「イソジンうがいでコロナ重症化予防」の判断は正しいか?

イソジン®とは、感染症の原因となるウイルスや細菌、真菌などに対して殺ウイルス・殺菌効果があるPVPI(ポビドンヨード)を有効成分としたうがい薬などを代表的な製品とするブランドです(https://www.isodine.jp/)。



ウイルスは細胞内に自身のRNAを注入し、細胞内にある細胞遺伝子にそのRNAを組み込むことにより増殖します。そして、細胞内で数が増えたウイルスは細胞内より飛び出し、また新たな細胞へと取りつきます。この繰り返しで、ウイルスは体内で増殖していきます。

唾液中に存在するのは細胞から増殖して
細胞から吐き出されたウイルスです。

イソジンがこのウイルスを破壊する
効果があるとすると、口中のウイルス濃度は低められます。したがって、唾液中のウイルス濃度も低くなる可能性が強いです。さらに、採取された検体にイソジン成分が混入するようなことがあれば、検体中でもウイルスは減少することになります。

従って、今回の発表は理屈が誤っている可能性が大である、ということになります。

うがい薬でコロナ重症化抑制? 大阪知事が使用呼びかけ 専門家は懸念「害になりかねない」https://mainichi.jp/articles/20200804/k00/00m/040/278000c

 専門家からは「使い方を間違えると害になりかねない。知事の勇み足だ」と懸念する声も上がっている。

 「研究」は、府立病院機構運営の大阪はびきの医療センター(羽曳野市)が唾液中のウイルスが減れば重症化を抑制できると想定して実施。6~7月に府内のホテルで宿泊療養している患者約40人を対象に1日4回うがいするグループと、しないグループに分け4日間調査。うがいをしないグループの唾液の陽性割合は56・3%だったが、したグループは21・0%だった。

 吉村知事や松井一郎・大阪市長と共に記者会見した松山晃文・同センター次世代創薬創生センター長は「うがいが唾液中のウイルスを減らす可能性がある」と述べたが、他人への感染抑制の実証については「これから」とした。体内にあるウイルスとの関係も不明だといい、検証が必要との考えを示した。

 会見場には市販のうがい薬が並べられ、吉村知事は「うそみたいな本当の話」と切り出し、「コロナに効くのではないかという研究結果が出た」と紹介。①発熱など風邪のような症状のある人やその家族②接待を伴う飲食店の従業員③医療従事者や介護従事者――を対象にうがいでの使用を呼びかけた。

 この呼びかけに対し、高鳥毛敏雄・関西大教授(公衆衛生学)は、「せきなど風邪症状がある人には有効かもしれない」とする一方で、「予防できると過信させるのは害になりかねない」と健康な人も含めて広く使用されることに警鐘を鳴らした。妊婦や甲状腺疾患がある人の使用にも注意が必要とされ、さらに「口の中や胃腸には(通常は問題のない)常在菌があり、そういったバランスを乱してしまう恐れもある」と述べた。「使い方を間違えると毒にもなる。アレルギーを持っている人も少なくない。対象をしっかり示して推奨する必要がある。呼びかけは知事の勇み足だと思う」と懸念を示した。【田畠広景、松本光樹】





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