国文学研究資料館が30万点の和本をWeb化・公開へ
国文学研究資料館(National Institute of Japanese Literature))が江戸時代までの和本30万点を画像化して公開する事業を始めると発表した。Webで公表されることになるので、全世界の研究家や古書愛好家にとっては朗報である。すでに、2万件については画像をWeb上で公開されているとある。
この資料館の事業の概要は、
国内外に所蔵されている日本文学及び関連資料の専門的な調査研究と、撮影・原本による収集を行い、得られた所在・書誌を整理・保存し、様々な方法で国内外の利用者に供することで、日本文学及び関連分野の研究基盤を整備し、展示・講演会等を通じて社会への還元を行っています。
となっている。
サイトの中の電子資料館に行くと次のようにその内容は充実している。
データベース一覧
画像ギャラリ
現在は、まだ目録と画像の一部が公開されているだけであるが、これからの作業で本文がWeb上で自由に閲覧出来るようになる。国文学研究資料館は National Institute(国立)とあるので、やはり事業規模が違う。さすがに国でできることはスケールが違う。
関連として、
国会図書館 著作権の切れた書籍をWebで公開 これに関連するブログ
青空文庫(民間) 著作権の切れた書籍を再入力してWebで公開
自費出版図書館(民間) 個人の自費出版書籍を公開(現在休止中?) これに関連するブログ
日本経済新聞 3月10日
国文学研究資料館(東京都立川市)
「和本」30万点 世界に発信 江戸期までの原本を画像データ化
2014年度より「日本語の歴史的典籍データベース」として構築をはじめる 2023年完成目標
すでに「日本古典総合典籍総合目録データベース」として2万件は画像も公開
同じ物語であっても、時代とともにどう変化していているかを研究することができるようになる。
(典籍とは書物、本のこと)
参考
AFPBB News 2014年1月18日
ノルウェー、数万書籍をネットで無料閲覧可能に
【AFP=時事】北欧のノルウェーで、2001年よりも前に出版された書籍をデジタル化してインターネット上で無料で公開するプロジェクトが進行中だ。無償の電子書籍サービスと作家の著作権との折り合いを付ける方法の一例となりそうだ。
インターネット時代を迎え、書籍の利用度が大きく広がるネットの魅力と、印税収入が脅かされる事態との間で出版業界が揺れる中、ノルウェー国立図書館は書籍数万点のデジタル化を着々と進めており、著作権保護下にある作品を、著作権保持者の承諾を得た上で、同図書館のウェブサイト「bokhylla.no」で無料公開している。
ノルウェー語で「本棚」を意味する同サイトでは現在、13万5000点の閲覧が可能で、対象作品はノーベル賞作家クヌート・ハムスン(Knut Hamsun)の名作から、現代の売れっ子作家ジョー・ネスボ(Jo Nesboe)のミステリー小説まで幅広い。最終的にはノルウェー語に翻訳された外国作品も含めて25万点をデジタル化する計画だ。
ノルウェーの著作権の保護期間は著作者の没後70年だが、国立図書館のビグディス・モエ・スカーシタイン(Vigdis Moe Skarstein)館長によると、まだ著作権の保護下にある書籍をインターネットで無料閲覧可能にする試みは初めてだという。
ノルウェー国立図書館は、デジタル化した書籍のネット公開について、ページ単位であらかじめ決めてある印税をまとめて支払う契約を、国内の主な作家や出版社などを代表する著作権者団体コピノル(Kopinor)と交わしている。コピノルから加盟メンバーに印税が分配される仕組みだ。この制度は現在試験施行中だが、閲覧可能作品が増えるごとにページ当たりの印税は下がっており、昨年は1ページにつき0.36クローネ(約6円)だったが、来年は0.33クローナ(約5.5円)へ引き下げられる予定だ。
また作者や出版社がネット公開を望まない場合には、サイトからの削除を要請できるが、そうした依頼は少なく、これまでに削除したのは3500点程度だという。
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この資料館の事業の概要は、
国内外に所蔵されている日本文学及び関連資料の専門的な調査研究と、撮影・原本による収集を行い、得られた所在・書誌を整理・保存し、様々な方法で国内外の利用者に供することで、日本文学及び関連分野の研究基盤を整備し、展示・講演会等を通じて社会への還元を行っています。
となっている。
サイトの中の電子資料館に行くと次のようにその内容は充実している。
データベース一覧
画像ギャラリ
現在は、まだ目録と画像の一部が公開されているだけであるが、これからの作業で本文がWeb上で自由に閲覧出来るようになる。国文学研究資料館は National Institute(国立)とあるので、やはり事業規模が違う。さすがに国でできることはスケールが違う。
関連として、
国会図書館 著作権の切れた書籍をWebで公開 これに関連するブログ
青空文庫(民間) 著作権の切れた書籍を再入力してWebで公開
自費出版図書館(民間) 個人の自費出版書籍を公開(現在休止中?) これに関連するブログ
日本経済新聞 3月10日
国文学研究資料館(東京都立川市)
「和本」30万点 世界に発信 江戸期までの原本を画像データ化
2014年度より「日本語の歴史的典籍データベース」として構築をはじめる 2023年完成目標
すでに「日本古典総合典籍総合目録データベース」として2万件は画像も公開
同じ物語であっても、時代とともにどう変化していているかを研究することができるようになる。
(典籍とは書物、本のこと)
参考
AFPBB News 2014年1月18日
ノルウェー、数万書籍をネットで無料閲覧可能に
【AFP=時事】北欧のノルウェーで、2001年よりも前に出版された書籍をデジタル化してインターネット上で無料で公開するプロジェクトが進行中だ。無償の電子書籍サービスと作家の著作権との折り合いを付ける方法の一例となりそうだ。
インターネット時代を迎え、書籍の利用度が大きく広がるネットの魅力と、印税収入が脅かされる事態との間で出版業界が揺れる中、ノルウェー国立図書館は書籍数万点のデジタル化を着々と進めており、著作権保護下にある作品を、著作権保持者の承諾を得た上で、同図書館のウェブサイト「bokhylla.no」で無料公開している。
ノルウェー語で「本棚」を意味する同サイトでは現在、13万5000点の閲覧が可能で、対象作品はノーベル賞作家クヌート・ハムスン(Knut Hamsun)の名作から、現代の売れっ子作家ジョー・ネスボ(Jo Nesboe)のミステリー小説まで幅広い。最終的にはノルウェー語に翻訳された外国作品も含めて25万点をデジタル化する計画だ。
ノルウェーの著作権の保護期間は著作者の没後70年だが、国立図書館のビグディス・モエ・スカーシタイン(Vigdis Moe Skarstein)館長によると、まだ著作権の保護下にある書籍をインターネットで無料閲覧可能にする試みは初めてだという。
ノルウェー国立図書館は、デジタル化した書籍のネット公開について、ページ単位であらかじめ決めてある印税をまとめて支払う契約を、国内の主な作家や出版社などを代表する著作権者団体コピノル(Kopinor)と交わしている。コピノルから加盟メンバーに印税が分配される仕組みだ。この制度は現在試験施行中だが、閲覧可能作品が増えるごとにページ当たりの印税は下がっており、昨年は1ページにつき0.36クローネ(約6円)だったが、来年は0.33クローナ(約5.5円)へ引き下げられる予定だ。
また作者や出版社がネット公開を望まない場合には、サイトからの削除を要請できるが、そうした依頼は少なく、これまでに削除したのは3500点程度だという。
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