「化学反応の関与する事故を中心に」 説明資料30 爆轟を利用するロケットエンジン

 デトネーション(detonation)は爆轟のことである。爆轟を利用して飛翔するロケットエンジンに関するニュースが新聞に掲載された(スライド1)。このスライドに示すように特許も出願されている。

 このロケットの売り文句は、ロケットエンジンにエチレンと酸素を供給するときにはエンジン燃焼室内の圧力が低いのでその供給に特に高い圧力を必要としないこと、ロケットエンジンの構造が簡単となることである。

 今ある液体ロケットであれば、高い圧力で稼働中のロケットエンジン燃焼室にポンプを使って高圧で燃料と酸化剤を供給する必要がある。エンジン燃焼室の出口は一旦細く絞られ(スロート、喉という)、そこで燃焼ガスの流れ方向を整えてからガスを一定方向へと噴出する。デトネーション・ロケットエンジンではこの必要がなくなるのである。

 エチレンと酸素の爆轟範囲は説明資料5で示した。エチレン-酸素系でエチレン2.7~80vol%と実に広範囲で爆轟が起こる。スライド2にはエチレン-酸素-窒素系の爆発三角図を示したが、1966年のこの図では残念ながらその爆発範囲、爆轟範囲を十分に表現しきれていない。


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 本ブログの記事は、私のホームページ「アルケミストの小部屋」に掲載の「化学反応の関与する事故を中心に」より抜粋したものです。
 下の(解説)では、94ページからなるPDF資料をその内容に従って37の部分に分け、各部分ごとに解説を加えています。
 本一連のブログではその解説の1~37を順次紹介することを目的としています。
 ホームページにおいては必要に応じて「説明資料」間でのリンク、あるいは外部記事(Web)とのリンクを張っていますが、このブログではその多くを省略しています。
 資料全体の詳細を確認したい場合には下に示した(解説)となります。

     ホームページ アルケミストの小部屋
     化学反応の関与する事故を中心に(PDF) 
     化学反応の関与する事故を中心に(解説)
     フェイスブック 畑 啓之


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