ミツバチならぬ働きバエ(ビーフライ)が受粉 農家を助ける

ミツバチに危機が報じられてからすでに10年が流れたが、その間に状況は好転していないようだ。ミツバチに代わって2012年から活躍しているのが、ハエである。寿命はミツバチより少し短いが、その活動条件や活動温度の制約が少なく、農家の助けになっている。
ミツバチが少なくなった時のニュースでは、人が受粉して回る光景がニュースで映し出された。もはや農家はこのハエ(ビーフライ)を手放すことはできないだろう。


10年前のブログの一部をここに再掲した。

国内外でミツバチが大量失踪している原因が突き止められるかもしれない!??    
2010年 8月28日掲載


昨年からミツバチの大量失踪が問題となり、ニュースでも取り上げられてきた。いろいろな原因は考えられたが、結局はよくわからないままに今にいたっている。

このたび、兵庫県立大学で飼っているミツバチが大量失踪し、その原因として近くの田んぼで広く使われているネオニコチノイド系農薬がその原因ではないかと考えられた。

ネオニコチノイド(Wikipedia)には、すでに次の記載がある。また、ネオニコチノイドとミツバチでand検索すれば、多くの記事が出てくるので、この記事が神戸新聞の一面で取り上げられたのは、世の中の動きからして周回遅れのような気もするが。

神経系の伝達物質アセチルコリンの受容体に代わりに結合し、アセチルコリンによる情報伝達を阻害する。 ミツバチの大量失踪(蜂群崩壊症候群)の原因の一つといわれ、フランスでは最高裁判所で使用禁止とされている。

Neonicotinoid(Wikipedia)
Environmental impact
There is controversy over the role of neonicotinoids in relation to pesticide toxicity to bees and imidacloprid effects on bee population. Neonicotinoid use has been strictly limited in France since the 1990s, when neonicotinoids were implicated in a mass die-off of the bee population.(フランスではミツバチの大量死により、その使用が1990年代から厳格に制限されている)

さて、兵庫県立大学と神戸大学の研究チームはこの確証をつかむことができるか? 神経毒であるので、犯人である可能性は十分にあるが。そして、それが犯人であったとして、フランスのように、日本においても全国で使用禁止の措置をとることができるかが次の問題である。有用な農薬であるだけに、当事者間で利害が対立することは間違いがない。

※ネオニコチノイド系農薬
 昆虫の神経系統に作用して殺虫効果を示す。
 イネや果樹などの害虫、シロアリの駆除などに広く使われている。
 2008年の出荷量は1万8632トン(農薬全体に占める割合は約7%)



ビーフライ
http://smart2net.blog.fc2.com/blog-entry-1505.html
「ビーフライ」は、元は医療用として、やけどや糖尿病で壊死した部分などを治療する「マゴットセラピー」に活用されてきたハエの1種(ヒロズキンバエ)です。
このヒロズキンバエを農業の現場に応用することになったきっかけは、ミツバチが活動できない季節・地域では受粉作業に野生のハエを利用している、という農家の方々の声でした。そこで、農業用資材としての「ビーフライ」の開発がスタートしたのです。

ヒロズキンバエによる花粉媒介
https://www.maggotforum.com/pollinator
1) 近年の深刻なミツバチ不足
受粉用ミツバチの不足が深刻な問題になっています。
原因は不明ですが、ミツバチに規制するダニや農薬の被害ではないかなどと推測されています。
2) イチゴのハウス栽培におけるハエを用いた受粉
そこで、奈良県農業研究開発センターでは、2016年度よりミツバチの補完昆虫を研究しています。
それは低温・寡日照条件でも活発に活動するヒロズキンバエ(商品名:ビーフライ)です。
3) ハエがミツバチよりも有利な点
活動温度幅が10~35℃とミツバチやマルハナバチと比べて広く、活動に紫外線が不要です。
4) ハエの効果的な利用方法
ビーフライは、蛹の状態でカンナクズと一緒に透明パックに入って届きます。
栽培施設内で羽化させる必要があります。ビーフライの蛹は羽化後の寿命は約2週間です。
これまでの研究から、7~10日間隔で1aあたり300匹の放飼が必要です。
ミツバチの代替昆虫として全開花期間に導入するにはまだ高価です。 
よって、ミツバチの活動が低下する時期に限定して併用するのが適切な利用法です。
平成29年度のイチゴ用ビーフライの出荷実績はおよそ581万匹となりました。
これは栽培面積約16haに3ヶ月にわたって放飼できる数量です。
5) 授粉用ハエの入手方法
(株)ジャパンマゴットカンパニー(http://jp-maggot.com/main/)が、2012年から花粉媒介昆虫としてヒロズキンバエを「ビーフライ」という商品名で販売しています。




図表入りの記事はこちらにあります。
http://www.alchemist.jp/Blog/200811.pdf

ブログ一覧はこちらにあります。
http://www.alchemist.jp/Blog/Blog-002.html



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