⽯綿(アスベスト)による健康被害は忘れたころにやってくる、という恐怖

ウン十年前には、家屋や学校、商業ビルにもアスベストが当たり前のように使われていた。また、日用品にもアスベストが当たり前のように使われていた。

このアスベストの有害性が騒ぎ出されてからも、日本ではアスベストの使用をやめることなくしばらくは使い続けた。

アスベストは日本では石綿と呼ばれているように、鉱物である。その、細くて細長いフィラメントが空気中を漂い、吸い込まれて人間の胚を突き刺す。鉱物であるから、一旦肺に入ってしまえばそこから取り除かれることはない。そして、忘れた頃に肺にガンを発生させる。まさに時限爆弾である。

アスベストを扱っていた工場の退職者に多くの健康被害が認められ社会問題化した。そして、兵庫県においてはその工場の近隣住民にも被害が及んでいることが明らかとなった。

今日の神戸新聞の記事は、そのような背景を受けて実施した検査の結果を報じたものである。アスベストの使用は禁止されたが、この時限爆弾はまだ多くの人々の体内に潜み、爆発の機会を窺っている。



石綿(アスベスト)対策について (兵庫県、2019年8月6日)
石綿(アスベスト)による健康対策は、これまで、主に石綿を扱う職業により石綿を吸い込んだ方に特有にみられる症状として、労働者の安全衛生対策を中心として様々な対策が講じられてきました。

しかしながら、平成17年6月に一般環境経由による石綿の健康被害の可能性が報道されるなど、これまで石綿を扱う職業とされてきた方々以外も健康被害を受けていた可能性が指摘されています。

これまで、石綿は実用性に優れた鉱物として建築資材、生活用品等、身の回りに多く使用されてきました(現在では、石綿等の製造等は全面禁止されているほか、石綿を吸い込むことを防止するための様々な対策がとられています。)。石綿による健康被害は、石綿を吸い込んでから30~50年という非常に長い期間を経て発症することから、本県では長期的な取り組みを今後も進めていくこととしています。


石綿(Wikipedia) 法的規制
日本では1975年9月に吹き付けアスベストの使用が禁止された。また、2004年に石綿を1%以上含む製品の出荷が原則禁止、2006年には同基準が0.1%以上へと改定されている。個人でも、1960年代まで製造されていた電気火鉢の石綿灰を廃棄する際には注意が必要である。なお、労働者の石綿暴露防止の法規制は、2005年に石綿障害予防規則が新設・施行され、特定化学物質等障害予防規則(当時)から分離された。

現在は、一部(下のポジティブリストの項目参照)の適用除外を除き、一切の製造・輸入・使用・譲渡・提供が禁止されている。


神戸新聞 2005年12月9日

相生市の中央公園 蒸気機関車から石綿 基準値の6倍

相生市那波南本町の中央公園に展示している中国製蒸気機関車の一部から、基準値の6倍近いアスベスト(石綿)が確認され、管理する同市は8日、近く撤去する方針を明らかにした。同日の市会建設常任委員会で報告した。

 機関車は、1960年製造の人民型(全長23メートル、122トン)、82年製造の前進型(同26メートル、163トン)の2両。同市によると、両機関車とも円筒形ボイラーの外・内鉄板の間に石綿を含んだ断熱素材が使われていた。総重量に占める含有率は法規制値(1%)を上回る5・7%。同市は、現状では飛散の恐れはないとしているが、鉄の腐敗の進行や周辺にテニスコート、グラウンドなどがあることも考慮し、撤去を決めた。

 両機関車は実際に中国大陸を走行。同市恒例のペーロン競漕(きようそう)が中国発祥であることから、京都市の企業が寄贈し、89年3月に設置された。5月のペーロン祭では運転席を開放していた。

 同市は「撤去後は、特徴的な赤車輪を展示するなどの対応を考えたい」としている。(武藤邦生)


在りし日の雄姿


それが悲しい姿に





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