太陽光エネルギー利用化学物質合成の効率が、植物を初めて超えた

地球温暖化を防止し、豊かな自然を取り戻す方法として、太陽光を用いる合成反応が考案され、パナソニックではメタンの生産量が従来の5倍に高まったと、9月15日の日本経済新聞1面にあります。この記事は、さらに「植物の光合成の変換効率は太陽エネルギーの0.2%程度。パナソニックの新技術では0.3%と、世界で初めて植物を超えた。」と続きます。

反応は、 CO2+H2O→CH4+2O2 となります。CH4がメタンです。


パナソニックのホームページより

   光合成未来のエネルギー技術(動画)

ガリウムナイトライド(GaN)を触媒として、光を当てることで
 CO2+H2O→CH4+2O2 および 2CO2+3H2O→CH3CH2OH+3O2
とメタンとエタノール(エチルアルコール)を作り出す技術です。


CO2を排出しないで太陽エネルギーを有機物へと変換する、環境にやさしい技術ということです。

パナソニックの「人工光合成光合成システム」 メタン生成した実験装置を初公開~エコプロ2013で大注目の未来を拓く環境技術!(2013年12月18日)も参照のこと


こんなニュースもありました。

NHK 2011年01月02日

根岸さん 人工光合成に挑戦へ

ノーベル化学賞を受賞した根岸英一さんが、地球温暖化の解決に向けて、国内の研究者およそ120人と研究プロジェクトを立ち上げ、二酸化炭素から資源や食料を作り出す、いわば「人工光合成」の実現に挑むことになりました


国も力を入れています。



日本経済新聞 8月15日

光合成、植物超す効率で燃料生成 パナソニックが実証実験へ

 パナソニックは太陽光と二酸化炭素(CO2)、水を使ってメタンやエタノールといった燃料をつくり出す次世代技術「人工光合成」で、世界最高の変換効率を実現する電子材料を開発した。メタンなどの生産量が従来の5倍に高まったという。CO2を発電や輸送の燃料に活用する実証実験を2020年までに始め、この分野のビジネスで先行したい考えだ。

 光合成は植物が太陽光で水を分解して水素イオンなどを取り出し、CO2を別の…




経済産業省 8月19日

エネルギー関係技術開発ロードマップについて

画像


図中の文書より、
○人工光合成とは、太陽エネルギーを用いて水から水素と酸素を製造し、水素と二酸化炭素からプラスチック原料等基幹化学品(オレフィン)を工業的に製造するプロセス技術のことである。
○経済産業省は、事業化まで長期間を要し民間ではリスクが高いが、エネルギー・環境制約等、国主導による抜本的な対策が必要な革新的な技術開発として、2012年度に「二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発(通称:人工光合成プロジェクト)」を立ち上げた。
〇2016年度に小型パイロット規模のオレフィン合成プロセス技術を確立し、2021年度に水から水素を高効率で製造する光触媒の開発と、水素を安全かつ高効率で分離する分離膜を開発することを目指し、企業、大学、公的研究機関が連携しながら実用化に向けた研究開発を進めている。

○米国エネルギー省は、2011年に設立した人工光合成ジョイントセンター(JCAP:Joint Center for Artificial Photosynthesis)において、人工光合成の高効率変換技術の開発を大学等を中心に実施しており、既存輸送燃料の代替燃料の実現を目指している。JCAPは10年以内に自然界の光合成の10倍の効率を達成することを目標としており、この目標を実現するために必要な要素技術の抽出と開発に取り組んでいる。
〇EUでは、第7次技術開発枠組計画(FP7)の公募型研究の中で、人工光合成を使って液体燃料を生成する研究が複数採択されており、大学等を中心に光触媒に関する基礎研究が実施されている。



          ブログ一覧に戻る        ホームページ「アルケミストの小部屋」に戻る



"太陽光エネルギー利用化学物質合成の効率が、植物を初めて超えた" へのコメントを書く

お名前
メールアドレス
ホームページアドレス
コメント