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zoom RSS 創造力を育てる5か条 ノーベル賞受賞者の秘訣

<<   作成日時 : 2013/11/26 05:51   >>

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 日本経済新聞の「私の履歴書」2007年1月は江崎玲於奈氏による執筆である。江崎氏はエザキダイオードの発明によりノーベル賞を受賞したことはあまりにも有名である。世界の科学者がダイオードの高純度化競争をしているときに、あえて不純物を加えることにより、トンネル効果を持ったエザキダイオードを発明し、受賞に至った。

 この江崎氏が、ノーベル賞を受賞するために最低必要と考える5か条(江崎の黄金律)をそのまま引用する(1月1日付け日本経済新聞)。

1.今までの行きがかりにとらわれてはいけません。しがらみという呪縛を解かない限り、思いきった創造性の発揮などは望めません。

2.教えはいくら受けても結構ですが、大先生にのめり込んではいけません。のめり込みますと権威の呪縛は避けられず、自由奔放な若さを失い、自分の想像力も萎縮します。

3.無用ながらくた情報に惑わされてはいけません。約20ワットで動作するわれわれの限定された頭脳の能力を配慮し、選択された必須の情報だけを処理します。

4.自分の主張をつらぬくためには戦うことを避けてはいけません。

5.子供のようにあくなき好奇心と初々しい感性を失ってはいけません。

 まさに黄金律です。大学の研究室で、あるいは企業の研究室でこれだけの気概を持って研究に励んでいる研究者がどの程度いるでしょうか? 日本の社会は縦型社会です。教授あるいは上司の権威には大きなものがあります。また、日本人の思考には連続性があります。「昨日までの傾向はこうであったから、今日はこうなるはずだ。」という考え方が主流を占めています。もっと言えば、集団の中で目立つことは避ける傾向にあります。これは日本社会の中で育ってくる過程において、好むと好まざるに係わりなく受けた教育や環境からの影響によるところが大きいと思います。

 「江崎の黄金律」にもありますように、過去にしがらみを持ちますと新しいことは生まれてきません。自由発想ができる、長所をどんどん伸ばしてゆける、そんな人材が21世紀の日本を支えて行く時代が来なければ日本の将来は暗いといえるでしょう。


 そして、今年2013年10月の日本経済新聞「私の履歴書」は利根川進先生の連載でした。先生は10月31日の最終回で次のように記しておられます。この日の記事見出しは「日本の生きる道」です。江崎先生の黄金律との関連付は私の判断によるものです。

 基本的に楽観的な人間がサイエンスに向いている。(江崎1)
 プライオリティ(優先順位)がしっかりしていること。(江崎3)
 日本は天然資源の限られた国です。世界の中でしっかりと認められて豊かな社会を維持していくには、人という資源を生かすしかないでしょう。そのためには教育と研究への投資が欠かせません。
 日本の大学の入試制度は依然として画一的なままです。MITでは、なによりいくつかの小論文と個人面接を重視しています。(入試担当者の)主観的な視点を大事にし、エネルギーがあって独創的な人材を採るシステムです。(江崎2、4、5)

 利根川先生も一浪して京都大学に入学です。京都大学に入られたことは素晴らしいことだとは思いますが、もし日本の大学にMITと同じアメリカ流の入試制度があったなら浪人されることはなかったのではと思ってしまいます。

 日本の場合にも一流大学と言われる大学を卒業した学生はそれなりに優秀ですが、それはあくまで確率論でしょう。高校3年の受験時を考えると、「ガリ勉くん」の多くは一流大学に進み、こと入試に対して「のんびりくん」はそれなりの大学に進みました。でも、だれが優秀でだれがほどほどかは級友を見ているとよくわかります。ここに優秀とはいわゆる頭のキレが良くガッツがあるという意味です。MITと同じ入試試験であれば「のんびりくん」の才能はさらに開花できるチャンスを得られたことと思います。

 いま、日本の大学も入試制度の改革を迫られいます。国際化の荒波の中で、江崎先生が、そして利根川先生が求める人材の育成が急がれます。そのためには、才能を見出し、それを磨き上げるシステムが日本に求められます。大学はもちろんのこと企業もその例外ではありません。


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