1年前の今日  1989年(平成元年)に健康について考えられていたこと

1年前の今日  2019年5月26日



ある化学者(ご高齢)が平成元年に書かれた文章を以下に引用した。当時から健康に良いと巷に喧伝されていた食品(あるいは化学物質)が、30年を経た現在どのような位置づけにあるかに興味があったからである。

大まかな結果は以下のとおりであるが、私個人としては、好き嫌いなく広く万遍に食事をとり、適度な運動に心がける。そして細かなことには心を乱されないことが健康を保つ基本ではないか、と考えている。


ビタミンA(Wikipedia)  がんの抑制効果はあやしい
ビタミンAは細胞膜の損傷を防ぐ働きをするので、胃癌や肺癌に対する予防効果が注目されていたが、その効果を否定する臨床試験の結果がでた[12][13]。
12^ サプリメントと有効性 日本通運健康保険組合 健保だより2007年5月号
13^ Albanes D et al. "Alpha-Tocopherol and beta-carotene supplements and lung cancer incidence in the alpha-tocopherol, beta-carotene cancer prevention study: effects of base-line characteristics and study compliance." J Natl Cancer Inst. 1996 Nov 6;88(21):1560-70. PMID 8901854


ビタミンC(Wikipedia)  サプリメントとしてのビタミンCにはがんの抑制効果なし
食品中のビタミンC摂取は多くのコホート研究で様々ながんの発症の減少と関連しており、ビタミンCサプリメントは様々なランダム化比較試験でがんの発生率と無関係だとされている[3]。
3^ a b c d e f g h Office of Dietary Supplements - Vitamin C (Report). アメリカ国立衛生研究所. (2018-09-18).
※コホート研究:分析疫学における手法の1つであり、特定の要因に曝露した集団と曝露していない集団を一定期間追跡し、研究対象となる疾病の発生率を比較することで、要因と疾病発生の関連を調べる観察的研究である。要因対照研究(factor-control study)とも呼ばれる。

ビタミンD(Wikipedia)  さらにその機能が広いのではないかと考えられている
ビタミンDの欠乏は、うつ病や統合失調症、その他の心理的な問題に何らかの役割を果たしている可能性がある。しかし、研究者は、これらの関係についてさらなる研究が必要であると指摘している[120][121][122][123]。
120^ Vitamin D Council
121^ Web MD
122^ http://www.qlifepro.com/news/20140814/vitamin-d-not-only-bone-health-important.html 骨だけじゃない ビタミンDは心の健康にも重要
123^ http://www.endocrine.org/news-room/current-press-releases/vitamin-d-deficiency-raises-risk-of-schizophrenia-diagnosis


ビタミンE(Wikipedia)  動脈硬化の防止に役立つとの記載なし
欠乏症
未熟児において、溶血性貧血、深部感覚異常及び小脳失調の原因となることが知られている。生体膜で活性酸素が存在すると脂質過酸化反応により過酸化脂質が連鎖的に生成され、膜が損傷し、赤血球では溶血が起こるなど生体膜の機能障害が発生する[8][信頼性要検証]。また、不妊症や筋萎縮症、脳軟化症の原因となるといわれているが、植物油に豊富に含まれているため通常の食生活で欠乏することはないと言われている。
過剰障害
過剰に摂取した場合、骨が減ってもろくなる骨粗しょう症になる恐れが高まるとの動物実験の結果が報告されている。脂溶性のため体内に蓄積しやすいことからも過剰摂取はすすめられない[9]。
8^ ビタミンの栄養 授業資料2006年06月23日に追加
9^ “過剰摂取で骨粗しょう症の恐れ 人気サプリのビタミンE”. NEWS. (2012年3月4日) 2012年3月4日閲覧。


アルツハイマー病(Wikipedia)  アルミニウムはアルツハイマー病の原因物質ではない
業界団体である日本アルミニウム協会などはもとより、アメリカ食品医薬品局も、アルミニウムとアルツハイマーの関係を否定している[35]。学会などで発表される事例も、日本人の手によるものの他はわずかである。現在では、アルツハイマーの発症原因のほとんどが、遺伝子そのものの変異や外的要因(前出の疫学を参照)など複数の要素と考えられている。
35^ よくわかる「アルミニウムと健康」基礎知識[リンク切れ]「アルミニウムと健康」連絡協議会

リノール酸(Wikipedia)  リノール酸のとり過ぎは要注意(30年前の文章と同様)
リノール酸の過度の摂取はアレルギーを悪化させたり、大腸癌などのリスクを高める[要出典]。
最近の研究結果では、日常で摂取する飽和脂肪酸の一部(15%程度)をリノール酸に置き換えた場合、全死因死亡、心血管死亡、冠疾患死亡リスクが上昇する可能性が指摘されている[4]。
4^ リノール酸の摂取増加で死亡リスクが上昇 日経メディカル 2013-2-20


不飽和脂肪酸(Wikipedia)  過ぎたるは猶及ばざるが如し
摂取において注意する点として、2重結合が多ければ多いほど酸化に弱いことが挙げられる(二重結合は、炭素数が同じならば ω9系統 < ω6系統 < ω3系統 の順に多くなっている)。すなわち、揚げ物や炒め物など加熱調理すると、大気中の酸素と反応が促進され、酸敗した油となる。酸敗してできた揮発性物質は、眼粘膜への刺激を起こしたり、アレルギーの原因となる可能性があるため、摂取を避ける方が好ましい。
脂質過酸化反応とは、脂質の酸化的分解反応のことを言う[要出典][1][信頼性要検証]。フリーラジカルが細胞膜中の脂質から電子を奪い、結果として細胞に損傷を与える過程のことを言う。
1^ 東北大学大学院農学研究科 機能分子解析学分野 研究概要 : 過酸化脂質の化学構造と分析法





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