京都⼤学が贈る「⽊漏れ⽇型フラクタル⽇除け」は発想の成果

京都大学は「アホなことをせい」という風土があるそうです。このフラクタル日除けの開発者である酒井敏先生もその信奉者の一人です。

アホなことには意味があるそうです。一つは、アホなことでないことは、従来知られている事柄を上塗りするか、わずかの変化を加えるに過ぎない。それを「銅鉄主義」というそうですが、銅あるいは銅化合物を用いて得られた成果を、次に材料を鉄に変えればまた新たなる(しかし大きくは変化のない)データが得られ、論文が1報増やせるというものです。

そしてもう一つは、従来にない研究をしなければ研究者として面白くはないだろうというものです。他の研究者から見れば、いったい何をやっているのだ?ということになる場合が多いようですが、これはいずれは、ひょっとすると大化けする可能性を含んでいます。



このフラクタル構造の日除けは、ずばりの名前で先生が書籍を出しています。
都市を冷やすフラクタル日除け 酒井敏(2013年)
夏の日の暑さを感じるのは気温が高いということもありますが、太陽の熱で熱せられた地面からの照り返し(輻射熱)にもその大きな要因があるようです。木々の葉っぱのような構造物で太陽の光を遮ることで、人工的な木漏れ日を作り、地面の過熱を防ぐところにみそがあります。また、フラクタル日除けは多くの穴を持っていますので、その穴を通って風が吹き抜け、日除け自体が過熱することを防いでいます。

前頁の写真は見るからに涼しそうです。日除けと言いながら、風が通る多くの穴が開いていますから、パラソルなどとは趣を異にしています。影の下にいるといいながらも、光が漏れ隠れするのも魅力的かもしれません。

その効果は書籍のp145に次の通り記されています(下図)。このフラクタル日除けは人工物ではありますが、日陰を求めた人たちは、パラソルに比べて長く留まろうとするようです。木漏れ日の下にいる心地よさを感じさせるのかもしれません。

また、本フラクタル日除けに関する特許出願もなされ、特許となっています。その特許の冒頭部分を下に示しています。

また、酒井敏先生の出願された特許の公開が2008年ですが、それに続いて多くのフラクタル日除け特許の出願が見られます。




図表入りの記事はこちらにあります。
http://www.alchemist.jp/Blog/200808.pdf

ブログ一覧はこちらにあります。
http://www.alchemist.jp/Blog/Blog-002.html



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