科学技術の読解力が求められる時代 新型コロナウイルスは作られたものか?

米国のトランプ大統領が、本気か冗談かは不明であるが、対コロナ対策として「消毒液の体内注射」を唱え、関連する事故が急増したとのニュースが報じられた。

消毒液は飲むだけでもその被害は予想される。たとえば、新型コロナウイルスやノロウイルスに効果があるという次亜塩素酸系の消毒薬であれば、胃内部で分泌される塩酸と反応して、毒性の強い塩素ガスが体内で発生することになる。

 NaClO(次亜塩素酸ナトリウム)+2HCl(塩酸)→
    Cl2(塩素ガス)+ NaCl + H2O

トランプ大統領も、このくらいの知識は国民も持っているだろうと冗談のつもりで発言したのであろうが、実際はその発言を真に受けた多くの国民がいたわけである。ウイルスは消毒液で消滅する。体内のウイルスも当然消滅する。この短絡がその行動をとらせたのだろう。

今回のコロナウイルスは中国・武漢のP4設備を有するウイルス研究所で作り出され、その研究所から故意か事故かはわからないが、漏れ出たものであると2月よりささやかれ続けている。トランプ大統領がこの件を徹底的に調査すると言明もした。

トランプ米大統領、ウイルス発生源、武漢の研究所か調査
日経BP グローバル ウォッチ 2020年4月22日
https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/depth/00591/

そのささやかれ続ける元となっている記事の一つは次のものである。

人民解放軍の生物化学兵器部門最高責任者の女性少将が武漢ウイルス研究所に着任、新型コロナウイルス肺炎対策は気分と自然免疫を上げて乗り切れ!
坂崎文明  2020/02/16
 https://note.com/sakazaki_dc/n/nee231ed970bd
この武漢ウイルス研究所には、「 SARS ウイルスとコウモリウイルスを組み合わせることによって、最初に、ヒトの気道に感染する新しいタイプのコロナウイルスを作成した科学者」の存在があるということをアメリカのニューヨークに拠点を持つ中国語専門の報道メディアの「新唐人テレビ(NTD)」が報じていたのです。
それがまた・・・その方も女性で。その方は、武漢ウイルス研究所の研究員である石正麗(シー・ツェンリ)という名の方なのでした。Shi Zhengliは5年前に、人間の気道に感染する新しいクラウンウイルスを作成したことを明らかにしました。
Nature誌で、「循環するコウモリのコロナウイルスのSARS様クラスターがヒトの出現の可能性を示している」という題名の論文がWuhan Virus Research Instituteにより発行されました。Ge XingyiとShi Zhengliはこの論文の共著者です。
論文によると、研究チームは、ウイルス遺伝子組換え技術を使用して、SARSコロナウイルスバックボーンと中国キクコウモリのSHC014コロナウイルス表面タンパク質を使用して、ヒトアンジオテンシン変換酵素と相互作用できるハイブリッドコロナウイルスを設計しました。 2(ACE2)は人間の呼吸器細胞に感染するために結合し、非常に有毒です。

そして、その論文というのがこちらです。

Nat Med. 2015 Dec;21(12):1508-13. doi: 10.1038/nm.3985. Epub 2015 Nov 9.
A SARS-like cluster of circulating bat coronaviruses shows potential for human emergence.
 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26552008

タイトル部分のみをここに引用しましたが、この研究は米国でなされ、また米国より投稿された論文です。トップネームも米国人です。ここに共著者として、上で問題にされている中国・武漢の研究者2人が名前を連ねています。

この論文が問題であるとすると、米国も国際的に非難を受ける可能性が出てきます。

最先端の科学技術を読み解くためには、最先端の科学知識と経験が必要となります。


画像を含む文書はこちらを参照
http://www.alchemist.jp/Blog/200427.pdf

ブログの目次一覧はこちらを参照
http://www.alchemist.jp/Blog/Blog-002.html




ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント