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zoom RSS 太陽活動が弱まると雲が増え、地球表面温度は低下する

<<   作成日時 : 2014/01/13 00:11   >>

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 地球温暖化が加速しつつあり世界的な問題となっています。その裏側では、地球温暖化は温室効果ガスの影響は小さく、周期的な気候変動の一部に過ぎないという意見もあります。さらには、今は温暖化が認められるがやがて寒期がやってくるので、この温暖化はちょうどよく帳消しにされると、なかなかに都合の良い意見も聞かれます。日本の気象庁は次の見解を示しています。

地球温暖化の原因
 20世紀後半以降に見られる地球規模の気温の上昇、すなわち現在問題となっている地球温暖化の主な原因は、人間活動による温室効果ガスの増加であることがほぼ確実であると考えられています。
 大気中に含まれる二酸化炭素などの温室効果ガスには、海や陸などの地球の表面から地球の外に向かう熱を大気に蓄積し、再び地球の表面に戻す性質(温室効果)があります。18世紀半ばの産業革命の開始以降、人間活動による化石燃料の使用や森林の減少などにより、大気中の温室効果ガスの濃度は急激に増加しました。この急激に増加した温室効果ガスにより、大気の温室効果が強まったことが、地球温暖化の原因と考えられています。


 現実に気温が上昇し続けていますので、少しでもこの上昇速度が弱まればというのが人情というものです。そんな時に見出したのが日本経済新聞の記事です。太陽活動が弱くなれば低層の雲が増え気温が低下するというものです。

 関連する情報も付け加えました。超複雑系である地球の気候は、少しのバランスの狂いにより大きく変化していく可能性があります。日本経済新聞で紹介された内容もやっと最近明らかになってきた事実のようです。地球規模での気候変動をスーパーコンピュータで計算するには、私たちの持っている知識ではまだ完全でないかもしれません。



日本経済新聞1月12日

 太陽活動低下、気温下がる?
 低い雲増え、太陽光遮る

 太陽光活動は11年周期で強弱を繰り返す
 最近はこの周期が伸びるとともに、ピーク時の活動もやや弱い
 (※活動期に現れるべき黒点が現れずにニュースにもなっている)
 太陽活動の強弱により地球が受ける単位面積あたりのエネルギーは0.1%程度しか変わらない。
 地球の気温への影響は0.04℃程度となる

 ただし、太陽の活動が低下すると太陽の磁場により形成される地球の磁場シールド効果が弱まり、宇宙線がより多く大気中に到達するようになる。宇宙線と衝突した大気汚染物質などの分子は電気を帯び、くっ付いて雲の元になる核を作る。宇宙線量が多い時には高度3000メートル程度までの下層の雲が増えることが分かってきた。この雲が太陽光を遮り気温を押し下げる傾向がある。



太陽活動と宇宙線。そして、地球の天気

1. 太陽活動と地球の雲の増減は11年のサイクルで一致していて、太陽活動が盛んな時には雲量が減少する傾向を示している。

2. その原因は太陽活動と宇宙線の相互作用にあるのではないかと考えた研究者がいた。

3. 宇宙線は太陽風の磁場の影響を受けて進路、強弱が変わる。

4. 太陽活動が盛んになると、磁場を伴った太陽風によって宇宙線は散乱され、地球にやって来る宇宙線は減少する。

5. 宇宙線が霧を作るのは宇宙線研究者の間ではよく知られている。なので、宇宙線と雲の生成との関係は想像しやすい。

6. 著しく太陽黒点が少ない時期だったマウンダー太陽活動極小期(1640年から1715年)に宇宙線が増大していた可能性を発見。

7. マウンダー太陽活動極小期に気温が低下したのは、太陽活動が低下したため、磁気雲の飛来が少なくなり宇宙線が多く飛来し、それが霧の発生を促し、雲が増え、その結果、地球の平均気温が2度ほど下がったという推測もできる。

8. 宇宙線と雲の生成の関係性についての科学的証拠を掴むには長い期間の水蒸気等のデータを最低でも22年間(太陽活動周期×2)程度の期間で根気よくとり続けることが大事だと思われる。



このパワーポイントによくまとめられています。
太陽活動変動の地球気候への影響
余田成男((京都大学大学院理学研究科)



地学雑誌 2010年

特集号「グローバル気候変動(Part V)」序説

8) 宇宙線と雲形成—フォーブッシュ現象で雲
は減るか?—(片岡, 2010)
 気候変動について「宇宙線雲仮説」の観点から論述された異色の論文である。Svensmark andFriis-Christensen( 1997) は,太陽活動とともに変動する宇宙線フラックスと全球平均海上雲量との間に正相関を,Marsh and Svensmark( 2000)は,宇宙線フラックスと高度3 km より低い下層雲量との間に正相関を見出した。
 太陽フレアに伴って発生するコロナは強い磁場を引き起こす。それが一時的なバリアとなり,宇宙線を遮断する「フォーブッシュ現象」が発生し,地球に到達する宇宙線量を1割程度減少させる。結局,地球に到達する宇宙線量は太陽活動期に少なく,不活発期に多いことになる。そして,宇宙線量が多い太陽活動不活発期に下層雲量が多くなるというわけである。
 この研究はまだ歴史が浅く,気候変動に対する雲の役割は極めて重要な未解明部分であるだけに,今後の進展がおおいに注目される。




地学雑誌(2010年)

過去1200 年間における太陽活動および宇宙線変動と気候変動との関わり

 宇宙線の11 年/22 年変動の特性は,太陽活動の長期的変動に伴って変化する。たとえば,太陽活動度に応じて11 年/22 年周期の長さは伸縮し,また変動の振幅や変動パターンも大幅に変化する。これらに代表される宇宙線の複雑な11 年/22 年変動は,気候変動のプロキシデータにも検出されており,太陽活動が銀河宇宙線を介して何らかのメカニズムで気候変動に影響を与えている可能性が高いことが示唆される。宇宙線が雲形成に影響するメカニズムや,雲の形成が気候システムに与える影響については今後さらなる研究が必要である。


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