⽇本経済新聞記事の「21世紀に求められるスキル」と「70歳までの就業」

2つの記事を見比べて考え込んでいるところだ。

21世紀を生きていくためには批判的思考力、コミュニケーション力、協調性が必要という。これを私自身に当てはめてみれば、批判的思考力は自己評価では合格。長年研究所で仕事をすると、当たり前と言われている事柄でも裏から眺める習慣が身についている。

コミュニケーション力も問題なしとして、問題は協調性である。これは、往々にして批判的思考力と衝突する。周りの誰もが正しいと言っている、あるいは信じ込んでいることに、「今取り組んでいる方法ではこの製品は作れないと思います。これが私の行った実験の結果ですが、この組み合わせと条件を用いれば目的の製品を安価に作ることができると思います」などと言った日には、前任者やその上司との間で間違いなく大きな軋轢が生じる(生じた)。

70歳まで無事に働き続けるためには、適度な批判的思考力、差しさわりのない普通のコミュニケーション力、相槌を打つ程度の協調性、ということになりそうだ。日本の会社としてはこれではいけないと思うのだが、合理性がメンツに勝つ時代は日本社会においてはまだしばらくは到来しないような気がする。

記事には「働く意欲があるシニアが能力を発揮できる環境を整えるように」とあるが、現時点で環境が整っていない会社で意欲ある人たちが70歳まで働きたいと思うかは、はなはだ疑問である。このような会社においては、意欲ある人たちは60歳を待たずに退社している可能性が大きいのではなかろうか。

逆に、70歳まででも働き続けたいと思う会社では、若手もすでにバリバリと活躍していることだろう。

「働く意欲があるシニアが能力を発揮できる環境を整えるように」と書かれているこの一行は実に重たく、具体的にはどのようなことをしなければならないかの深い理解が必要となる。





図表入りの記事はこちらにあります。
http://www.alchemist.jp/Blog/200803.pdf

ブログ一覧はこちらにあります。
http://www.alchemist.jp/Blog/Blog-002.html



ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント