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zoom RSS いま話題の「ビットコイン」に「チューリップバブル」の可能性は?

<<   作成日時 : 2013/11/25 05:50   >>

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 単純なことを複雑化すると人はその本質が見えなくなる。ビットコインは一種のゲームであるように私には見える。このゲームに多くの人が熱狂している。この熱狂が冷めない限り、ビットコインの価値は上がり続けていくことになる。日本経済新聞が指摘するところの「ビットコイン狂騒曲」である。人々がその本質に気づいた時に膨らむだけ膨らんだバブルは大きく弾け散るかもしれない。いま進行中の世界規模の大実験である。


 日本経済新聞 11月20日の記事に「ビットコイン狂騒曲」がある。その要旨は、

 ビットコインはインターネット上で流通する仮想通貨
 ビットコインは政府や中央銀行の支配を受けない無国籍の通貨
 金融政策の影響で供給量が増えたり価格が変動したりする心配はない
 流通する総量が決められており「有限」という点できんと似た性格を持つ
 金融機関の決済網を経由せずに世界中に手数料ゼロで瞬時に送金できる
 バーナンキFRB議長も「将来有望かもしれない」とのコメント
 スマホなどの利用環境が整えば使われる範囲が広がると期待
 (狂騒部分は)
 ビットコインを買っておけば数年後には大金になる可能性
 ここ3ヶ月で1ビットコインあたりの6倍に跳ね上がった
 世界的なカネ余りが仮想通貨の相場も押し上げた

 緩和マネーがもたらしたバブルか、それとも世界的な電子決済網の新たな「基軸通貨」となる前兆か?
 ビットコインをめぐる熱気は高まる一方だ


 この記事だけではビットコインとはどんなものかはよくわかりません。そこで少し解説を加えてみます。

 ビットコイン(Wikipedia)ではその説明は非常に簡単になされているだけです。頭の部分は次のようになっています。

 Bitcoin(ビットコイン)は2009年に作られた電子マネーである。中本哲史(サトシ・ナカモト)という正体不明の人物による論文に基づいている。

 Bitcoinは極めて低いコストでの決済(およびマイクロペイメント)を権力機関や発行者無しで平均10分程度の待機によって可能にする。ノードから別のノードへの貨幣の移動は電子署名された取引で行われ、P2Pネットワーク内の全てのノードにブロードキャストされる。初期の通貨流通や、二重支払いの検知のためproof of workシステムが用いられている。



 私がいま理解しているところでは、ビットコインは金と同じくそれ自身で価値を持つが、金と違うところは実物ではなくコンピュータシステム上の情報にしか過ぎないというとことである。この情報を価値あるものとするためには、まず、その情報を安全にネット上で保管・交換できる仕組みを確保することである。これに保証を与えているのが、下に示した中本哲史の論文であるとされる。次に、多くの人がその価値を認めることである。

  無形の価値であるビットコインは金と同じく売り買いされ、その価値も日々変化する。限られた枚数のビットコイン市場に投機マネーが流入すれば、1ビットコインあたりの価格は高騰する。将来的にビットコインの価値が上がってくると多くの人が考えると1ビットコインあたりの価値は上昇する。そしてオランダの「チューリップバブル」が起きなければ、将来的には大きな市場を形成する可能性がある。

 ビットコインは情報そのものであるから、瞬時に世界中を駆け巡ることができる。P2P(ピアツゥピア)で取引できるので手数料も必要ない。ただし、手持ちのビットコインの価値は時間とともに大きく乱高下するからリスク管理は必要となる。今しばらくは大丈夫のようであるが、ある日突然にバブルが弾けると一瞬にして無価値となる。その暴落の速度は実物の後ろ盾がないだけに、急激であると予測される。もしそのようなことが起こるとした時の話であるが。

 金との類似点で言えば、金は現在出回っている量が把握され、埋蔵量もほぼ推定されている。毎年金鉱山から掘り出された金が市場に投入されるのと同じように、ビットコインも流通量を年々増加させ、ある時点で一定量とすることになっている。金鉱山を掘り尽くして、それ以上の金の産出がない状態を作り上げようということである。これ以降は世界のビットコインの枚数は一定となる。

 ビットコインは、コンピュータネットワーク中に埋まっている(埋め込まれている)。これをコンピュータの能力を駆使してネットワーク中から探し出すことにより、ビットコインを取得することができる(その取得方法とマイニングの意味については、下の追加情報2004年1月14日記事を参照)。金であれば金鉱山を掘って(マイニングして)その実物を取得するところを、コンピュータネットワーク中をマイニングしてビットコインを得ることになる。現在流通しているビットコインはこのようにして得られたものだ。最初のうちは個人のコンピュータでも掘り当てることができたそうであるが、現在では専用のコンピュータを用いなければ掘り当てることが難しくなった。大きな計算速度と強力な計算式の利用がこのマイニングに打ち勝つための唯一の方策である。要は資本力のあるものが現状では勝利する。

 この目的に利用するコンピュータの消費電力は大きく、投入電力は熱へと変化する。そこで、コンピュータの発熱を抑えるために液体窒素で冷却するなど、下に示したような漫画みたいな話も登場する。下に示したように、世界中でビットコイン・マイナーが消費するコンピュータ電力も相当なものになっている。経済原則からすれば、ビットコインの掘り出しに要した費用に利益を加えるとビットコインの価格が形成されることになる。

 多くの労力を費やして得られるビットコインであるから、多くの人がそのようにして得たビットコインに価値を感じる部分があるのかもしれない。だが、これはやはりオランダの「チューリップバブル」を連想させる。苦労の末にチューリップの品種改良を重ね、今までになかった形質を備えたチューリップの球根にオランダ国民は価値を見出し、その価格が加速度的に上昇していった。ところがある日、皆が熱狂から覚めると球根価格の大暴落が起こった。熱中している間はその本質を見失うものである。

 このビットコインがどのような運命をたどるかは、現時点で正確に言い当てることのできる人はいないだろう。ただ、世界情勢が不安定になると金の価格が暴騰するように、このビットコインも金と同じ性質があると考えられる。ニクソンショックにより金本位制が消滅したのは遥か昔であるが、いまは主要国がこぞって国債を乱発し、自国通貨の価値が揺らいでいる時代である。将来的に、ドルが、ユーロが、そして円の価値が信用できなくなるとすれば、その時には世界共通通貨としてビットコインが突如表舞台に躍り出る時が来るかもしれない。このときには、ビットコインの発行枚数はあらかじめ決められているので、1ビットコインの価値は青天井になる可能性も秘めている。宝くじよりロマンがある話である。


GIGAZINE 10月7日
仮想通貨「Bitcoin」とは一体何か、どういう仕組みかが一発で分かるまとめ

 このまとめを読むとビットコインがどのようなものかが理解できます。必読です。
 ビットコインの採掘に関する部分は次のようになっています。

 ビットコインでは「miner」という特別なビットコイン"採掘"ソフトが流通量と発行時期に関する数理的問題を解決しビットコインを造り出します。

 ビットコインは、minerの計算によって採掘される量が自動的に調整されるのです。

 例えば、採掘する人が少なければ、ビットコインを掘り当てるのにそれほど長い時間はいりません。

 しかし多くの人がビットコインを手に入れたい場合には、採掘するのが困難になり時間がかかる仕組みが採られています。

 minerでは初期にはCPUで演算処理をしていましたが、より速い処理速度を求めてグラフィックボードが使われるようになりました。その結果発熱量が増大する問題に直面することに。

 そこで、ビットコインmining専用チップ「asic」が開発・販売され、今ではより計算速度を高めつつより省電力化に成功しています。

 ビットコインの需要が高まるにつれより多くの人がネットワークに参加する結果、採掘はより難しくなります。そこで生み出されたのが「プール採掘」システムです。

 プールでは、採掘者はチームを結成してビットコインの採掘を協働し、自身の貢献度に応じてビットコインの分配を受けることができます。




ビットコイン:P2P電子マネーシステム(日本語) 中本哲史
 ビットコインの安全性確保に関する基本理論


How to use bitcoin
 ビットコインの入手方法及びその使い方の解説


GIZMODO 4月16日
通貨掘るのも楽じゃない...Bitcoinマイニングにかかる電気代やばい

Bitcoinの動向を追跡するサイト「blockchain.info」によると、米時間12日までの24時間で使った電力消費量はな〜んと1000メガワット/時(1,000,000kWh)。 

1000メガワットアワ〜っていうと、あの神の粒子とかクオークグルーオンプラズマとかブラックホールとか作れる作れないで話題の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)稼働電力の半分じゃないですか! すさまじい電力量です!

米国の電気代のキロワット時15セントで換算すると、1日15万ドル(1470万円)かかった計算。

それだけ設備費+電気代を使ってもまだ、Bitcoinの現相場に直して推定68万1000ドル(6800万円)分の利益が毎日出るっていうのだから、これをゴールドラッシュと呼ばずしてなんと呼ぶ! 




液体窒素生成装置付きBitcoin採掘マシン、Frostbitのお値段は1万5000ドル




追加情報


HUF POST Buisiness 11月29日

ビットコイン"バブル"を表した驚異的な1枚のグラフ

ビットコインの話題が止まらない。26日には、一時950ドルという高値を付けて、いよいよテック界や金融界等の一部が注目していたレベルを超えて、多くの人がこの新たな仮想コインの話題を耳にすることが増えてきたようだ。そんな中、当然のことながら多くの人が興味を持っているのはたった1つの質問だ。それは「ビットコインはバブルなのか?」というものだ。

この問いかけに対して、アメリカ「Mebane Faber Research」社はシンプルなアプローチをとってみることにした。それは、歴史上もっとも悪名高いバブル事件として知られる「南海泡沫事件」の南海会社の株価との比較をおこなったのだ。それが以下のグラフだ。

画像


■ 南海泡沫事件とは

南海泡沫事件は、1720年の春から秋にかけてイギリスで起こった株価の急騰と暴落。1637年のチューリップバブルと18世紀のミシシッピ計画とあわせて歴史上最も知られたバブル崩壊事件の1つで、科学者アイザック・ニュートンが大きな損害を被ったことでも有名。
南海会社は、1711年にトーリー党のロバート・ハーレーによって、イギリスの財政危機を救うために設立された貿易会社だが、1717年に販売した富くじが大成功をおさめたことで金融会社に変貌。その後、株価をつり上げる巧妙な手法によって一気に数ヶ月で10倍の高騰を引き起こし、空前の投機ブームを引き起こした。しかし、わずか数ヶ月で株価は元に戻り、多くの破産者を生み出した。

バブルの際の人々の狂乱を描いたチャールズ・マッケイの著作『狂気とバブル―なぜ人は集団になると愚行に走るのか』は現在でも広く知られている。



REUTERS 11月29日

「ビットコイン」が1000ドルの大台乗せ、バブルとの指摘も

11月27日、仮想通貨「ビットコイン」の価格が、東京を拠点とする取引所「マウント・ゴックス」で1ビットコイン=1073ドルと、初めて1000ドルの大台に乗せた。

ビットコインは政府や中央銀行、現物資産の裏付けが無い通貨。供給が限られる一方で需要が増えたのが原因で、短期間で過剰に上昇したとの見方が出ている。

ビットコインは毎日24時間取引される。「採掘」するには数学の問題を解く必要があるため、供給量は限られる。最近の供給残高は1200万ビットコイン、直近価格で計算すると約129億ドル相当となる。



AFPBBNews 11月29日

7.7億円分のビットコイン捨てちゃった!英男性が埋め立て地を捜索

英国で、7億7000万円相当の仮想通貨「ビットコイン(bitcoin)」を保存したハードディスクをうっかり捨ててしまった男性が、ごみ処分場の埋め立て地で必死の捜索に当たっている。

 ビットコインはインターネット上で流通する仮想通貨。政府や中央銀行の裏付けはないが、オンライン決済可能な各種サービスや商品の購入に使えるほか、現実の通貨にも交換できる。ナカモト・サトシ(Satoshi Nakamoto)と名乗る謎のコンピューター専門家のアイデアを基に、2009年に誕生した。

 ビットコインの交換レートは最近急騰しており、今月27日には初めて1ビットコイン=1000ドルに達した。

 IT関連の仕事をしているウェールズ(Wales)在住の英国人、ジェームズ・ハウエルズ(James Howells)さん(28)は、まだビットコインの価値がタダ同然だった2009年に7500ビットコインを購入した。ビットコインを記録したハードディスクはその後数年間引き出しに保管していたが、日常生活や引っ越しのごたごたの中ですっかり中身を忘れてしまい、今年7〜8月頃に何も考えずに捨ててしまったという。

 最近になって、捨てたディスクの中身を思い出したハウエルズさんは、震え上がった。もしディスクを見つけられれば億万長者になれると気付いたのだ。

 ハウエルズさんは自分の全バックアップファイルを調べたが、ビットコインのバックアップデータはなかった。



THE WALL STREET JOURNAL 12月2日

ビットコインの価格指数、統合の動き .

 1ビットコインには現在、1000ドル(約10万2000円)以上の価値がある。それは本当だろうか。

 その答えはその価値をどこで確認するかによる。

 仮想通貨ブームがビットコインの相場を史上最高水準に押し上げているが、新たな取引所の拡大によって、ブームに熱狂する人々が現在の価値を確認する際に混乱に陥っている。
.
 東京に本拠を置くビットコイン取引所のMt.Gox(マウントゴックス)では27日、1ビットコイン=1061ドルの値を付けた。今年初めの時点では1ビットコインが14ドルにも満たなかった。しかし、スロベニアに本拠を置く取引所のBitstampでは、1ビットコイン=965ドルだった。さらに2つの取引所(BitstampとブルガリアのBTC-e)の相場を使って算出されるCoinDesk指数はさらに安く、1ビットコイン=約950ドルだった。

 業界ウオッチャーは、このような取引所間の差がビットコイン取引の分散的な本質を浮き彫りにしていると述べる。取引量が異常に増えたり減ったり、技術的な問題が生じたりすることで、相場が大きく動き、取引所間でばらばらで大きく異なってしまうことがあるのだ。

 しかし、そうした状況がわずかに収束し始めるかもしれない。CoinDeskは、Mt.Goxの相場を28日からCoinDesk指数に統合し始める計画だ。ビットコインのウオッチャーらは、より総合的な指数ができればビットコインのより正確な価値が分かるようになると話す。



YOUCASEE 12月3日

Bitcoin発明者「中本哲史」1000億円長者に

 仮想通貨Bitcoin(ビットコイン)の発明者である「中本哲史」氏が、ビットコインで初めて10億ドル長者(ビリオネア)になった可能性が高くなった。今年、最もホットな投資手段の一つとなったビットコイン界隈から、初のビリオネアが日本人となった。

 2009年1月に中本哲史氏が発明した、国や中央銀行などの発行体を持たない仮想通貨ビットコインは、かつては1コインが1ドル未満であった。しかし、現在では、相場は1コイン=1000ドルを超えるほどに加熱している。

 中本氏という名前も仮名であり、その正体は一説では京都大学教授の望月新一氏ともされる、望月氏は、数学の世界では未解明にして最も重要だとされる「ABC予想」を解明する論文を発表したことで知られる。

 さて、その中本氏だが、ロシアメディアの「ヴォイス・オブ・ロシア」によると、ビットコインでは3万2000ブロックを生成。これは162万4250ビットコインに相当するのだが、現在までの100万ビットコイン以上は手元に眠っているとされ、計算上は時価で10億ドルを超えることになる。




WIRED 12月19日

中国でビットコイン規制:価値は半減

電子マネー「Bitcoin」の中国最大の取引所が、中国人民元での預金受け入れ停止を決定したことをきっかけに、Bitcoinの価格がおよそ50%下落した。デンマークでも規制の動きがある。

電子マネー「Bitcoin」の中国最大の取引所である「BTC China」が18日早朝(現地時間)、中国人民元の新たなデポジットの受け入れを停止すると決定した。その後の数時間で、Bitcoinの価値はおよそ50%急落した。

Bitcoinの取引価格は今月初めに急騰し、およそ1,200ドルの高値を記録していた。急騰の原因は、中国における新たな取引拡大にあると推測する声が多かった。この記事を書いている時点で、1 Bitcoinの加重平均は、世界最大のBitcoin取引所である「Mt.Gox」で570.10ドルだ。

BTC Chinaは今回の決定の理由として、電子決済プロバイダーである易宝支付(YeePay)が、今後は中国通貨のデポジットを受け入れられないと決定したためだと説明した。



WIRED 12月30日

インドのビットコイン取引所、政府警告で閉鎖

タイや中国に続いてインドでも、ビットコイン取引が規制された。政府の警告を受けて取引所が相次いで閉鎖され、同国最大の取引所の運営者が強制捜査されたという。

またもや、政府当局が電子マネー「ビットコイン」を規制する動きが出ている。今回ビットコインを規制したのはインドで、同国の中央銀行の警告を受けて、複数のオンライン取引所が操業を停止した。現地の報道によると、当局は、同国最大のビットコイン取引所を運営していた男性の自宅を強制捜査したという。

現地紙『The Hindu』が最初に報じたように、国内通貨との交換サーヴィスを提供するインド最大のビットコイン取引サイト「BuySellBitCo.in」は、12月26日(米国時間)に閉鎖された。INBRTCなどほかの取引サイトもすぐに追随した。インド準備銀行が、ビットコインなどのデジタル通貨の利用のリスクについて詳しく警告する声明を発表した2日後のことだった。




2014年

NHK NEWS Web 1月1日

仮想通貨ビットコイン「国を越えた対応必要」

世界で利用者が急増しているインターネット上の仮想通貨「ビットコイン」を巡り、経済の新たなリスク要因として規制に乗り出す国も現れていて、専門家は「従来の通貨を揺るがす可能性があり、国を越えた対応が必要だ」と指摘しています。

「ビットコイン」はインターネット上の仮想通貨で、政府や中央銀行などの信用の裏付けはありませんが、国の規制に縛られない決済や送金の手段として世界で利用者が急増していて、このうち東京・渋谷にあるビットコインの交換所でも国内外の利用者が100万人にのぼっています。



ビットコイン週足(2014年1月3日現在)

画像




NIKKEI TRENDY 2014年1月14日

ビットコインってどんなもの?

※ ビットコインの掘り出し方(マイニング)についての記載部分を抽出した

 ビットコインはネット上に分散したサーバー群が、取引の全記録を保管する。通貨が偽造されていないことを証明するには、過去の取引記録が一貫して矛盾がないということを示せばよい。ビットコインでは、この検証が膨大な計算を必要とする数学的な問題になるように工夫されている。と同時に、検証を行った者は、報酬としてビットコインを受け取る仕組みになっている。つまり、ビットコインが欲しい者は、コンピューターとソフトウエアを用意し、競争で検証に取り組み、先んじて取引の検証に成功することでビットコインを受け取るというわけだ。

 この検証作業は、探鉱になぞらえてマイニングと呼ばれている。マイナー(探鉱夫)たちが計算という手法でビットコインの鉱山を掘っていけば、うまくすればビットコインを掘り当てられるというわけだ。

取引は不特定多数の炭鉱夫が認証する?
 ネット上でビットコインを使った取引を行うと、サーバー群が保管する取引の記録の末尾に新たな取引が記録される。するとネット上の不特定多数のマイナーたちが一斉に計算を開始して、記録を含む取引に矛盾を含まないことを膨大な計算を行って検証する。検証が完了(通常10分程度かかる)すると、取引は認証され、一番速く計算を実施したマイナーは報酬としてビットコインを受け取る。マイニングによって供給されるビットコインは、検証へのインセンティブになると同時に、ネット上の市場に新しく通貨を供給する役割も持つ。

 この方法だと、通貨を偽造するにはネット上に分散する不特定多数のマイナーたちが持つ計算パワーを合計した以上の計算パワーを駆使しなくてはならない。ネットに接続する膨大な計算パワーそのものが、取引の正当性を裏付けると同時に偽造を抑止し、ビットコインの信用を維持することになる。

 国家が発行する通貨では、中央銀行が取引を監視すると同時に通貨流通量を調節するが、ビットコインではネット上の不特定多数が持つ計算パワーが取引を監視し、同時に通貨流通をも促すわけだ。


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ビットコインはSOS状態 ここで安値買いに出る勇気ある者はいるか? 
昨年(2013年)11月25日に「いま話題の「ビットコイン」に「チューリップバブル」の可能性は? 」との内容でブログを書いた。それから3ヶ月が経過したが、さて、ビットコインの現状は? 1ビットコイン当たり1000ドルを超えた価値は、現在200ドル近くにまで低下し、現在も直線的にその価値が失われつつある。やはり、バブルであったのだろうか? ...続きを見る
アルケミストは考えた
2014/02/21 00:11
ビットコインの発明者 サトシ・ナカモトが名乗り出る 彼は超ビットコイン億万長者?
ビットコイン。最近では多くの国で有価通貨として認められ始めている。日本でもその方向で進んでいる(日本経済新聞2014年6月18日)。ただし、日本では現在ビットコインを使える店は非常に少ない(現在1000店、日本経済新聞5月2日)。 ...続きを見る
アルケミストは考えた
2016/05/03 06:30

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