心筋梗塞・脳梗塞の10年以内の発症確率 健康診断データを打ち込むだけで予測できるように

国立がん研究センターが、15000人強の健康状況を16年間追跡調査し、統計処理を加えることにより、心筋梗塞と脳梗塞の発症確率を算出できるソフトを開発しました。

このソフトに、指定された項目の値を打ち込むと、いままで心筋梗塞や脳梗塞を経験したことのない人が、10年以内にそれを発症する確率が求まります。

あくまでも確率なのですが、数値を変化させて計算してみた結果が下表です。確かに、健康診断の成績が良くないと発症確率は大きくなるようです。ただし、おなじ検査値であっても女性は男性に比べてその発症確率は小さくなっています。

表には、健康診断成績に問題ない場合(No.1とNo.11)の欄を青色としています。すべてに問題がある場合(No.10とNo.12)を赤色としています。

結果からは、喫煙をやめるだけでも確率を大きく下げることができるようです。


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健診成績に基づく心筋梗塞および脳梗塞の発症確率予測モデル開発(国立がん研究センター)

リスク予測モデル作成の方法

はじめに、リスクモデル開発に必要なデータが揃い、心血管疾患既往歴のないコホートIIの15,672人を対象として解析を行いました。平均約16年の追跡期間中に観察された192例の心筋梗塞と552例の脳梗塞発症について、研究開始時の健診成績や生活習慣の組み合わせから、統計学的な方法でリスク予測に有用な変数を選択しました。その結果、表1に示した8つの変数が心筋梗塞発症予測に必要十分な変数として選択されました。これらのうち、脳梗塞の発症予測に関係する変数はnon-HDLコレステロールが含まれないこと以外は心筋梗塞とほぼ共通でした。また、作成した予測モデルの性能は十分高く、日本人の一般集団に対して適用することも可能であることが確認されました。


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この記事へのコメント

匿名
2016年06月21日 18:37
「あなたは心筋梗塞で十年以内に死にます。」と言っても、言われた本人は「ははは、そうですか。」で御仕舞でしょう。

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