1年前の今日  「光触媒で花粉やウイルスを分解」は誇⼤広告との消費者庁の⾒解

1年前の今日 2019年7月5日

光触媒(TiO2、⼆酸化チタン)が花粉やウイルスを分解することをうたったマスクに対する消費者庁の⾒解である。

私の理解では、光触媒(⼆酸化チタン)の表⾯にまず有機化合物が吸着され、そこに光が当たってその有機化合物が分解する。有機化合物は⼀般的には炭素と⽔素と窒素、それに酸素からなる化合物であり、炭素は⼆酸化炭素、⽔素は⽔、そして窒素は窒素ガスへと変化する。

有機化合物が吸着され、そこに光が当たって、が分解の必要条件となる。対象とする有機化合物が花粉やウイルスの場合には、その物理的⼤きさ(におい成分などに⽐べてその⼤きさは著しく⼤きい)のために、光触媒とはその⼀部分で接触するだけである。したがって、分解が起こったとしてもその接触部分からまず分解を始めることになる。次に、強い光が光触媒に当たって分解が起こり、その分解は瞬時に起こるわけではない。この接触と分解時間を考慮すると、光触媒による花粉の分解は、起こるとしてもかなり⻑時間を要するものと考えられる。

従って、もしこのマスクに光触媒効果があるとすると、それは使⽤済みマスクを強⼒光下に⻑時間置くことによるマスク機能の再⽣である。しかし、⼀般的にはマスクは使い捨てであるので、この論は無意味となる。従って、「光触媒効果」の謳われている効果は認められな
いことになる。

マスクで花粉や微⽣物が除去できるのであれば、なぜわざわざ、光触媒を⽤いて分解する必要があるのか、その理由が私にはわからない。


図表入りの記事はこちらにあります。
http://www.alchemist.jp/Blog/190705.pdf

ブログ一覧はこちらにあります。
http://www.alchemist.jp/Blog/Blog-002.html



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