アルケミストは考えた

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zoom RSS 日本が世界よりクール(さすが)と言われるように

<<   作成日時 : 2014/01/15 06:31   >>

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 日本が発展していく方法、言葉を変えれば、世界の中で日本がその存在感を示していく方法とは何かを考えている。

 日本はアベノミックス絶好調といえども、まだ長いトンネルを抜けきれていない。いつ抜け出すことができるかもわからない。五里霧中という言葉があるが、これは「五里にもわたる深い霧の中に居る、方角が分からなくなってしまうこと」という意味である。いまはこの霧が少し晴れ十里くらいは見渡せるようになったであろうか。北京のPM2.5よりは見通しが良くなった。だが、まだまだ安心はできない。経済は生き物であり、いつ何が起こるかは誰にもわからないのだから。

 多くの若者がいまだ就職が無くて困っている。就職できなかったものは、働いていないか働いていたとしてもアルバイトやパートタイムでなんとか日々の生活を支えている。確かに、親の世代はある程度の蓄えがある場合が多いので、しばらくは親の援助を得ることによりなんとかなるとしても、そういう状況は恒常的に続くものではないし、続けるべきでもない。

 日本の強みはモノづくりである。これはまだ過去形の「モノづくりであった」ではない。品質・納期・価格で消費者の満足を得られる製品・商品を作り上げる力はまだ世界をリードしていけるレベルにある。しかし、製品・商品の要求される水準をはるかに超えた過品質となっている場合も多く、それがコスト高の原因となっている場合も多い。これが、中国などの安価な製品に市場を奪われる原因である。

 過剰品質の必要はないので、日本の多くの企業は培ってきた技術や生産方式を持って、中国、タイ、ベトナムなどに工場を立地し、そこで出来た製品・商品を日本国内に逆輸入する形をとり始めた。これは、考えようによっては労働者と資源の輸入である。そしてこれが日本の新卒就職率を押し下げ、日本国内に活気を失わせている原因である。

 多くの日本の企業は、日本国内にとどまり生産を続けている。モノづくりの手法、技術、システムは素晴らしいモノがある。問題は何を作ればよいかということである。この「何を作れば」というところに、日本社会の苦悩がある。「アメリカに追いつけ・追い越せ」でやっていけなくなってから既に30年が経過した。なのに、まだどうして良いかわからないこの日本の状況がもどかしい。

 方向性が決まればその方向に向けてベクトルを合わせられるのが、日本人の特性である。日本にしかできない何かをつくる。例えばいま話題になっているロボットやハイブリッドカー、電気自動車。それ以外にも日本古来からの伝統や芸術に立脚するものがあっても良い。本年は、アベノミックスに乗っかって日本が日本として、そして日本人が日本人として、何ができるかを真剣に考えると年となるのではと私は思っている。この今をうまく乗り切れないと、日本に明日はないとの固い決意をもって。かつての明治維新がそうであったように。


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