BA/

2)http://www.ujitoku.or.jp/outline/new-move/Web-New3.pdf
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★ 建物をジャッキアップして取り換えるといっても簡単ではない。据え付け時にはクレーンが使用できたが、交換時には全て手作業でやらなければならない。免震ゴムはとっても重いのだ。

匿名
2015/03/27 12:38

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