福島第一原発の事故より、膨大な作業と論考を経て得られた黄金律

ここに示した報告書は、国からの要請を受けて、失敗学で知られる畑村洋太郎先生が中心となってまとめられた、2年前に公開された福島第一原発の事故原因を究明した報告書である。報告書は圧巻であるが、その中の「概要」の部分より、私たちに大きな示唆を与えてくれる、ごく一部分を引用した。


事故調、日本政府、東京電力発表報告書 最終報告 平成24年7月23日

「概要」より引用

委員長所感・抜粋
(今回の事故で得られた知見について)

(1)あり得ることは起こる。あり得ないと思うことも起こる。
(2)見たくないものは見えない。見たいものが見える。
(3)可能な限りの想定と十分な準備をする。
(4)形を作っただけでは機能しない。仕組みは作れるが、目的は共有されない。
(5)全ては変わるのであり、変化に柔軟に対応する。
(6)危険の存在を認め、危険に正対して議論できる文化を作る。
(7)自分の目で見て自分の頭で考え、判断・行動することが重要であることを認識し、
   そのような能力を涵養することが重要である。

 この事故は自然が人間の考えに欠落があることを教えてくれたものと受け止め、この事
故を永遠に忘れることなく、教訓を学び続けなければならない。

東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会
                         委員長 畑村 洋太郎



福島第一原発の大事故より得られた貴重な「黄金律」である。そして、安全に責任ある人が心がけるべきこととして、さらに、24ページには次のように記されている。


欠陥を見付け、安全への防護壁を確実なものにするための方法として、立ち位置を被害を受ける側に置いた「被害者の視点からの欠陥分析」と言うべき方法を提案したい。これは、規制関係機関や地方自治体の防災担当者が災害問題の専門家の協力を得て、「もしそこに住んでいるのが自分や家族だったら」という思いを込めて、最悪の事態が生じた場合、自分に何が降りかかってくるかを徹底的に分析する、という方法である。



当事者となりきって施策や方法を考えることが大切であると解いている。机上の空論ではダメなのである。

さて、この「黄金律」は今回のような大事故だけには留まらず、生活や社会のあらゆる面で心がけるべきことが散りばめられている。

例えば、家族の中での立ち位置について、中小企業の経営者となった場合には、あるいは大企業のサラリーマンとしてなど、いろいろ想像を巡らせることは決して損にはならないと思う。


(1)あり得ることは起こる。あり得ないと思うことも起こる。
(2)見たくないものは見えない。見たいものが見える。
(3)可能な限りの想定と十分な準備をする。
(4)形を作っただけでは機能しない。仕組みは作れるが、目的は共有されない。
(5)全ては変わるのであり、変化に柔軟に対応する。
(6)危険の存在を認め、危険に正対して議論できる文化を作る。
(7)自分の目で見て自分の頭で考え、判断・行動することが重要であることを認識し、
   そのような能力を涵養することが重要である。



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