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zoom RSS ビッグデータが解決する黒子のバスケ脅迫事件、マルハ農薬混入事件

<<   作成日時 : 2014/01/03 00:01   >>

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 中国餃子事件ではないが、マルハニチロホールディングスの冷凍食品への農薬混入問題が似たような状況となりつつある。日本経済新聞(1月1日付)がマラチオンの混入量を掲載していいるが、これは最高1.5重量%と途方もなく濃い濃度である。中国餃子事件の混入量が0.3%であったことと比較しても濃い濃度であることがわかる。

 製造工程のどの段階で農薬が混入したかが分かり始めたようである。原料が農薬で汚染されていた場合には、農薬は製品の多くに含まれ、その濃度も低濃度で広がりを持つはずである。しかし、表からもわかるように限られた数の商品に高濃度の農薬が含まれることから、人為的に農薬が混入された可能性が高い。

 最近は「ビッグデータを用いて解析すると」と言われることも多い。本件も製造ラインのデータを付き合わせてその混入場所を特定できた。会社側はすでに全商品を回収としているが、どの商品が問題で、どの商品は安全であるとすでにわかっていることだろう。企業ブランドを守り、消費者に安心を与える意味からも全商品を回収といいうのは当然のことではあるが、会社が今持っている解析データを公表することにより、消費者にさらなる安心を与えることができる。また、同時に生産管理が確実に行われているとの感触を消費者に与えることもできる。会社はその解析データを公表すべきであると思う。

 さて、本記事の一番下に「黒子のバスケ」脅迫事件の解決までの経緯を引用した。これもビッグデータを利用した成果である。



中国餃子事件(中国食品の安全性(Wikipedia))より

殺虫剤が混入した冷凍餃子中毒事件 (2007-2010)[編集]

 2007年12月下旬から2008年1月にかけて、中国の天洋食品が製造、ジェイティフーズが輸入、日本生活協同組合連合会が販売した冷凍餃子を食べた千葉県千葉市、市川市、兵庫県高砂市の3家族計10人が下痢や嘔吐などの中毒症状を訴え、このうち、市川市の女児が一時意識不明の重体に。両県警が餃子を鑑定したところ、メタミドホスなど有機リン系殺虫剤が検出されたため[139]、ジェイティフーズは同社製造の23品目、約58万点の自主回収を行うと発表[140]。その後の詳細な鑑定の結果、市川市の家族が食べて吐き出した餃子の皮から3580ppm(3.58mg/g)、具から3160ppm(3.16mg/g)のメタミドホスが検出された。これは検疫基準を大幅に上回り、数個食べただけで死に至る可能性がある量であった。



「マルハニチロ商品に農薬混入問題」


日本経済新聞 1月1日

農薬マラチオンの毒性を過小評価 子供がコロッケ1個の8分の1で吐き気や腹痛を起こす恐れ
会社側はいままで致死量を基準に考えていたが、厚生労働省より健康に悪影響を及ぼさない量(急性参照用量)を基準とするように求められた。
工場出荷前に今入か 検出の商品 離れた3ヶ所で保管
※は筆者注釈
※表中の「とろ〜りコーンクリームコロッケ」農薬濃度15,000PPMは、コロッケ100gあたり1.5g(1.5%)の農薬が含まれているということ。
※マラチオンの1日摂取許容量は体重1kgあたり0.02mg。摂取した場合には、倦怠感、頭痛、吐き気、多量発汗、視力減衰、縮瞳など有機リン剤に共通な中毒症状がみられる。体重20kgの子供では、0.4mgとなり、農薬を1.5%含むコロッケを30mg(0.03g)も食べれば許容量に達する。なぜコロッケの8分の1との発表になったのか?

画像




朝日新聞 1月2日

農薬検出の商品、同じ部屋で包装 マルハニチロの子会社

 マルハニチロホールディングス(東京都)の子会社「アクリフーズ」群馬工場(群馬県大泉町)で作られた冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された問題で、該当の商品は、自由に行き来できない別々の製造ラインで加工された後、同じ一つの部屋で包装されていたことが両社への取材でわかった。マルハニチロの担当者は「包装工程以降の作業員らに重点を置き、事情を聴く」と話している。

 一方、群馬県警は近く工場の現場検証を行う。実際の製造工程を確認し、どこで混入したのか、可能性を探るとみられる。

 両社によると、群馬工場には冷凍食品の製造ラインが5種類あり、農薬が検出された商品は、そのうちピザ、コロッケ、フライの3種類のラインでつくられた。加工までは別々の部屋を通り、包装段階になって区切りのない一つの部屋に入る。部屋には作業員がライン間を行き来するのに渡るブリッジもあるという。



読売新聞 1月2日

農薬混入で回収対象、男性がコロッケ食べ嘔吐

 鳥取県は2日、「アクリフーズ」が中心となって自主回収を進めている冷凍食品を食べた鳥取市内の40歳代の男性から、嘔吐おうとしたとの連絡があった、と発表した。
 県くらしの安心推進課によると、男性は昨年12月24日夜、同社群馬工場製の「とろーりコーンクリームコロッケ」(8個入り)を食べ、25日朝に嘔吐。同日中に症状はおさまり、病院には行かなかったという。農薬混入をニュースで知って、31日、鳥取保健所に連絡し、残っていた袋からわかった。農薬混入の有無は不明。男性はすべて食べたが、味やにおいに異常は感じなかったという。




「黒子のバスケ」脅迫事件


産経新聞 2013年12月23日

“ビッグデータ”が容疑者特定に寄与 「黒子のバスケ」脅迫事件 43億件のアクセス履歴分析


「アクセス解析と従来の捜査がかみ合った」――「黒子のバスケ」をめぐる脅迫事件では、43億件あまりのアクセス履歴の解析が、容疑者を特定する重要な手がかりとなった。

億単位から共通項解析

 人気漫画「黒子のバスケ」をめぐる脅迫事件では、脅迫文が送付された企業のサイトを閲覧した際の膨大なアクセス履歴、いわゆる「ビッグデータ」の解析が渡辺博史容疑者(36)=威力業務妨害容疑で逮捕=を特定する重要な手がかりとなった。インターネットが使われたサイバー犯罪ではデータ量が億単位に上ることも珍しくなく、どんなキーワードで解析して共通項をあぶり出すかが事件解決の鍵を握っている。(荒船清太、中村翔樹)

 一連の事件では昨年10月以降、関連イベントの運営会社などに約400通の脅迫文が送られたことが確認された。警視庁捜査1課は犯人側が事前に会社のサイトを下見したとみて、約70社から計約43億5千万件に上るIPアドレス(ネット上の住所)のアクセス履歴の提供を受けて分析した。

 今月上旬になり、共通項として浮かんだのが、大阪市内の複数のネットカフェのパソコン(PC)が利用されていたこと。捜査関係者は「イベント日程などの確認のため運営会社にアクセスするにしても、会場の運営会社まで同じPCからアクセスがあるのはおかしいと感じた」と指摘する。

 さらに、アクセスがあった時間帯に店舗や周辺の防犯カメラで、特徴的な柄のリュックサックを持った男が出入りするのを確認。男は東京行きの高速バスのサイトも閲覧していた。15日朝にJR大阪駅で張り込んでいる捜査員の前に、男と体格がよく似た、同様のリュックを背負った渡辺容疑者が現れたという。

(以下略)



追加情報

日本経済新聞 1月7日

 200人超が不調・異臭訴え マルハ系食品 30都道府県以上で



NHK NEWS Web 2014年1月14日

農薬検出 製造時間帯でも捜査

食品大手「マルハニチロホールディングス」の子会社の群馬県の工場で製造された冷凍食品から農薬が検出された問題で、この工場の商品は、製造された時間帯が分かるよう包装する際、袋に記号が印字されるということで、警察は農薬が混入していた商品が製造された時間帯に工場内で異常がなかったか従業員に話を聞くなどして調べを進めています。

これまでの調べで、農薬が混入していた7品目9つの商品は、去年の10月4日から11月5日にかけて製造されたことが分かっていますが、工場の関係者によりますと、この工場の商品は、製造日と共に、製造された時間帯も数時間の幅で分かるよう、包装する際、袋にアルファベットと数字の記号が印字されるということです。

9つの商品は製造日がすべて異なっていて、警察は、それぞれの日に、商品が製造された時間帯に工場内で異臭などの異常がなかったか従業員に話を聞くなどして調べを進めています。


日本経済新聞 2014年1月15日

マルハ系冷凍食品、回収率60% 農薬検出問題

 冷凍食品の農薬検出問題で、マルハニチロホールディングスとアクリフーズは14日、商品の回収率が想定している640万パックの60%に達したと明らかにした。

 また厚生労働省によると、健康被害が疑われるとして各自治体が公表した事例は14日午後5時現在で2125件、2572人に上った。いずれも嘔吐(おうと)や腹痛などの症状と商品との因果関係は不明。食べ残しなどの検査で結果が判明した688個に農薬が検出されたものはなかった。〔共同〕



産経ニュース 2014年1月25日

工場従業員の49歳男を逮捕 偽計業務妨害容疑

 マルハニチロホールディングスの子会社アクリフーズの群馬工場(群馬県大泉町)で製造した冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された事件で、群馬県警捜査1課は25日、工場従業員の40代の男が関与したとして、偽計業務妨害の疑いで逮捕した。

 逮捕されたのは、群馬県大泉町古氷、契約社員、阿部利樹容疑者(49)。

 捜査関係者によると、埼玉県警が24日に同県幸手市内で阿部容疑者を発見。群馬県警が25日午前中から取り調べを進めていた。

 捜査1課は工場関係者約300人の事情聴取や鑑識作業、食品の分析を進め、従業員の勤務状況も確認。マラチオンは工場内で使われておらず、原材料に残留した可能性も低いことから、何者かが製造から包装までの段階で意図的に混入したとみて捜査していた。




日本経済新聞 2月24日

マルハニチロ農薬混入で教訓  防止・発見・対応、3つの誤算  危機管理は機能せず
子会社に不徹底、毒性を過小評価

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