株価比較 日本電産株は大きく上げ、ソニー株は一本調子に下げたその理由
一昨日から日経平均が20000円の大台を回復したとのニュースが繰り返し流れている。昨日も、そして本日も、そして明日も、株価は順調に上がって行くような錯覚を受ける。上げ潮の時にはすべての株価がプラスの影響を受けることは間違いはないように思われる。だが、そうはいっても、株価には個々の企業の出来、不出来が厳しく反映されるものである。
昨日からニュースで流れている面白い対比はソニーと日本電産だ。両社ともに昨日決算発表があった。ソニーは赤字ながらその赤字幅を従来予想より小さくしたので株価は上がってもおかしくはない。一方、日本電産は黒字ながらその黒字額が従来予想を下回るので株価は下がってもおかしくはない。この両者の対比である。
本日朝8時のフィコスによると、ソニー株は上がる可能性があり、日本電産株は下がってもおかしくはないとの下馬評であった。それが蓋を開けてみると全くの真逆。ソニー株は最初は高値で寄り付いたものの一本調子での下げが続き、一方、日本電産株は安値で寄り付き、さらに下落した後、大きく上昇した。特に日本電産株は午後一番に株価が急騰し始めるとそれに加速度がついていることが下のチャートより読み取れる。
内心は皆(この皆は誰であるかは?であるが)が日本電産株は上がると思っていたところ、本当に上がり始めたのでその流れに飛び乗った感じだ。専門家でも読み違う株価の動き。株式とは本当に恐ろしいものである。とても素人には手が出せるものではない。
なぜ、日本電産株がかくも急騰したか。その原因を探してみると、下に示すロイター15時の記事に行き当った。本日、決算説明会があったようである。具体的な計画が示され、これが投資家心理にプラスに働いた可能性もある。また、この同じ内容は本日の日本経済新聞朝刊にも掲載されている。そのタイトルは「買収で売り上げ5000億円上積み」。
株式は将来の利益を先取りするものである。日本電産の計画が具体的かつ魅力的なものであったということであろう。明日もこの株価が大きく上昇すれば、日本電産の将来性が投資家に認知されたことになる。
4月23日 株式
日経平均
日本電産 始8290 高9075 安8188 終8869 高-安=887 前日比6.40%高
ソニー 始3800 高3800 安3581 終3616 高-安=219 前日比1.62%安
ロイター 4月22日 22時 日本電産
日本電産、今期営業益は+16%の1300億円 車載用けん引で最高益更新へ
日本電産 は22日、2016年3月期の連結営業利益予想(米国会計基準)が前年比16.9%増の1300億円になると発表した。主力の精密小型モーターだけでなく、重点領域の車載用モーターがけん引し、2期連続の営業最高益を目指す。
トムソン・ロイターの調査によると、アナリスト10人による営業利益の予測平均は1451億円で、会社予想はこれを下回る水準。
日本経済新聞 4月22日 16時 ソニー
ソニー、前期最終赤字1260億円に縮小 金融やゲーム機が好調
ソニー(6758)は22日、2015年3月期の連結決算(米国会計基準)は、最終損益が1260億円の赤字(前の期は1284億円の赤字)だったと発表した。従来予想は1700億円の赤字で、市場予想の平均であるQUICKコンセンサス(20日時点、15社)の1516億円の赤字よりも赤字幅は縮小する。金融事業やゲーム機の販売が好調だった。
フィコス 4月23日 8時 日本電産 ソニー
【市況】ソニーと日本電産で強弱感対立か/オープニングコメント
23日の東京市場は高値圏でのこう着になろう。22日の米国市場では、中国政府が国内のカード決済業務への外国企業の参入を認める方針を示唆したことが好感され、ダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の20250円となり、これにさや寄せする格好から、日経平均は連日で15年ぶりの高値水準を更新することになろう。
22日の大引け後にソニー<6758>が上方修正を発表しており、ADR(米国預託証券)では5%超の上昇となっている。一方で日本電産<6594>については、16年3月期見通しは増収増益ながらも、コンセンサスを下回っており、嫌気売りにつながる可能性がある。
フィコス 4月23日 12時 日本電産
【市況】日本電産にみる売り一巡後が買いのタイミング/ランチタイムコメント
日経平均は続伸。68.18円高の20202.08円(出来高概算14億1000万株)と、15年ぶりの高値水準を更新して前場の取引を終えた。
上方修正を発表したソニー<6758>は買い一巡後は利食いに押される格好で高値更新とはならず。一方でコンセンサスを下回った日本電産<6594>は、売り一巡後に切り返しをみせており、年初来高値を更新している。増益ながらもコンセンサスを下回り、売られたところが買いのタイミングとして意識されてくるようだと、今後の決算に対する注目度はより高まることになりそうだ。
ロイター 4月23日 15時 日本電産
日本電産、2020年度に車載関連売上1兆円 M&Aで前倒し達成も
日本電産(6594.T: 株価, ニュース, レポート)の永守重信会長兼社長は23日、東京都内で開いた決算説明会で、2020年度の車載関連の売上高計画7000億円―1兆円について、大型M&A(合併・買収)によって前倒し達成もあり得るとの見方を示した。
日本電産は22日の決算で、2020年度の連結売上高2兆円(14年度は1兆0283億円)、このうち車載関連売上高7000億円―1兆円(同1970億円)、連結営業利益率15%以上(同10.8%)を目指す新たな中期経営計画を発表。車載関連の最大1兆円の売上高は、M&Aで約5000億円を積み上げる計画。
追加情報 4月24日の株式 終値
日経平均下落 かろうじて20020円で踏みとどまる
、
日本電産 8863 -6(-0.07%)
ソニー 3239 +123(+3.40%)
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昨日からニュースで流れている面白い対比はソニーと日本電産だ。両社ともに昨日決算発表があった。ソニーは赤字ながらその赤字幅を従来予想より小さくしたので株価は上がってもおかしくはない。一方、日本電産は黒字ながらその黒字額が従来予想を下回るので株価は下がってもおかしくはない。この両者の対比である。
本日朝8時のフィコスによると、ソニー株は上がる可能性があり、日本電産株は下がってもおかしくはないとの下馬評であった。それが蓋を開けてみると全くの真逆。ソニー株は最初は高値で寄り付いたものの一本調子での下げが続き、一方、日本電産株は安値で寄り付き、さらに下落した後、大きく上昇した。特に日本電産株は午後一番に株価が急騰し始めるとそれに加速度がついていることが下のチャートより読み取れる。
内心は皆(この皆は誰であるかは?であるが)が日本電産株は上がると思っていたところ、本当に上がり始めたのでその流れに飛び乗った感じだ。専門家でも読み違う株価の動き。株式とは本当に恐ろしいものである。とても素人には手が出せるものではない。
なぜ、日本電産株がかくも急騰したか。その原因を探してみると、下に示すロイター15時の記事に行き当った。本日、決算説明会があったようである。具体的な計画が示され、これが投資家心理にプラスに働いた可能性もある。また、この同じ内容は本日の日本経済新聞朝刊にも掲載されている。そのタイトルは「買収で売り上げ5000億円上積み」。
株式は将来の利益を先取りするものである。日本電産の計画が具体的かつ魅力的なものであったということであろう。明日もこの株価が大きく上昇すれば、日本電産の将来性が投資家に認知されたことになる。
4月23日 株式
日経平均
日本電産 始8290 高9075 安8188 終8869 高-安=887 前日比6.40%高
ソニー 始3800 高3800 安3581 終3616 高-安=219 前日比1.62%安
ロイター 4月22日 22時 日本電産
日本電産、今期営業益は+16%の1300億円 車載用けん引で最高益更新へ
日本電産 は22日、2016年3月期の連結営業利益予想(米国会計基準)が前年比16.9%増の1300億円になると発表した。主力の精密小型モーターだけでなく、重点領域の車載用モーターがけん引し、2期連続の営業最高益を目指す。
トムソン・ロイターの調査によると、アナリスト10人による営業利益の予測平均は1451億円で、会社予想はこれを下回る水準。
日本経済新聞 4月22日 16時 ソニー
ソニー、前期最終赤字1260億円に縮小 金融やゲーム機が好調
ソニー(6758)は22日、2015年3月期の連結決算(米国会計基準)は、最終損益が1260億円の赤字(前の期は1284億円の赤字)だったと発表した。従来予想は1700億円の赤字で、市場予想の平均であるQUICKコンセンサス(20日時点、15社)の1516億円の赤字よりも赤字幅は縮小する。金融事業やゲーム機の販売が好調だった。
フィコス 4月23日 8時 日本電産 ソニー
【市況】ソニーと日本電産で強弱感対立か/オープニングコメント
23日の東京市場は高値圏でのこう着になろう。22日の米国市場では、中国政府が国内のカード決済業務への外国企業の参入を認める方針を示唆したことが好感され、ダウ、ナスダックともに上昇。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の20250円となり、これにさや寄せする格好から、日経平均は連日で15年ぶりの高値水準を更新することになろう。
22日の大引け後にソニー<6758>が上方修正を発表しており、ADR(米国預託証券)では5%超の上昇となっている。一方で日本電産<6594>については、16年3月期見通しは増収増益ながらも、コンセンサスを下回っており、嫌気売りにつながる可能性がある。
フィコス 4月23日 12時 日本電産
【市況】日本電産にみる売り一巡後が買いのタイミング/ランチタイムコメント
日経平均は続伸。68.18円高の20202.08円(出来高概算14億1000万株)と、15年ぶりの高値水準を更新して前場の取引を終えた。
上方修正を発表したソニー<6758>は買い一巡後は利食いに押される格好で高値更新とはならず。一方でコンセンサスを下回った日本電産<6594>は、売り一巡後に切り返しをみせており、年初来高値を更新している。増益ながらもコンセンサスを下回り、売られたところが買いのタイミングとして意識されてくるようだと、今後の決算に対する注目度はより高まることになりそうだ。
ロイター 4月23日 15時 日本電産
日本電産、2020年度に車載関連売上1兆円 M&Aで前倒し達成も
日本電産(6594.T: 株価, ニュース, レポート)の永守重信会長兼社長は23日、東京都内で開いた決算説明会で、2020年度の車載関連の売上高計画7000億円―1兆円について、大型M&A(合併・買収)によって前倒し達成もあり得るとの見方を示した。
日本電産は22日の決算で、2020年度の連結売上高2兆円(14年度は1兆0283億円)、このうち車載関連売上高7000億円―1兆円(同1970億円)、連結営業利益率15%以上(同10.8%)を目指す新たな中期経営計画を発表。車載関連の最大1兆円の売上高は、M&Aで約5000億円を積み上げる計画。
追加情報 4月24日の株式 終値
日経平均下落 かろうじて20020円で踏みとどまる
、
日本電産 8863 -6(-0.07%)
ソニー 3239 +123(+3.40%)
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この記事へのコメント
配当80円でも株価比率では0.9%くらいなので株価4000円で配当40円以上の方が儲かる。