GoogleNewsが見られないスペインを単純に笑い飛ばすことはできない

GoogleNewsを見ることができない!? コンピュータをネット回線につないでいる人はこのような状況は想像しにくいだろう。実に多くの人が、新聞から得られるよりも多くの情報をGoogleNewsより得ている。現代社会にはなくてはならない存在となったこのGoogleNewsが見られない状態に陥ったというのであるから、スペインも大変である。

事の顛末は1ヶ月以上前の下に示した記事にあるが、まさに悪夢である。

Googleはご存知のとおり、実に多くの情報を私たちに与えてくれる。情報を求める人がGoogleというツールをうまく使いこなせば、仕事に必要な情報の8割方は得られるのではないだろうか。私もかつてはGoogle検索を重宝していた。

ここで過去形で書くのは、会社においてある日を境に検索禁止用語や検索禁止サイトが多く設定され、必要な情報が手に入らなくなったからだ。最近でこそ少しは緩和されてきたが、3年くらい前には「自動車会社」や「電気会社(電化製品)」のホームページ、あるいは価格が表示されるサイトなどは全て閲覧禁止であった。欲しい情報が全く集まらない。検索禁止の理由は定かではないが、おそらくは社員が仕事もせずに欲しいクルマや電化製品の価格を調べるから、というのが理由だったのだろうか?

今は少しは緩和されたとはいえ、やはり伏字が多い。動画は見るすべがなく、研究に必要なGooglePatentも見ることができない。結局は家に帰ってから必要なサイトを検索する必要に迫られ、自宅残業をすることになる。この情報化時代にこんなことがと思うのだが、おそらくはどこの会社も似たりよったりではないだろうか。こと情報技術に関しては性悪説である。

ただ、救いがあるといえば、GooglePatent以外の普通の英語のサイトには全く制約がかからないことである。情報部門も一時期Googleを毛嫌いしていた感はあるが、流石にすべての英語サイトにまでは目が行かなかった。

情報部門の担当者の好き嫌いによってその会社の情報検索範囲と情報を利用する能力に大きな差が出ると考えられる。上ではその実例を私の経験から少しだけ触れた。ちょっとしたこと、これが発想の種となって研究や技術が進む場面が多くある。その種に制約がかかることは不幸なことである。スペインは国単位でこの不幸に直面していることになるのだが、会社の例でも同じである。制約を加える人と情報を利用しなければならない人は全く立場が違う別人であるから、この問題の根は深い。

スペインでの出来事を見て、改めて情報の重要性を感じた次第である。



John Biggs 2014年12月15日

スペイン新聞協会、Google Newsの閉鎖に悲鳴


先週、政府がGoogleに厳しい処置を取ったスペインでそれが起きた。スペイン政府は同社に対して、スペインのニュースコンテンツがサイトに現れるたびに、ニュース提供者に支払いをすることを要求した。これに応じて検索巨人は当地でGoogle Newsを閉鎖したため、El Pais、La Vanguardiaを始めとする同国の主要新聞コンテンツは現在見ることができない。

ご想像の通り、これは悪いニュースだ。新聞業界は、外部の助けなしにインターネット時代を生き延びられると長年主張しているが、これは大きな間違いだ。ニュースサイトへのトラフィックの大部分が検索から来ていることを考えれば ― 「新しいレーザープリンター」から「ベティ・ホワイトは結婚しているか」まですべてがニュースソースの情報を返している ― スペインの新聞メディアが、リーチやビジター数でどれほどGoogleに依存しているかは容易に想像できる。


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