「巨大企業に勝つ5つの法則」 小が大を打ち負かす

 巨大企業に勝つ5つの法則 玉田俊平太、古庄 宏臣(2010、日経プレミアムシリーズ)

 企業組織が大きくなってくると、意思決定の小回りが効かなくなること、安全性重視のあまり新しいことへの挑戦がなされなくなる傾向にあること、組織が細分化される結果として事業が起こすのに総合的な力が発揮できなくなること、さらにその意思決定にはイノベーターのジレンマ現象も含まれてくること、などにより新しい製品を生み出す力がどうしても弱くなってくる。この大企業の弱みにうまく攻め込むことができれば、資源の十分でない小企業といえども大企業の弱みに攻め込み、独自の製品を上市することができる。

※イノベーターのジレンマ
  顧客が求めず、利益率も低いイノベーションには手が付けられないこと

 本書のタイトルには巨大企業にいどむ小企業の意が込められているが、なにも小企業に限った話ではない。大企業でもここに書いてあることを意識し、実践に生かしていければ世界中の企業を打ち破っていけるものと考えられる。



本書は非常に非常に多くの示唆に溢れているが、その中より私が重要と感じた部分を抜粋する。

勝つための5つの法則
  誰もが「無理だ」と主張することを実行する
  身の丈を超えた目標を掲げる
  劣勢であることを強みにする
  人材活用に関して「変人」を重視する
  サムライをリーダーにする

組織が巨大化したときに起こる弊害
  リスクをとるよりもリターンの安定を重視する
  不確実な市場には参入できない
  小さすぎる市場には参入できない
  社会的責任が重くなる
  顧客が求めない商品は発売できない
  異質な発想が受け入れられない

企業の度量は、企業規模が大きくなるほど小さくなる

非対称モチベーション
  対企業は上位市場への移行は容易だが、下位市場への移行は困難である

 「経験」というのは、世の中に存在する現象のごく一部を捉えているに過ぎない。賢者は歴史から学ぶというが、「歴史から学ぶ」ということは、時代が変わり、そこに新しい課題が生まれ、変化が生じたとき、人々がどのように考え、どのように行動するのか、人は他人の意見からどのような影響を受け、どのような時に人の考えは変化するかを学ぶことにある。  

 小企業に変革をもたらす人は、 自由主義×合理主義×現実主義


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