アルケミストは考えた

アクセスカウンタ

zoom RSS 発見・発明をするということ その隠されたステップとは

<<   作成日時 : 2014/01/14 05:08   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 誰しも一度ははっとした経験があるのではないだろうか? はっとした?? 別に街角で絶世の美女に出くわした話をしているのではない!

 新しい製品の開発や発明、ビジネスを成功させるための方法などについて、その答えが見つからないとき、人はかなりの精力をその発見につぎ込むが、なかなかその答えを見出すことができない。よくあることである。だれしも、そのような経験のひとつやふたつは、あるのではないだろうか。

 わたしも今までいくつかの特許を出してきた。特許を分類すると、大きく分けて、
(1) 全く新規な科学的原理に基づくもの
(2)今までの知識をつなぎ合わせればひとつの新規性が見出せ、新しい技術となるもの
(3)技術としてはなんとなくは一般に知られているが、その製品を作るためにはだれもその技術を利用していなかったもの
などに分類できるのではないだろうか。

 ここで、私たちが一般的に捉えている発明の概念は、(1)の分類に属するものであると思うが、世界広しといえどもそうそう多くの科学的新原理が見出されるはずもない。多くの発明は、従来の原理をうまく利用した、分類(2)あるいは分類(3)より生まれることになる。

 さて、人が発明・発見に至る思考プロセスとはどのようなものであろうか。一番端的な例はニュートンであろう。ニュートンの場合は発明ではなく発見に分類されるとは思うが、リンゴの実が木から落ちるのを見て万有引力の存在が一瞬にしてひらめいた(体感した?)。分類(3)に近い。多くの人はものが上から下に落ちることは知っていたわけである。ニュートンの偉いところは、全てのものが例外なく上から下に落ちると言ったことだろう。これが原理を発見し、それを普遍化するということである。

 一方、発明はと言うと、普遍化された原理を(すなわち科学的な原理を)用いて、人類に有用な工業上の方法を提案することになる。ニュートンが普遍化した重力の原理を用いて、水を高いところから低いところに落とすときに生まれる位置のエネルギーを電気エネルギーに変換すると、発電に関する特許ができあがる。

 さて前置きが長くなったが、本日の本題は、私たちはどのようなプロセスを経て発想し、新しいものを作り上げて行くのか? である。言葉を変えれば、発明・発見に秀でた人の頭の中はどのようになっているのかということである。

 私は、発明に至るには次のステップを踏んでいると考えている。
(1)発明対象に関する多くの情報を集めて解析する。
(2)集めた情報を縦横無尽に掛け合わせて、発明へ至る抜け道を探る。
(3)ほとんどの場合が壁にぶつかり抜け道がなくなるから、しばらくはそのまま眠らせておく。
(4)発明したいテーマについて、集めた情報を基に人と話をする。
(5)話しているうちに、技術の本質と発明に至る道筋が整理できてくる。
(6)あるとき、突然に発明への道が開ける。
このようなステップではないだろうか?

 (4)での話し相手はその道の素人でも玄人でも、迷路から抜け出すための役に立つことが多い。なぜなら、話し相手を鏡として自分自身の思考を見ていることになるのだから。

 (6)については、話している途中でひらめくか、明日ひらめくか、あるいはそのようなひらめきが得られないか? それはわからない。結果論となる。アルキメデスのひらめき(ヘウーレカ:わかったぞ)は感動的である。風呂でひらめき裸で研究室へと公道を駆けて行った。

 私の経験からも、このひらめきは、頭を制約から解放した状態の時に起こりやすいと思っている。発明に執着すると制約の罠から抜け出せなくなり、その思考範囲は狭いものとなる。風呂でくつろいでいるとき、睡眠中の夢の中、などが発明の「ゆりかご」ではないだろうか。夢の中では何でもできる! ネイティブと英語で楽しく談笑もする。完璧な英語である。目が覚めれば現実の英語力のなさに落胆する。この英語の話のように、覚醒時に持っている情報や実力を2段階も3段階も高めることが発明するということである。

 人の思考能力には未知な部分が多く、その分、不思議である。頭脳は多くのニューロンより形成され、刺激を受けたニューロンが結びつくことにより、記憶が定着したり新しい発想が芽生えたりすると考えられている。意識をもってニューロンをコントロールしようとするときには、その人間の有限の意志力により結果が限定され、逆に睡眠時の解き放たれた状態においては、ニューロンは勝手気ままに振舞い、ニューロン同士が自由に結びつき新発想に至る? 発明家は、専門的な勉強、集中的な研究は必須条件であると思うが、勉強や研究を離れた、人との会話や交わりの重要性を認識し、頭を空っぽにできる時間を持つ必要があろう。発明・発見の7割は、論文などの学術誌からの情報からではなく、人との会話の中から生まれてくると言われているのであるから。


          ブログ一覧に戻る        ホームページ「アルケミストの小部屋」に戻る


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
発見・発明をするということ その隠されたステップとは  アルケミストは考えた/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる