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zoom RSS 直流送電は直流送電に比較してロスが少ない→直流送電にはインフラ整備が必要

<<   作成日時 : 2015/04/01 02:25   >>

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はるか昔に習った「常識」は、
1.送電ロスを少なくしようと思ったらできるだけ電圧を高くして送電すること。
  高圧線に碍子(がいし)がついているが、碍子1個当たり1000ボルトと思えばよい。
2.交流は自由に電圧を変えられるが、直流は変えられない。
  これがニコラ・ステラの交流がトーマス・エジソンの直流に勝った理由。

だが、時代は進歩した。インバータを活用すれば直流も自由に電圧が変えられるようになった(日本経済新聞)。風力発電で得られた電力を数十キロメートル以上離れた場所に送電する場合には、直流で送電した方が交流の場合よりも7〜8%送電効率が高いそうである(同じく日本経済新聞)。


直流送電(Wikipedia)

現代では「直流送電」と言うと、もともと交流発電機(三相交流発電機)で発電した電流をわざわざ直流電力に変換(AC - DC変換)してから送電している場合が(も)多い。

表皮効果を生じないため導体利用率がよく、電力あたりの電流が小さいため電圧降下・電力損失が小さい。

整流器: 高電圧であるので整流素子として光サイリスタが使用される。


直流送電の具体的導入例(Wikipedia)

1.交流送電では、充電電流が大きくなる海底ケーブル送電。
 北本連系 : 本州(上北変換所) - 北海道(函館変換所)間を結ぶ、日本初の本格的な直流送電。1979年運転開始。送電距離167km(うちケーブル部分43km)、運転電圧±250kV、容量60万kW。電源開発所有。
 紀伊水道直流連系 : 本州(紀北変換所) - 四国(阿南変換所)間を結ぶ、世界最大級の設計電圧である直流送電。2000年運転開始。送電距離100km(うちケーブル部分49km)、運転電圧±250kV、容量140万kW(設計電圧±500kV、設計容量280万kW)。電源開発・関西電力・四国電力共同所有。

2.異周波数の連系。
 新信濃変電所
 東清水変電所

3.交流送電ループを作らないための非同期連系用。
 南福光連系所 : 中部電力と北陸電力を結ぶ、「0kmの直流送電」。交流で連系すると、関西電力の連系線も合わせてループ状になるため、安定度の点から系統を分離して連系することとした。富山県南砺市。1999年運転開始、容量30万kW。中部電力・北陸電力共同


技術が進歩することにより、昔は不可能であったものが可能となり、さらにその可能となった技術が現在の主流の技術にとって代わる。はるか昔の知識はもはやレジェンド。技術の世界は日進月歩である。

ただし、新たな送電線(インフラ)の整備や、家庭内で高電圧直流を利用する場合の法整備などが求められる。


日本の電化路線の一覧(Wikipedia)

直流電化されている電化路線も結構多いですよ。一覧表にずら〜〜っと並んでいます。




日本経済新聞 3月31日

次世代送電、直流で 住宅15%省エネ、シャープ

 送電線で電気を送る際に、現在の交流ではなく直流を利用する試みが広がっている。太陽光で発電した電気を家庭でそのまま使ったり、長距離を送ったりするのは、直流の方がコストが安い。経済産業省が旗振り役で、シャープは住宅に直流で電気を送って使う実験に成功した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は来年度から洋上風力発電の本格導入に向け直流送電設備の開発に乗り出す。次世代の送電インフラとして普及を…




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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
直流が実用化されている分野は幹線送電用ですね。
匿名
2015/04/01 12:30

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